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歌声解説 男性シンガー

Mr.Children 桜井和寿の声や歌い方についての分析

投稿日:2017年11月28日 更新日:

今回はミスチルことMr.Childrenのボーカル、桜井和寿さんの歌声・歌い方についての分析です。

話し声の特徴

話し声は普通〜やや高めくらいの音域

長く活躍されているので年代的な変化ももちろんありますが、相対的に「普通」〜「やや高め」くらいの音域帯の声帯を持っているという印象です。

 

声質は「鳴りやすい」タイプの声質

声帯がしっかりと鳴りやすく、ジリジリ・ビリビリとした成分を多く含む声質を持っていると言えるでしょう。

ただ話し方自体は優しく話されることが多いので、そこまで強い鳴りという感じではなく軽やかで息っぽさもあるですが、歌声ではこの声質が前面に出てきますね。

 

共鳴は上方向(鼻腔など)へすごく響きやすい喉・骨格を持っているように思います。

持っている声帯

普通〜やや高めの音域・鳴りやすい声質

歌声の発声方法

チェストボイス(地声)

低中音域は地声(チェストボイス)。

地声は低音域から鳴りの強い声を使うことが多いです。息を使う発声をするときもあるのですが、基本的に声帯の鳴りの成分が低音域からしっかりと鳴るのが特徴です。

かなり強い鳴りでエッジボイスの延長線上くらいのニュアンスを柔らかくコントロールしていますね。この鳴りのチリチリ/ジリジリとした倍音成分が非常に強いので、人の耳にものすごくよく届くと思います。

この倍音の多さが多くの人に支持される理由の一つでしょう。

 

しっかりと鳴る独特な鳴り。ジリジリ↓

息系の地声域も時々使います(裏声もある。綺麗ですね。)↓

 

 

ミドルレンジ(地声)

地声の中高音発声(≒ミドルボイス・ミックスボイス)。

このミドルレンジも地声の性質と同じように鳴りの強い声質です。強く鳴る中高音の倍音は圧倒的ですね。ジリジリ・チリチリとした倍音がものすごく鳴る発声です。

一定の声帯閉鎖感を保ちつつ声帯に強い息の圧力をかけることで、力強い高音域をハイトーンまで歌い上げています。

高音域まで柔軟に伸びます。

 

 

ファルセット(裏声)

高音域は裏声(ファルセット)。

澄んだ音色で綺麗に抜けるファルセットで、使用頻度がすごく多いわけではないですが音色は非常に美しい音色です。

低中音域との声質の変化がより一層美しさを感じる要因かもしれませんね。

 

「あた〜まのどこかで」「わすれえぬひとがそ〜っとほほえんでいて」↓

歌い方

共鳴や音色

歌声の共鳴は鼻腔や口腔など上方向への響き中心で、浅く明るい音色中心です。

声の方向性は斜め上方向主体ですが、フレーズ次第では時々下方向へ落っことすような響きも使っています。

 

現在はそうでもないですが、昔の歌い方は『気だるい』ニュアンスみたいな感じがありますが、こういうニュアンスは咽頭腔や口腔にあまり空間を作らずに鼻腔中心に声を当てることで生まれます。

上方向へ声が強く当たっています。

 

ビブラート

ビブラートも使い分けています。

基本的にはあまりかけずにまっすぐに歌いブレーキの効いた歌い方が主流ですが、時にしっかりとビブラートをかけたりもしています。

「ふぉーえーーーば〜〜〜〜」など↓

 

フレージング・歌い回し

とにかく表情豊かな歌い回し、表現力の持ち主ですね。

優しいフレーズから激しいフレーズまで多彩に歌い上げています。

倍音が多い声質が人に耳に届きやすいという音色的な面も感動を生み出す要因の一つではあるのでしょうが、それ以上に些細な語尾のニュアンスだったり、言葉につける温度のようなものの付け方が非常に上手いですね(わかりにくくてすみません。笑)

声の演技力みたいなものにも長けているのが桜井さんですね。

もちろんピッチ感やリズム感も素晴らしいです。

どういう練習をすれば桜井和寿さんのように歌えるか

桜井和寿さんのように歌うポイントは

ポイント

強い鳴りの発声を身につける

これが重要でしょう。

強い鳴りの発声を身につける

桜井さんのように歌うにはまず高音域まで強い鳴りの高音発声をすることが必要になるでしょう。

ただし、桜井さんは元々比較的鳴りやすい声帯を持っていてのあの発声です。なので、各自持っている声・喉と向き合いながらトレーニングすることも大切です。

 

強い鳴りの高音トレーニング

強い鳴りの高音トレーニングは「ネイ」「ヤイ」トレーニングがおすすめです。このトレーニングは強い鳴りの高音発声を脱力を促しながらトレーニングできます。

特に桜井さんのような発声の特徴

  • 鳴り系
  • 高音
  • 上方向で明るい音色

には最適なトレーニンだと思います。

喉が締まり過ぎる人はグッグトレーニングで喉を開くようなアプローチの練習もいいかもしれません。

また、鳴り系の発声をコントロールするにはエッジボイスの練習もオススメです。エッジボイスは声帯をコントロールする練習になります。

 

 

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