今回はビリー・アイリッシュ(Billlie Eilish)さんの歌声・歌い方についての分析です。
話し声の特徴
話し声の音域はやや低め〜普通くらいの音域。
音域的にやや低め〜普通くらいの声帯を持っているという印象です。
声質は「鳴りやすい」タイプの声質。
カリッとしたエッジボイスのような鳴りがある鳴りやすい声質です(*エッジボイスっぽく鳴るのは英語圏の声帯の使い方に多い)。
歌声の印象とは随分違い、実はしっかりと鳴る声質を持っているというのが面白いところです。
持っている声帯
やや低め〜普通の音域・鳴りやすい声質
歌声の特徴【発声方法】
チェストボイス(地声)低中音域は地声(チェストボイス)。
息の倍音成分が非常に多い発声を使っています。
エッジボイス系の発声を随所に織り交ぜたりもしています。エッジボイスはが入れるときは少しスパイシーな感じに、入れないときはさらりとした美しさがあります。
基本的にウィスパーボイスと呼ばれるようなささやくようなニュアンスでの発声主体です。
ガツンと声量を出すことはほとんどしない歌唱スタイルで、息の流れの流れの美しさが魅力のタイプです。
たま〜〜〜にグッと強い高音を出すときもありますね。
特徴的なのは音域の広さで、特に低音域に広いのはビリー・アイリッシュさんの大きな特徴ですね。
地声
一部ファルセットですが、非常に息の流れが綺麗です↓
ファルセット(裏声)
高音域は裏声(ファルセット)。
息の成分を多く含んだファルセット(裏声)です。
澄んだ綺麗な音色のファルセットを自在に使いこなしています。
ファルセット
息の倍音の多い美しいファルセットです。
歌い方
共鳴や音色
基本的には鼻腔や口腔など上方向主体の共鳴主体の音色作りです。
フレーズ次第では思いっきり下方向へ響きを落としたようなクールで暗い音色作りをしたりもしています。
ビブラート
ビブラートは基本的にはあまりかけないタイプですが、フレーズ次第で自然に薄くかけています。
フレージング・歌い回し
とにかくウィスパーボイスで
- 歯切れよくリズミカルに語るようなニュアンス
- 楽曲次第では美しくレガート(滑らか)に
というフレージングが特徴かと。
まず大前提はウィスパーボイス。
これを歯切れよく語るようにリズミカルに歌うことが多いですね。ただ、歯切れがいいばかりでなく、滑らかに流れるようなフレージングもあり、歌い回しの緩急が大きいです。
発声方法的にあまり注目されにくいのかもしれませんが、ピッチ感やリズム感も抜群によく素晴らしい歌唱力をもっています。
どういう練習をすればビリー・アイリッシュさんのように歌えるか
ビリー・アイリッシュさんのように歌うポイントは
ポイント
息の多い発声を身につける
これが重要でしょう。
息の多い発声を身につけるには
息の多い発声を身につけるにはドッグブレスが最適です。このトレーニングは横隔膜に負荷を与えて、息と声を連動させるトレーニングになります。息系のトレーニングをすることでウィスパー系の発声ができるようになってくるはずです。
毎日少しづつでも続けることで効果がでてきます。
また、エッジボイスも身につけておくことが重要かもしれません。
歌のニュアンスとしてビリーアイリッシュさんはかなり使っていますし、声帯のコントロールのトレーニングにもなります。
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