今回はエアロスミスのボーカル スティーブン・タイラーさんの歌声や歌い方についての分析です。
話し声の特徴
地声・話し声の音域はやや高めの音域。
音域的にやや高めくらいの音域の声帯を持っているように感じます。声質によってさらに高く聞こえますね。
声質はかなりかすれ気味なハスキーボイス。
カサカサ・サラサラとした成分を持つハスキーボイスです。声帯の不完全な閉鎖により、特有のノイズ成分と息が漏れる音の倍音が強いですね。
持っている声帯
やや高めの音域・カサっとしたハスキーボイスな声質
歌声の特徴【発声方法】
チェストボイス(地声)低中音域は地声(チェストボイス)。
バランスよく鳴らすような発声中心です。低中音域なのでそこまで強くは鳴らさないが、程よく芯のあるくっきりとした鳴りの発声です。ここに特有のハスキーな成分が多く入り込んでカサっとした息感のある魅力的な発声になっています。
前半部分↓
ミドルレンジ(地声)
地声の中高音発声。
かなりの高音域まで使いこなせるのが特徴。
低中音域と比較すれば息の圧力を高めて強く声帯を鳴らすことで強い中高音発声を生み出しています。この音域帯もハスキーなザラザラとしたような倍音が混ざり、特有の音色を生み出しています。
ファルセット(裏声)
高音域は裏声(ファルセット)。
さらりとした息が綺麗に流れるファルセットです。
また、ファルセットの息の圧力を高めて強烈なシャウトの発声を作ったりもしていますね。
歌い方
共鳴や音色
歌声の共鳴は上方向(鼻腔や口腔)主体です。上方向への当たりが非常によく、明るく抜ける響きを持っています。逆に下方向への響き(咽頭共鳴)はあまり作らないタイプです。
また、口が大きいので、声が明るく前に飛ぶのも特徴ですね。
ビブラート
楽曲次第でコントロールしていますが、どちらかと言えばかけずにまっすぐに歌うタイプという感じです。
フレージング・歌い回し
『直線的で伸びやかなタイプ』という印象です。
直線的なピッチ感と音を伸びやかに繋げるようなスタイルの歌い方と言えるでしょう。強く鋭い発声をストレートな歌い回しで歌うロックなシンガーですね。
どういう練習をすればスティーブン・タイラーさんのように歌えるか
スティーブン・タイラーさんのように歌うポイントは
ポイント
鳴りの強い高音発声を身につける
これが重要でしょう。
鳴りの強い高音発声を身につける
スティーブン・タイラーさんのような声を出すには鳴りん強い高音発声を身につける必要があります。
鳴りの強い高音発声のトレーニングは「ネイ」「ヤイ」トレーニングがいいでしょう。このトレーニングは声帯の鳴りの強い声で脱力を促すトレーニングになります。
鳴りのコントロール能力を高めるにはエッジボイスのトレーニングもおすすめです。
ちなみに特有のハスキー成分に関してはもともと持っている声帯によるものもあるので、狙って出せるものでもないでしょう。ハスキーな声質を持っていない人でも”似たような音色”は出せるのですが、同じ質の発声をすることは基本的には難しいでしょう。
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