ボイストレーニング

【綺麗系ミックスボイス】の出し方・練習方法

投稿日:2018年8月23日 更新日:

今回は柔らかいミックスボイスや薄い閉鎖のミックスボイスといった綺麗系のミックスボイスの出し方・練習方法について書いていきたいと思います。ミックスボイスも色々な種類に分けられ、人によって様々です。それぞれの歌声の個性があるように、ミックスボイスも色々な出し方があります。『綺麗系のミックスボイス』。こういう書き方をすると難しく捉えてしまったりしてしまう方もいるかもしれません。難しく捉えずに『柔らかい鳴り・薄い鳴りの高音』と考えましょう。

綺麗系ミックスボイスを身につけると

  • 綺麗な鳴りの高音で歌える
  • 柔らかい鳴りの高音で歌える

今回はそんな綺麗系のミックスボイスについて書いていきたいと思います。

大前提だけ理解しておくべきこと

ミックスボイスは人それぞれで、持っている声によって様々なミックスボイスがあります。一人一人それぞれ声質は違い、出し方というのも人それぞれだということを理解しておきましょう。人それぞれの地声がありますから。

なので本来はジャンルで括ってはいけないようなものなのですが、その人の声帯での柔らかい音色・薄い音色の高音というものがあるはずです。そういうものをまとめて「綺麗系ミックスボイス」として、その練習方法について書いていきたいと思います。ちなみに「綺麗系ミックスボイス」は僕が勝手にそう呼んでいるだけで世間一般では通用しない可能性があるので気をつけてください。

『綺麗系ミックスボイス』とは

綺麗系ミックスボイスとは声帯を薄く使った、柔らかい声が鳴るミックスボイスです。

ココがポイント

プロのシンガーで言うところの、ATSUSHIさん、平井堅さん、槇原敬之さん、などがわかりやすいですね。(曲によってガツンと声出すよ。とかは無しでお願いします。承知の上で、基本的なイメージとしての例です。)

あまりガツンと出したり、力強く出したりすると言うよりも、柔らかく聴かせたり綺麗に聴かせるタイプのミックスボイスですね。

まぁ若干ファルセットに近い音色のミックスボイスということですね。ただファルセットじゃないので当然ながらファルセットには聞こえないです。強く鳴らすよりも綺麗に鳴らすようなタイプの声質のミックスボイスです。強く鳴らすようなミックスボイスと比べると声帯の閉鎖が薄く(弱く)、息の成分も多いような声質である場合が多いです。

綺麗系のミックスボイスの原理

綺麗系のミックスボイスの原理声帯を薄く使っていると言うことですね。「薄く」というと少し語弊があるのですが、ニュアンスとしては「薄く」というのがしっくりきます。

ポイント

要は声帯全部を使うのが地声で、声帯の一部を使うのがファルセットです。その中間がミックスボイスと考えます。ここでファルセットまではいかないけどどちらかと言えばファルセットに近い声帯の使い方をするのが、薄い閉鎖や柔らかい閉鎖という感じです。

ただし、しっかりと芯があるのでファルセットと感じることは少ないでしょう。

声帯を薄く(弱く)・柔らかく閉鎖させることで、声の芯を持たせつつ高音域の発声をすることが可能なのですね。

綺麗系ミックスボイスの出し方

やはり綺麗系のミックスボイスリップロールで練習するのが一番ですね。まずは換声点を見つけましょう。

換声点を見つける

まずは地声と裏声が切り替わる点(換声点)を見つけます

この見つける作業は力を入れずに声を出してください

換声点より上はファルセットになるはずです

だいたい換声点から1オクターブくらいはミックスボイスになるでしょう(平均ですよ)

換声点を見つけたら準備完了です。いざやってみましょう。

リップロールで練習

リップロールで換声点より上の音域を開発します

リップロールで換声点より上の音域を出そうとすると基本的にはファルセットになるはずです

ここでリップロールのままひっくり返らないよう頑張ります(地声でいいです。)

