歌声解説 男性洋楽

ミケーレ・ルッピの歌声や歌い方についての分析

投稿日:2018年12月10日 更新日:

今回はミケーレ・ルッピさんの歌声について書いていきたいと思います。

ミケーレ・ルッピさんと言えば、イタリア出身のボーカリストでヘヴィ・メタル界では世界中で有名な方ですね。

 

何と言ってもその圧倒的な高音域、その歌声は多くの人を魅了しています。心掴まれている方も多いのではないでしょうか。

どういう声質・声の出し方か

地声・話し声の音域はやや高めで、軽やかな声質

音域

地声の音域はやや高めの音域ですね。

そんなに高さを感じるような話し声ではないですが、まぁやや高めという感じでしょう。

 

声質

声質は声帯が柔らかく鳴る声質ですね。イタリア語を話すので、舌が滑らかに素早く動くのが特徴的ですね。

軽やかな発音で柔らかい鳴りのある心地よい言葉を話しています。

 

歌声は圧倒的ハイトーンボイス

地声

低中音域は地声

息の流れと声帯の鳴りのバランスのいい声質です。

話し声よりもやや息っぽい声質で歌うことが多いですね(あくまで話し声と比べてというところで、そこまで息っぽいニュアンスを出すわけでもない)。

 

地声も綺麗な共鳴を作り出しており、まろやかな鳴りがあるとてもいい声です。

 

地声

滑らかで美しい発声です。

 

ミドルレンジ

中高音域(≒ミックスボイス

声帯をしっかりと鳴らすミックスボイスですが、喉は綺麗に開いており伸びやかな鳴りのあるミックスボイスです。

 

使う音域帯はものすごく高いところまで使うので、当然それに合わせて閉鎖的な音色になっていくのはもちろんミケーレルッピさんもそうなのですが、伸びやかで聴きやすい音色のまま上げていく高音域は圧倒的ですね。

 

必要な部分だけを締めているし、そこをコントロールできる能力に長けているのでしょうね。

 

ミドル

 

ファルセット

高音域はファルセット(裏声)

とは言ってもファルセットらしいファルセットを使うことは少なく、超高音部分でミックスボイスともファルセット(ヘッドボイス)とも捉えられるような超高音のハイトーンボイスを使っています。

 

ヘビメタ系でよく使われるようなハイトーンですが、お手本とも言えるようなハイトーンの作り方です。

ファルセットの状態のまま声帯閉鎖を高めた声で、かなりの高音と芯のある発声ができるのですね。

 

ミケーレルッピさんのハイトーンもそれの一種なのですが、たどる道がミックスボイスから辿っているように感じます。

ファルセットから声帯を閉鎖させるのではなく、ミックスボイスの状態で声帯を閉鎖させて超高音を作り出しているということですね。

 

これはアプローチとしては全然違うものなのですが、超高音域に入るとどんなアプローチをたどっても似た音色になります。

どこからたどっても超高音はその音を出すための声帯の使い方に差はないということです(ミックスボイスの音域をせり上げた超高音もファルセットの音域をせり上げた超高音も声区の区別がつかなくなるということ)。

 

超高音

超高音に関してはこちらの動画を参考にしてみてください。(あまりいい視聴音源がなかったので・・・。)

ものすごい伸びやかな超高音です。凄まじいですね。

超高音にもビブラートがかかることが美しく聴こえるためには重要だと思います。もちろんそれだけではないですが。

 

どういう歌い方か

共鳴や音色

基本的には鼻腔や軟口蓋など上方向主体の共鳴での発声です。

太い音色を鳴らす時などで咽頭共鳴(下方向の響き)をやや作ったりしています。

 

ビブラート

特徴的なのは高音域のビブラートですね。

かなりの高音域でもビブラートを綺麗にかけて音を安定させています。強い高音も心地よく聴こえるのは発声だけでなく、こういうテクニックにも長けているからですね。

 

フレージング・歌い回し・歌唱力

ヘビメタ系のボーカルを務めることが多いのですが、かなり高い歌唱力を持っており、綺麗な歌声からパワフルな歌声まで使いこなします。

柔らかい歌声からパワフルな歌声まで幅広い表現が可能ということですね。

 

どういう練習をすればミケーレ・ルッピさんのように歌えるか

ミケーレ・ルッピさんのように歌うには多くの音楽的要素が必要です。

そのぶん、多くの練習や訓練が必要となります。

しかし、要点やポイントを絞ることで近づく近道になります。

 

ミケーレ・ルッピさんのように歌うポイント

ポイント

ミックスボイスを身につける

シャウト系の発声を身につける

 

これが重要ですね。

では練習方法を書いていきたいと思います。

 

ミックスボイスを身につける

ミケーレルッピ さんのミックスボイス発声はかなり完成されています。

あそこまで完成されたミックスボイスを手に入れるのは並大抵の努力ではできないでしょう。

 

アプローチとしては閉鎖系のミックスボイスからのどを開くようにしていくアプローチがいいと思います。

ただ、かなりの高音域まで出したい方は脱力とのどのコントロールが重要になってきます。

まずは締めた発声からの脱力ですね。

 

閉鎖系のミックスボイストレーニング方法は「ネイ」「ヤイ」トレーニングがオススメです。

力まず強い高音を出すための「ネイ」「ヤイ」トレーニング

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ハイトーンボイスのトレーニングはコツコツと取り組むことがいいと思います。

ハイトーンボイスの出し方【高音ミックスボイスを鍛える】

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シャウト系の発声を身につける

ミケーレルッピさんはシャウト系の発声ももちろん使っているのですが、厳密には超高音のミックスボイスがメインです。声帯閉鎖と息の圧力どちらも高めた状態であれが超高音になります。

 

シャウトはそれが少し声帯が割れた状態。超高音は声帯が割れずに綺麗になった状態と考えられます。

 

つまりシャウト系の発声から閉鎖を高め声帯が割れないようにすることが大事なのですね。

考え方としてはどちらかと言えば、ホイッスルボイスの考え方に近いかもしれません。

 

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