今回はMaroon5(マルーン5)のボーカル、アダム・レヴィーンさんの歌声・歌い方についての分析です。
話し声の特徴
地声や話し声の音域はやや高めのくらいの音域。
音域的には若干高めくらいの声帯を持っているという印象です。
声質は軽やかに「鳴りやすい」タイプの声質。
ジリジリ・ビリビリした鳴りの成分がしっかりとある声質ですが、やや柔らかさや軽やかさを感じるような声を持っていますね。
持っている声帯
やや高めの音域・軽やかに鳴りやすい声質
歌声の特徴【発声方法】
チェストボイス(地声)低中音域は地声(チェストボイス)。
声帯が柔らかくもくっきりと鳴るような鳴り系の声質を使っています。
もちろん息も流れていますが、どちらかと言えば鳴り主体の発声で「チリチリ」したような鳴りの倍音を感じる発声中心です。
ミドルレンジ(地声)
地声の中高音発声。
強く鳴らしたりやや柔らかく鳴らしたりと使い分けています。かなり高い音域まで地声を使うこともあるのですが、基本的にはある一定の音域以上は裏声に切り替えることが多いタイプです。
ファルセット(裏声)
高音域は裏声(ファルセット)。
非常に綺麗なファルセットでくっきりとした芯があるファルセットを自由自在に使いこなします。
鳴りも大きくかなり魅力的なファルセットです。アダムレヴィーンさんの魅力に一つと言えるでしょう。
後半部分。非常に綺麗です。
名曲ですね。サビが半分以上ファルセットで歌われています。
どういう歌い方か
共鳴や音色
話し声は咽頭共鳴(下方向への響き)がしっかりとあるのですが、歌声はそこまでないですね。
かわりに鼻腔や口腔などの上方向への響き主体の発声です。
ファルセットなどは綺麗に頭に響いていて美しい音色の高音域を奏でています。
ビブラート
基本的にはビブラートはそこまでかけるタイプではないですね。
フレージング・歌い回し
- 直線的でベーシックなタイプ
という感じでしょう。
全体的な歌い回しは直線的でリズミカルに歌うようなタイプでしょう。歌い回し自体はそこまで大きな癖があるわけではないのですが、オールラウンドに多彩な表現力を持っていますね。
ピッチ感やリズム感も良く素晴らしい歌唱力です。
どういう練習をすればアダム・レヴィーンさんのように歌えるか
アダムレヴィーンさんのように歌うポイントは
ポイント
徹底的にファルセットを鍛え上げる
これが重要でしょう。
徹底的にファルセットを鍛え上げる
とにかくファルセットをたくさん使うというのが大きな特徴なのまずはファルセットを自在にコントロールできるようにする必要があります。
ファルセットはまず正しいファルセットを理解する必要があります。正しいファルセットが出せるようになったら、それを鍛えていきましょう。
ファルセットのトレーニングはまず「出す」ということが大事なのでたくさん使ってあげることが一番の練習になります。
その上で地声と裏声の交互発声のトレーニング・リップロールなどで鍛えていくと、効率よく鍛えられるかもしれません(自分に合う練習方法の模索も大事)。
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