声や歌について

息と声帯閉鎖の関係|声の個性を作る重要な要素

投稿日:2018年8月14日 更新日:

今回は「息と声帯閉鎖」の関係について書いていきたいと思います。この「息」「声帯閉鎖」というのは声の重要な要素です。声質を作り出している大きな要素です。この二つが声の質=音色の種類を決めていると言っても過言ではないですね。ということはこれ頭に入れておけば、自分の声の弱点や理想とする声への道などについて考えることができますね。

今回はそんな「息と声帯閉鎖」の関係について書いていきたいと思います。

ここで言う「息」とは

注意して欲しいのですが、ここで言う息とは『声の中に含まれる息の成分』です。

つまり声帯にぶつかった後の息の量ですね。実質的に口から出てくる息の量と言えるでしょう。声帯にぶつかるまでの息の量、つまり肺から押し出される息の量(力)はここではあまり関係ありません。声質に重要なのは声帯からどれだけの息の量が通るかということです。

もし、強い息が声帯でせき止められるのであれば、それは息が少ない声ということですね。

 

「声帯閉鎖」とは

その名の通り声帯が閉じる(締まる)度合いのことですね。この声帯がある程度締まりそこに息が通ることで声というものが生まれます。音になるのですね。そしてこの度合いの具合で強い声になったり弱い声になったりするのです。

例えば締めていくと、苦しい時や悶える時のような「あ”あ”あ”ぁ”」みたいな声(声帯閉鎖が強い)になります。

逆に開いていくと「はあぁー」とため息をついた時のような声(声帯閉鎖が弱い)になります。

 

このように声は声帯閉鎖によって生まれるものであり、声帯閉鎖の具合で音色が変化するのですね。

 

息と声帯閉鎖は基本的に相反する

息と声帯閉鎖の関係は基本的には相反する関係にあります。

 

  • 「あ”あ”あ”ぁ”」は息が少なくて閉鎖が強い
  • 「はあぁー」は息が多くて閉鎖が弱い

このように基本的には相反する関係にあります。

どちらかを強めればどちらかが弱まるというような感じです。

 

「基本的には」と書いたのは例外的な声質も存在するからです。(例えばハスキーボイスなどは声帯を締めても不完全な声帯閉鎖により息が漏れてしまう)また、訓練次第では両方の要素を強めた声を作ることもできるのです。それでもこの相反する関係性から解放されることはないですね。必ず天秤のような関係性なのです。

 

つまり、ほとんどの人がどちらかが強い・弱い・もしくはバランスが取れているという声質を使い分けているということになります。そしてその基本的な具合がその人の声色を作っているのですね。つまりそれが声の個性です。

 

息が多い声の特徴

息が多い声の特徴

  • 息による倍音が多い(子音的な・高音的な倍音)
  • 優しい印象
  • 澄んだ印象
  • 軽い印象
  • 細い印象
  • 鳴りが弱い

 

閉鎖が強い声の特徴

閉鎖が強い声の特徴

  • 閉鎖による倍音が多い(母音的な・低音的な倍音)
  • 力強い印象
  • 濁った印象
  • 重い印象
  • 太い印象
  • 鳴りが強い

 

全てがこうだというわけではないですが、このような印象になる傾向があります。

 

人によって得意・不得意がある

これは持っている声質で得意・不得意が異なります。

息っぽい声を持っている人は、声帯を閉鎖させるのが苦手ですし、声帯閉鎖が強い声の人は息を多く含ませるのは苦手なはずです。もしくは両方万能な感じの声質を持っている方もいるはずです。

得意を伸ばしてもいいですし、苦手を練習してもいいのです。この違いが声の個性や歌の個性につながるのだと考えられます。

 

自分の声がどのような声質なのかを考えてみるといいですね。

 

『まとめ』息と声帯閉鎖は声質を作る重要なファクターになっている

上記に書いてきたように、息と声帯閉鎖は主に声質を作っている要素ですね。

 

人の声の大きな要素

人の声はだいたいは

  • 声帯閉鎖
  • 共鳴

で特徴をつかめます。もちろんそれ以外にも要素はたくさんあるのですが。大まかに分けるとという意味ではこの3つですね。

モノマネするときはこの3つと、その人の音程と口の動き(話し方)を合わせるとうまくいくでしょう。

脱線しましたが、

何が言いたいかというと息と声帯閉鎖が声質を作っている重要な要素であるということです。

そして、この二つは天秤のようにバランスを取り合っているものなのです。ただ、この天秤は訓練で高級天秤にすることはできるはずです。

 

この息と声帯閉鎖の二つに着目することで、理想の声質に近づけるかもしれません。

 

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