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長渕剛の歌い方・歌唱力-個性的な鳴りの発声-【歌声解説】

投稿日:2019年2月2日 更新日:

今回は長渕剛さんの歌声について書いていきたいと思います。

長渕剛さんと言えば、日本で知らない人はいないであろうシンガーソングライターですね。数多くの名曲を残しています。

 

何と言ってもその個性的な楽曲、その心に響く歌声は多くの人を魅了しています。

心掴まれている方も多いのではないでしょうか。

今回はそんな長渕剛さんの歌声について書いていきたいと思います。

どういう声質・声の出し方か

地声・話し声は普通の音域で、鳴りもあるハスキー系の声質

地声の音域は普通の音域ですね。音域としては高くも低くもない普通の音域帯を持っているように感じます。

 

声質は独特で個性的なハスキー系統の声質です。

カサっとした声帯のカサついた倍音があり、ハスキー系の息が漏れるような倍音が鳴っています。と、同時にハスキー系の人があまり鳴らないような声帯の閉鎖による倍音もジリジリと鳴ってます。

整体がしっかりと鳴る声質にハスキー系の倍音が乗っかっているような特殊な声質です。

 

共鳴は下方向には鳴りにくく、上方向寄りですね。

 

歌声はハスキー系の熱い歌声

歌声は主に3種類の歌声を使っています。

地声・ミックスボイス・ファルセットの3種類です。

 

低中音域は地声を使っています。声質は話し声と大差はないですが、より声帯(喉)をしっかりと鳴らすような声の作り方をすることが多いです。なので、声帯のジリジリとした鳴りが強めの声になっています。

 

中高音域はミックスボイスを使っています。地声系の発声と比べると、声帯の閉鎖とともにカサっとした倍音が強まりハスキー感が強まります。強い発声にすればするほどに息の倍音も強まる(普通は逆)ので、非常に個性的なカッコいい声質のミックスボイスです。

 

高音域はファルセットを使います。その男らしいイメージとは裏腹にファルセットもしっかりと使います。しかも、綺麗な美しい鳴りで地声やミックスボイスとは違った魅力のある音色なので、長渕剛さんの表現力を広げているようなファルセットです。

 

どういう歌い方か

下顎を突き出すような歌い方

長渕剛さんは下顎を突き出すような、声の空間の作り方・歌い方をしています。

下顎を突き出すようなニュアンスを作ることで、口の中の空間を広く作り、カッコよく男らしい声のニュアンス生み出しているように感じます。

 

閉鎖的な音色の声はそのまま出すと厚みのない平たい聞きづらい声になってしまうので、閉鎖系の声は空間を作ることで深みのある聞きごこちの良い声になります。

特に閉鎖系の声質は下顎で空間を作ることで男らしさが出ますね。B'zの稲葉浩志さんなんかもそうですね。

 

声の作り方に付随して、言葉の発音の仕方も口先で発音するような発音の仕方ですが、しっかりと聞き取りやすい発音ですね。

 

ビブラートはあまりかけるタイプではないですが、自然にかかっているフレーズも多いです。

 

若い頃はさらりとした歌い方

若い頃は下顎で声を作り出すような歌い方ではなく、軟口蓋など上方向の空間を使って声を作っていたので、明るい爽やかな歌い方です。

 

もちろん声質も変わっていますが。

声質も息っぽさががあるさらりとした歌声でした。

 

現在との大きな違いは声色の作り方、響きの位置などが大きく違いますね。

 

若い頃の歌声も素敵です。

 

実際の歌声で確認

「ひとつ」でファルセットを確認

 

声の種類

地声:黒字

ミックスボイス:黄色マーカー

ミックスボイスと地声の判別しにくい中間的な音色の声:黄色アンダーライン

ファルセット:赤字

フレーズ

きみによりそい そばにいきるよ もお〜〜〜お にどと わすれない わすれさせない わすれたくない かなしみはどこかってきて かなしみはどこ

 

ファルセットは非常に綺麗な音色のファルセットです。

ハスキー特有の地声とミックスボイスの境目がわかりにくい声なので、はっきりと線引きするのは難しいですが、こんな感じでしょう。

 

若い頃の綺麗なファルセット

 

「しあわせになろうよ」で地声とミックスボイスを確認

 

フレーズ

しあわせになろうよ うみのひろさにまけないように まぶしいたいようをにらんでみた ずぶぬれのぼくはさかなになり あの

 

ここでは地声との声質変化がわかりやすいですね。声帯が閉鎖的に働くのですが、独特のハスキー感で声帯が閉まりきらずにざらついたようなカサついたような声質のミックスボイスです。

 

どういう練習をすれば長渕剛さんのように歌えるか

長渕剛さんのように歌うには多くの音楽的要素が必要です。

そのぶん、多くの練習や訓練が必要となります。

しかし、要点やポイントを絞ることで近づく近道になります。

 

長渕剛さんのように歌うポイント

ポイント

声帯の鳴りと息のコントロール

特徴的な歌い方は真似をしよう

 

これが重要ですね。

では練習方法を書いていきたいと思います。

声帯の鳴りと息のコントロール

長渕剛さんの声質は非常に特徴的なので、ハスキー系の声の人でないと真似をするのは難しいでしょう。

ハスキーボイスは声帯の閉鎖の不完全さによる息漏れの倍音が主です。なので、ハスキーボイスはなりたくてもなかなかなれないのですね。

 

しかし、声帯の鳴りのコントロールと息のコントロールである程度は近づくことができるでしょう。

 

声帯の鳴りのコントロールはエッジボイスのトレーニングを。

 

息のコントロールは「スー」「ズー」トレーニングでトレーニングしましょう。

 

特徴的な歌い方は真似をしよう

ここは特に練習というよりは「真似」ですね。

骨格や顔や口の作りによりけりでしょうが、やや下顎に力を入れルようなニュアンスで歌うようにすると似てくるように思います。

 

まとめ

長渕剛さんのように歌うポイントは

  • 声帯の鳴りと息のコントロール
  • 特徴的な歌い方は真似をしよう

これが重要ですね。

まずはここから練習していきましょう。

 

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