換声点より上の音を3鍵盤くらい上げてみましょう

少し苦しい声になるはずです

苦しくない人はもっと出したいところまで音を上げましょう

今どんな声でしょうか?苦しい声なのか、喉がしまった声なのか、喉がかゆい声なのか。高音が苦手な人で思ったような声が出せたという人は少ないでしょう。

開発アプローチ

苦しい音程でリップロールを維持します

ここからゆっくりと音程はそのままに楽な状態を作ります

楽な状態とはファルセットです

なので音程はそのままにリップロールでその苦しい声からファルセットに変えていきます

ゆっくりとなるべくスムーズにファルセットへ変えていきます

ここで綺麗にスムーズに変えられる人は少ないでしょう(綺麗に変えられる人は多分ミックスボイス出せていると思います。)

さて、ここで高音が苦手な大抵の人はゴロっと・ガラッとファルセットに戻ってしまったと思います。滑らかには切り替えられなかったでしょう。苦しい音を出している状態なので、ファルセットにいきたくていきたくて仕方のない状態からファルセットへと移行するのです。ガラッと声区が変わっても仕方のないことですね。

最初はそれでいいのです。

ポイント

重要なのは「この苦しい声からファルセットに切り替わる過程に綺麗系のミックスボイスは隠れている」ということです。ここを見つけ出し開発するのです。

見つけ出し開発する」とはつまり「感覚的に探る」という意味でもありますし、「神経や筋肉を鍛える」ということでもあります。

ゴロッと変わってしまうのは声帯のその動きは未開発部分だから「もう無理!!耐えられない!!」って声帯がファルセットに移行してしまうのです。突然に出せたり、簡単に見つけられるものでもなく何度も練習していくうちに開発されていくようなものなので、反復練習が必要です。

練習方法のまとめ

具体的な練習方法のまとめは以下の通りです。

具体的は方法のまとめ

リップロールの状態で、苦しい地声の高音域から同じ音程でファルセットにゆっくり切り替える。このアプローチを繰り返すと、次第にゴロッとなってしまう切り替えがだんだんと滑らかになってきます。その切り替わる過程の中にファルセットではないけど地声でもない「綺麗系ミックスボイス」があるはずなのでそこを見つけ出し(開発・成長させ)、感覚を掴み練習する。時にはリップロールを解いてみて声を確認しながら練習するのもいいでしょう。

ということです。結局のところ人それぞれ声が違うので、最後は個人の感覚に委ねるしかないのです。つまり、感覚を見つけ出してそこを鍛えていくのは個々で違うのです。

しかし、アプローチはこんな感じがいいのではないかと考えています。

リップロールと綺麗系ミックスボイスについて

リップロールの脱力の理屈を徹底考察し、リップロールの練習方法やデメリットなどをまとめたものを「note」にて公開中です。こちらを読めば、さらにミックスボイスの習得に近づけるかもしれません。練習音源付きです。

その他シンガーの歌声解説はこちら

アーティスト歌声解説一覧

※タグの集合ページです

オススメ記事

1

今回はボイストレーニングの効果を高めるグッズや声を鍛えるのに欠かせないグッズについて書いていきたいと思います。グッズがなくてもボイストレーニングはできるのですが、あれば便利です。 グッズを使うメリット ...

2

今回はボイストレーニングにオススメの本について書いていきたいと思います。ボイストレーニングというものは、なかなか独学でやっていくというのは難しいですよね。「何からやればいいのか、何が正しいのか、何が一 ...

3

今回は少し変わった視点からボイストレーニング・歌や声の成長の方法を書いていきたいと思います。変わったと言うより、少しずるい方法ですが。効果は抜群です。ボイストレーニングは独学でする人も多いでしょうが、 ...

4

今回はボイストレーニング教室の選び方について書いていきたいと思います。ボイトレ教室って興味が湧きますよね?ボイストレーニング教室に通ってみたいと思ったことがある人も少なくはないはずです。歌も人から習う ...

5

今回はミックスボイス(ミドルボイス)について書いていきたいと思います。『ミックスボイス』というものについて疑問を持っている人は多いと思います。そもそもなんなの?何がミックスボイスなの?自分の声はどうな ...

-ボイストレーニング

Copyright© 【ミュートレグ】 , 2019 All Rights Reserved.