声や歌について

歌の表現力を上げる方法|伝える・感動についての考察

投稿日:2018年7月5日 更新日:

今回は歌の表現について書いていきたいと思います。

歌は、リズム感がある・ピッチがいい・高音域まで出せる・声が綺麗などなど歌において聴く人が「凄いな・上手いな」と思うポイントは存在します。

サッカーで言えば、足が速い・シュートが上手い・パスが上手い・ドリブルが上手いのような感じでしょうか。

誰かとある程度は比べられるものです。

 

しかし、歌には「感情・表現・心」と言った比べられない項目がありますね。

「あの人の歌は上手いけど心に響かない」「あの人あまり上手くないけどすごく心に響く」なんて言ったりしますね。

歌には伝わる・伝わらないが存在するのです。今回はそんな歌の表現について書いていきたいと思います。

伝わる・伝わらないは聴き手次第

歌が伝わるか・伝わらないか、心に響く・響かないかは結論「聴き手次第」です。

 

人には好き嫌いがあり、それは誰もが違うものですよね。歌に関しても同じことが言えます。

友人みんなそれぞれ好みのミュージシャンって違いますよね。友人の好きなミュージシャンで「えー、あれがいいの!?」って思った経験一度はないでしょうか?

でもその人にとっては良いんですよね。

 

歌の表現も同じです。

ある人にとっては伝わる声でもある人にとっては伝わらない声だったりします。

つまり心に響く歌、伝わる歌というのは「なんとなく」心に響くのです。

技術や理屈を抜きに「なんとなくいい」のです。

歌で感動するには

歌というのは当然ながら「メロディーと言葉」でできています。

この二つ無くして歌は成立しないのです。

 

言葉だけだとそれはただの「」ですし、

メロディーだけだと「鼻歌」ですね。

 

つまり、

歌の中で感動する要素は「メロディー」と「言葉と考えることができます。(鼻歌だけ、つまりメロディーだけで感動させる力持ったシンガーは稀にいますがここでは例外として)

 

メロディーと言葉を文化や習慣や言語から考える

歌の感動は文化・習慣や言語にある程度依存すると思います。

 

<文化・習慣>

例えば、日本で最も売れたシングル曲:サザンオールスターズ『TSUNAMI』という曲があります。良い歌ですよね。

これをアフリカのどこかの民族に聴いてもらったらそれを「良い歌」というでしょうか?独特なリズム感の音楽が多いアフリカの音楽、太鼓系の楽器を使った音楽が多い文化で『TSUNAMI』を良い曲という人は少ないでしょう。(予想ですが。笑)

 

逆に日本人がアフリカの曲を「良い曲だなぁ〜」ってなることってほとんどないことなのではないでしょうか。

別にアフリカの音楽が良くないと言ってるわけではなくて、「文化や習慣で感性というものは変わる」ということです。

 

幼少の頃から聴いてきた音楽の文化や習慣はその人の音楽の感性に影響するのです。つまり感動するものが変わってくるのです。

メジャーコードが響く国の人やマイナーコードが響く国の人など様々です。

 

つまり個人が生きてきた環境で好みも感動も変わるということですね。

 

<言語>

言語も同じですね。言葉の意味がわからない歌に感動するでしょうか。

もちろん言葉を超えた表現は多く存在します。

洋楽が好きな人ももちろんいるでしょう。感動することもあるでしょう。しかし、言葉の表現やニュアンスに感動した人は少ないでしょう。(でもこれに感動することもあるんですよね。言語が違えど。まぁ少ないと思います。)

 

話がだんだん逸れているような気もしますが、頭の片隅で考えておくべき項目だと思います。

 

感情を表現しやすい歌い方

ここで本題。歌で表現力をあげる方法・表現力をつける技術について書いていきます。

前述した通り、「表現や感動は技術や理屈ではない」のです。が、「割とそうなんじゃないかな?比較的こうだろう」というくらいの参考程度に考えるほうがいいと思います。というかそう考えましょう。

 

<ビブラート>

「ビブラートは比較的かけないほうが伝わる説」です。そもそも話すという中にビブラートはないです。音楽特有のものです。ビブラートは時代の歌の中ではどんどん減少傾向にあります。

ビブラートをかけないほうが言葉がまっすぐに話しているように届くのかもしれません。

まぁ個人の感性によります。説です。あくまで。個人的にはビブラートはかかっているほうが好きです。

 

<エッジボイス>

エッジボイスを歌の中で使うシンガーは多いですね。

エッジボイスの唸るような・絞り出すような表現は人が感情的になったときに出す声に近いからいいのでしょうか?理屈はわかりませんが、表現力に通じるものがあるように感じます。

 

<母音的発声>

全ての発声には母音・子音含まれていますので、母音的発声とはあくまで母音の成分が強い発声ということです。

母音は声帯で、子音は口や歯や舌で作られます。

つまり母音の成分が強い発声とは声帯の鳴りが強い発声と考えることができます。

 

日本語は母音言語です。母音を中心とした言語です。英語は子音言語ですね。

母音言語と言われるだけあって母音が強いほうが伝わる説はあります。

つまり声帯の鳴りが強い・声帯の閉鎖が強いほうが日本人には伝わりやすい説です。

 

まったく逆の耳を持った人も多くいるのでなんとも言えませんが。あくまで説です。

 

<音のブレーキ>

歌はどうしてもメロディーがあり、それに縛られて音を伸ばしがちです。

時に音を切るほうが会話のような語るようなニュアンスが生まれる気がします。

 

「さーいーたー、さーいーたー、チューリップーのはーなーがー」

正しくはこうなのでしょう。しかし、

「さーいー。さーいー。チューリップーのはーなー。」

赤い字を短く切るように歌うとなんだか語るようなニュアンスが生まれませんか?

 

<ダイナミクス>

ダイナミクスとは音の大小のことを言いますが、音の大小はもちろんのこと、発音の大小、口の開きの大小など様々な大小です。

例えば、演劇やドラマは普通では言わないだろう大げさな表現や発音をしますね。そのように大きく時に小さく変化をつけて表現することは人に伝わりやすいのかもしれません。

 

<感情移入>

歌において感情移入は必要でしょうか?

感情を込めても伝わらないものは伝わらないし、感情を込めてなくても伝わるものもあります。

あの違いはなんでしょうか。

 

ただ一つ言えるのは感情はないよりはあったほうがいいということです。「ないよりあるほうがいい」当然と言えば当然です。

別に全ての言葉に心を込めるとかではなく、その歌全体のテーマだけでも意識しているだけで違うような気がします。楽しいとか悲しいとか寂しいとか。それで細かいほんの些細な部分のニュアンスに変化が出ると信じています。

 

小説の朗読やドラマのセリフをそのまま真似したりすることでなにか表現力が上がる練習になるかもしれません。

 

まとめ

結局こうすれば伝わりやすい歌になる、表現力が上がるなんていうものに正解はないように思えます。

受け手の感性がそれぞれだからです。ある要素はある聴き手にはプラスですが、ある聴き手にはマイナスかもしれないからです。

上記内容を自分なりに考えてみると、表現力の向上につながるかもしれませんね。

誰にも極められない奥が深い話です。

 

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