今回はエリック・クラプトンさんの歌声について書いていきたいと思います。エリック・クラプトンさんと言えば、世界3大ギタリストの一人であり、世界的に有名なギタリストでありシンガーソングライターですね。
世界的な名曲を多く生み出している方です。
その圧倒的なギタースキルや演奏、そして歌声は世界中の人を魅了しています。
心掴まれている方も多いのではないでしょうか。
どういう声質・声の出し方か
地声・話し声は低めの音域で、ザラついた倍音のある声質
地声・話し声の音域は低めの音域ですね。
年齢によって音域が違う(高齢の方がやや高い)のですが、低めの音域帯の声帯を持っていると考えられます。
声質はザラザラとした鳴りのある特殊な声質です。ハスキー系に分類されるのかもしれませんね。
ザラザラ・ガサガサとした声帯の鳴りがある特徴的な声質です。
共鳴は咽頭共鳴(下方向への響き)が強く、深い響きの鳴りを持っています。
歌声は特徴的な声帯を活かした独特の鳴りを持つ声
チェストボイス低中音域は地声。
楽曲によって息系の声から鳴り系の声まで使いこなしています。
全ての声質に特有のザラザラした倍音が乗っており、特徴的な鳴りの声質を作り上げています。
声帯の不完全な閉鎖が生み出すハスキーボイス的な原理で生み出されている倍音でしょうが、個性的な鳴りです。深めの響きを作ることも多いので、太めな鳴りを生み出しています。
ミドルレンジ
中高音域(≒ミックスボイス)。
息の圧力と声帯閉鎖を強めて強い高音域を作り出しています。
このミックスボイスの時もザラついた倍音が多く聴き取れます。また、深い共鳴を保ったまま高音域を出すことも多く、太さを持ったパワフルな高音を鳴らしています。
ファルセット
高音域はファルセット。
やや芯を作るようなファルセットを使うことが多いです。
もちろんファルセットなので息も流れやすいのですが、息の倍音成分がそこまで多くないファルセットです。
どういう歌い方か
共鳴や音色
エリック・クラプトンさんは咽頭共鳴(下方向への響き)をしっかりと作り、深い響きを保ったまま歌うことが多いです。もちろん全てがそうではないですが。
下方向への響きを保つことで太めな印象や深みのある印象を作り上げています。
ビブラート
ビブラートはそこまでかけるタイプではなく、自然にまっすぐに歌うタイプです。
自然にビブラートがかかっているフレーズももちろんあります。
フレージング・歌い回し・歌唱力
直線的に素朴に歌うタイプですが、ピッチ感が非常に良く心地よい歌声を聴かせてくれます。
あれだけギターが弾けるのですから、ピッチ感は素晴らしいですね。
どういう練習をすればエリック・クラプトンさんのように歌えるか
エリック・クラプトンさんのように歌うには多くの音楽的要素が必要です。
そのぶん、多くの練習や訓練が必要となります。
しかし、要点やポイントを絞ることで近づく近道になります。
エリック・クラプトンさんのように歌うポイント
ポイント
深めの響きを身につける
これが重要ですね。
では練習方法を書いていきたいと思います。
深めの響きを身につける
エリッククラプトンさん特有のザラついたようなガサついたような声帯の鳴りは、練習でどうこうするのは難しいポイントですね。生まれ持った声帯の影響を大きく受ける部分です。
もちろん無理とは言い切れませんが。
エリック・クラプトンさんは深めの響きを作って歌っています。
深めの響きを身につけるには咽頭や喉仏の位置が非常に重要となってきます。
これをコントロールすることで深めの響きを作ることができるのですね。
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