今回は世界的なシンガー、ビヨンセさんの歌声について書いていきたいと思います。
ビヨンセさんと言えば、世界中で知らない人はいないほどの有名なシンガーですね。
全世界1億3000枚を超えるセールスを誇る世界クラスのシンガーです。
何と言ってもその歌唱力、歌声の素晴らしさは圧倒的ですよね。その歌声に魅了されている方も多いのではないでしょうか。
どういう声質・声の出し方か
地声・話し声の音域はやや低めくらいの音域で、バランスのいい声質
地声や話し声の音域はやや低めくらいの音域です。
やや低めくらいの音域帯の声帯を持っているように感じます。
声質は息と声帯の鳴りのバランスのいい声質です。
息もしっかりと流れつつ声帯もバランスよく鳴っています。綺麗に息が流れるやや深さや太さを感じる声です。
共鳴は咽頭共鳴(下方向)寄りの響きです。
歌声はオールラウンドに圧倒的クオリティ
チェストボイス低中音域は地声。
息系の声質から鳴り系の声質まで圧倒的クオリティで使いこなしています。
基本は息の流れと声帯の鳴りのバランスのいい発声です。
息の流れが非常に綺麗なので息の倍音成分を多く含むので美しさがすごいです。
ビヨンセさんがすごさの一つとして地声域の広さですね。
もともとやや低めの音域の声帯を持っているのもありますが、かなり低い音域帯まで出すことができます。
低い音域からある程度の高音域まで地声域を引っ張ってこれるのも圧倒的声帯の柔軟性を物語っています。
地声
ミドルレンジ
中高音域(≒ミックスボイス)。
声帯に強めの息の圧力をかけて鳴りの強い高音域帯を生み出しています。
非常に綺麗で強いバランスのいい鳴りの中高音域です。
強く唸るような仮声帯の鳴りを加えた発声が印象的ですね。
パワフルな発声をさらにパワフルにしているような印象を受けます。
喉自体は太い空間をしっかりと保ち、声帯に強い息の圧力をかけて生み出すパワフルなミックスボイスです。
ミックスボイス
ファルセット
高音域はファルセット(裏声)。
非常に綺麗なファルセットを自在に使いこなしています。
息の流れも綺麗で大きな鳴りを持つファルセットです。
主に高音域の抜きで使うのですが、日本で言えば民謡のような、スイスのヨーデルのような綺麗な美しい抜けを持っています。スポッと抜けてなおかつ美しく響きます。
このファルセットのクオリティーもまたビヨンセさんの圧倒的な部分の一つですね。
ファルセット
どういう歌い方か
共鳴や音色
上下の共鳴をフレーズによって使い分けています。
それも理想的に共鳴をコントロールしていますし、上下とも美しく響きます。弱点がない。
特徴として言えばやはり咽頭共鳴(下方向への響き)ですね。
この深みが普通の女性ではなかなか出すのが難しいところまで音を下方向へ落っことしています。
ビブラート
綺麗に美しくかかっています。
フレージング・歌い回し・歌唱力
特徴的なのはやはり圧倒的に細かいピッチ感ですね。
このピッチ感に関してビヨンセさんは群を抜いて素晴らしいですね。
『メリスマ』と呼ばれる、非常に細かいピッチ変動がとき技ですね。
日本で言う「こぶし」のようなもので、これを使って洋楽・ポップスでありながら民謡や民族音楽的なニュアンスを感じさせる歌唱が世界中の人の心を惹きつけるのでしょうね。
細かすぎるピッチ変動
どういう練習をすればビヨンセのように歌えるか
ビヨンセさんのように歌うには多くの音楽的要素が必要です。
その分多くの練習や訓練が必要です。
ましてや、あのレベル一生かかっても追いつけるかどうか。
しかし、要点やポイントを絞ることで近づく近道になるはずです。
ビヨンセさんのように歌うポイント
ポイント
息の流れを身につける
パワフルな発声を身につける
この2つが重要だと考えられます。
では練習法を書いていきます。
息の流れを身につけるには
息の流れを身につけることで息の倍音がしっかりと声に乗ります。
息の乗った声は美しく綺麗に聞こえます。
そのためには息と声をしっかりと連動させることが重要です。
連動のトレーニングはドッグブレスが最適です。
息系のトレーニングは毎日少しづつでも続けることが重要です。
ビヨンセさんは息の流れのクオリティも世界クラスなので、息の発射台(横隔膜の柔軟性)はもちろん声帯の柔軟性もないとあそこまでの息のコントロールはなかなか難しいでしょう。
パワフルな発声を身につける
パワフルな発声を身につけるには太く強く高音域を鳴らす必要があります。
太い高音を鍛えるグッグトレーニング、強い鳴りを鍛える「ネイ」「ヤイ」トレーニングなどで高音域を開発していきましょう。
また、唸りのニュアンスは仮声帯と呼ばれるような部分を使って作り出しています。生み出すのは比較的簡単ですが、強い高音域帯で使いこなすのはなかなか難しいですね。
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