今回はジョン・メイヤー(John Mayer)さんの歌声について書いていきたいと思います。
ジョン・メイヤーさんと言えば、新世界3大ギタリストとも言われるうちの一人ですね。
世界的に人気のあるギタリストであり、またシンガーソングライターでもあります。
何と言ってもそのギターテクニック、リフを弾きながらの歌唱は圧巻です。そして歌も上手いのですね。
魅了されている方も多いのではないでしょうか。
どういう声質・声の出し方か
地声・話し声は低めの音域で、深めに響く鳴り系の声質
地声・話し声の音域は低めの音域ですね。音域的に低めの音域帯の声帯を持っていると言えるでしょう。
声質は声帯がしっかりと閉鎖して鳴りの強い鳴り系の声質です。
息の流れよりも声帯の鳴りが強い鳴り主体の声質と言えるでしょう。
話し声の時点での声帯の鳴り方はしっかりと綺麗に普通の鳴り方をするのですが、歌声では若干ハスキーっぽく鳴ったりします。不思議です。
共鳴は咽頭共鳴(下方向への響き)が非常に深く、心地よく深みのある低音ボイスという感じです。
歌声は息の倍音の多い心地良いハスキー系の発声
チェストボイス低中音域は地声。
話し声とは違い息の流れによる息の倍音が綺麗に乗った声質です。
息系の発声というよりもハスキーな成分と言えるのかもしれません。
もちろん声帯の鳴りもあるのですが、トータル的にはバランスのいい発声と言えそうです。鳴り系の声帯に息を綺麗に流しているような感じですね。
柔らかい声帯の鳴りと息の倍音の乗った低音域は非常に心地の良い鳴りをしています。
ミドルレンジ
中高音域(≒ミックスボイス)。
そこまで頻繁に使用するでもないですが、柔らかい鳴りを作り地声とファルセットの中間的な音色を作ることが多いです。
強い鳴りの声質を作ることもありますね。そういう場合は息の圧力を高めるようにして発声しています。両方ともややハスキーな倍音が乗る特徴的な声質です。
ファルセット
高音域はファルセット。
自在にファルセットに切り替え、息の流れと芯も綺麗にある高音域を鳴らしています。
どういう歌い方か
共鳴や音色
基本的には鼻腔や軟口蓋などの上方向主体の音色作りで澄んだ音色を作っていますが、低音域は下方向(咽頭共鳴)へしっかりと響かせることもあります。
ビブラート
ビブラートはあまりかけずに直線的で素朴な歌い方です。
フレージング・歌い回し・歌唱力
ピッチ感は非常に良く美しく聴こえるのですが、難しいテクニックよりも語るようなニュアンスのフレージングとギタープレイで魅了するタイプですね。
でもピッチが非常にいいので上手いですね。
さすが、新3大ギタリストというところでしょうか。
どういう練習をすればジョン・メイヤーさんのように歌えるか
ジョン・メイヤーさんのように歌うには多くの音楽的要素が必要です。
そのぶん、多くの練習や訓練が必要となります。
しかし、要点やポイントを絞ることで近づく近道になります。
ジョン・メイヤーさんのように歌うポイント
ポイント
息の倍音を多く含む発声を身につける
これが重要ですね。
では練習方法を書いていきたいと思います。
息の倍音を多く含む発声を身につける
ジョン・メイヤーさんは持っている声帯は鳴り系の声質で、そこに息の倍音を乗せることで心地よい柔らかな歌声をつくりあげています。
息の倍音は当然ながら息の流れが重要です。
息の流れを鍛えるには息と声との連動が重要です。
このトレーニングは「ドッグブレス」や「スー」「ズー」トレーニングなどの息系のトレーニングを練習していきましょう。
このような息系のトレーニングは毎日続けることが重要です。
また、ピッチ感のトレーニングも重要ですね。ギター弾きは素朴にシンプルでかつピッチ感良く歌う人が多いですね。
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