今回は元SPEEDの島袋寛子(hiro)さんの歌声や歌い方についての分析です。
話し声の特徴
地声・話し声の音域はやや高めの音域。
長く活躍されているので年代による変化があるのはもちろんですが、相対的にやや高めくらいの音域帯の声帯を持っているように感じます。
声質は鳴りやすい声質。
少しエッジ感のある鳴りやすい声質の声を持っています。バランスよくくっきりとした芯のある声ですね。
持っている声帯
やや高めの音域・鳴りやすい声質
歌声の特徴【発声方法】
チェストボイス(地声)低中音域は地声(チェストボイス)。
綺麗な息の流れと声帯の鳴りのバランスのいい発声です。軽やかな透明感のある声質ですね。
一部ファルセットです↓
ミドルレンジ(地声)
地声の中高音発声。
低中音域と比較すれば息の圧力をしっかりとかけて強い鳴りの中高音発声を生み出しています。バランスよく芯がありくっきりとした中高音発声を伸びやかにコントロールしています。
ファルセット(裏声)
高音域は裏声(ファルセット)。
最近はややくっきりとした芯があるようなファルセットを使うことが多いですね。柔らかさと温かみのあるファルセットです。
息が綺麗に流れるファルセット0:28〜↓
歌い方
共鳴や音色
歌声の共鳴は基本的に鼻腔や口腔など『上方向』主体の音色作りです。
上方向への声の当たりが非常によく、明るく綺麗に抜ける声を持っていますね。
ビブラート
ビブラートは楽曲次第でコントロールしていますが、かける場合は自然に綺麗なニュアンスでかけています。
フレージング・歌い回し
直線的で伸びやかで歯切れのよい歌い回しというタイプでしょう。
基本的にはストレートで伸びやかに音をつなげるような歌い回しのスタイルと言えるでしょう。特徴的なのはやはりリズミカルな歯切れの良さですね。声のアタック(出だし)が鋭く美しいので歯切れのよいグルーヴィーなリズム感を生み出すのが魅力の一つでしょう。
どういう練習をすれば島袋寛子さんのように歌えるか
島袋寛子さんのように歌うポイントは
ポイント
くっきりとした鳴りの強い中高音発声を身につける
鼻腔共鳴を身につける
これが重要でしょう。
鳴りの強い中高音発声を身につけるには
島袋さんはくっきりとした芯のあるバランスのいい中高音発声が特徴的です。
鳴りの強い中高音を身につけるには「ネイ」「ヤイ」トレーニングがおすすめです。このトレーニングは鳴りの強い声で、高音域を余計な力を抜きながらトレーニングすることができます。
鼻腔共鳴を身につけるには
また、明るく上方向へ綺麗に響く声も特徴なのでこの部分をトレーニングしましょう。
ただし、共鳴は人それぞれ骨格によって得意不得意が変わってくるのでその点は自分の喉と要相談です。
鼻腔共鳴を身につけるには「ハミング練習」が最適です。ハミング練習は大きく分けて二つの練習法があります。
「M」の発音での練習と「N」の発音での練習です。どちらも効果が違いますので、使い分けて練習しましょう。
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