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トーマス・ヴィクストロムの歌い方・歌唱力【歌声解説】

投稿日:2019年2月13日 更新日:

今回はトーマス・ヴィクストロムさんの歌声について書いていきたいと思います。

トーマス・ヴィクストロムさんと言えば、スウェーデン出身のシンガーで、「THERION」「STORMWIND」「CANDLEMASS」などのバンドで活躍しているヘヴィメタルシンガーです。

 

何と言ってもその声、その高音は多くの人を魅了しています。

スウェーデンでは「ボーカルマスター」という異名を持っているそうです。

今回はそんなトーマス・ヴィクストロムさんの歌声について書いていきたいと思います。

どういう声質・声の出し方か

地声・話し声は若干低めの音域で、咽頭共鳴が寄りで声帯の鳴りが強い声質

地声の音域は若干低めの音域ですね。もちろん年代によって音域は違いますが、若干低めの音域を持つ声帯を持っていると感じます。

 

声質は声帯閉鎖による声帯の鳴りがしっかりとした声質です。ジリジリとした倍音がなっています。

共鳴も咽頭共鳴(下方向への響き)寄りの声質で、男らしくよく響く声です。

歌声とは随分違う印象を受ける話声です。

 

歌声はふくよかな太さのある高音ミックスボイス

歌声は主に地声とミックスボイスの2種類を使っています。

特にミックスボイス中心の発声です。

 

低中音域は地声を使っているようなフレーズもありますが、基本的にミックスボイスに近い発声、もしくはミックスボイスを使っています。

低中音域は薄い柔らかな声帯閉鎖と咽頭共鳴と鼻腔共鳴をバランス良く響かせています。フレーズによっては声帯の鳴りを強めたりしていますが、常に一定の声帯の鳴り(閉鎖)の上で息をコントロールして声質をコントロールしているので、ほとんどがミックスボイスに近い発声です。

また、オペラ寄りの歌い方では咽頭共鳴を深く取り、太いこえを響かせています。

 

中高音域もミックスボイスです。基本的には低中音域の発声方法と変わらない声の出し方です。高音域なぶん鳴りも強くなり当然ながら声帯の閉鎖も強くなるのですが、喉自体は綺麗に開いたままの発声を実現させているので、ふくよかな太い高音が出せているのですね。

かなりの高音域までミックスボイスをコントロールしています。

 

低音域から高音域まで一本化されたミックスボイスなので滑らかにかつ綺麗に歌うことができるのですね。下から上まで綺麗にふくよかなミックスボイスをつなげるのはさすが、ボーカルマスターです。

 

どういう歌い方か

共鳴のコントロールが非常に上手い

鼻腔共鳴や軟口蓋への共鳴などの上方向へ響きと、咽頭共鳴など下方向への響きのコントロールが非常に上手いのが特徴です。

上方向への響きは声の抜けを作り歌声に柔らかさを与えますし、下方向への響きは歌声に力強さや太さを与えます。喉周辺の空間をしっかりと作れているのですね。

 

この共鳴をコントロールすることでメタルな曲もオペラな曲も声色をうまく作っているのですね。

のどの周りの空間と声帯の動きが分離していないとできないですね。つまり、声帯のみをしっかりとコントロールしているということです。

 

 

ビブラートはフレーズにもよりますがやや深めに綺麗にかかります。高音域のロングトーンでもしっかりと音の波があるのが特徴です。

 

実際の歌声で確認

声の種類

地声:黒字

ミックスボイス:黄色マーカー

 

「River of Love」でミックスボイスを確認

 

フレーズ

Is it all about compassion River, river of love I could see it in your eyes River, river of love

 

そもそもほとんどが地声ではないと思っているので、地声というよりもミックスボイスだけの確認です。(もちろん楽曲によって地声っぽい声もあります。あとで紹介します。)

ただ、黄色のアンダーラインの部分は地声域のミックスボイスという感じですね。黄色マーカはミックスボイスなので、そこへの声質変化が全くなくほぼそのままの声なので低音域もミックスボイスに近い発声なのだと考えられます。何より話し声と違いすぎます。

 

ふくよかで柔らかいミックスボイス

 

「Touch the Flames」でミックスボイスと地声を確認

 

フレーズ

The anger will tear you apart The truth is never too far Touch the flames face to face Let your heart be free again Set your emotions free Wherever you may be Open the gates, face your faith And leave your contempt forever

 

黒字の部分は地声ぽいですね。地声っぽいと言えばそうなのですが、ミックスボイス感があるのですよね。まぁどちらにとるかは個人次第ですが。

ミックスボイス部分はかなり伸びやかな閉鎖系のミックスボイスですね。

 

どういう練習をすればトーマス・ヴィクストロムさんのように歌えるか

トーマス・ヴィクストロムさんのように歌うには多くの音楽的要素が必要です。

そのぶん、多くの練習や訓練が必要となります。

しかし、要点やポイントを絞ることで近づく近道になります。

 

トーマス・ヴィクストロムさんのように歌うポイント

ポイント

強いミックスボイスを身につける

共鳴のコントロールを身につける

 

これが重要ですね。

では練習方法を書いていきたいと思います。

強いミックスボイスを身につけるには

強いミックスボイスを身につけるには声帯の鳴りがしっかりとしたミックスボイスを身につけなければいけません。

 

まずは「ネイ」「ヤイ」トレーニングで閉鎖系のミックスボイスを高音域まで練習していきましょう。

そこからのどを広げていくためにグッグトレーニングで太いミックスボイスの練習をしていきましょう。

 

共鳴のコントロールを身につける

共鳴は上方向への共鳴と下方向への共鳴のトレーニングをする必要があります。

 

上方向への共鳴は鼻腔や軟口蓋への共鳴。下方向への共鳴は咽頭共鳴です。

上方向への響きを身につけるにはハミング練習が最適です。

下方向への響きを身につけるにはこちらの記事を参考にしてみてください。

【深い響きのある声を身につけるトレーニング】

 

まとめ

トーマス・ヴィクストロムさんのように歌うポイントは強いミックスボイスを太く綺麗に共鳴させることですね。

さらに低音域から高音域まで一本化された声で滑らかに歌うことも重要です。

 

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