今回はデヴィッド・ボウイ(David Bowie)さんの歌声について書いていきたいと思います。
デヴィッド・ボウイさんと言えば、ロックの殿堂入りやグラミー賞何度も受賞した世界的に有名なシンガーですね。
何と言ってもその楽曲、その歌声・歌唱力は心掴まれますね。
魅了されている方も多いのではないでしょうか。
どういう声質・声の出し方か
地声・話し声は低めの音域で、深い響きのある声質
地声・話し声の音域は低めの音域ですね。
音域的に低めの音域帯の声帯を持っているように思えます。
声質は声帯の鳴りが強い鳴り系の声質です。息の流れよりも声帯の鳴りが先行する声の鳴りを持っています。
特徴的なのは咽頭共鳴(下方向への響き)の深さですね。
非常に綺麗な下方向への響きで深みのある話し声となっています。
歌声は鳴り系の声を活かした発声
チェストボイス低中音域は地声。
話し声に比べると声帯が軽やかに鳴るような声質です。鳴り主体ですが、息の流れも加わりやや柔らかい鳴りの声質を作っています。
バランスの良い鳴り主体の発声です。
ミドルレンジ
中高音域(≒ミックスボイス)。
声帯の閉鎖が強まり、鳴りの倍音が強まりますが、バランスのとれたミックスボイス。
オールラウンドにどんな歌にでもタイプできそうな声質のミドル域です。
ザラザラしたような声帯の鳴りの倍音が特徴です。
しっかりと声帯に息の圧力をかけて鳴らしているので音量的に大きな鳴りを感じます。
やや浅めの響きを作って鼻腔方向へ声を当てるようにして発声することが多いですね。もちろん深めの響きを作っていることもあるので、フレーズ次第ですが。
ときにシャウト気味に割れ感のある発声もしています。
もともと持っている声帯が低めの声帯なので、ミックスボイス域でもくっきりとした芯を持っていて鳴りの倍音が
しっかりとあるのが特徴です。
どういう歌い方か
共鳴や音色
低音域は話し声のように深い咽頭共鳴を取ることもあります。
そこから高音へ行くにつれて鼻腔や軟口蓋へ響きの位置をシフトしていき、それに合わせて咽頭共鳴の割合を減らすようなニュアンスですね。
高音域帯はかなり声を上方向へ当てているのがわかります。
ビブラート
基本的なフレーズではビブラートはあまりかけるタイプではないですが、自然にかかっているフレーズも多いです。
ロングトーンなどは逆にしっかりと深めにかけています。
フレージング・歌い回し・歌唱力
バランスのいい発声でオールラウンドになんでも歌いこなすようなタイプです。
ピッチ感やリズム感も圧倒的です。
どういう練習をすればデヴィッド・ボウイさんのように歌えるか
デヴィッド・ボウイさんのように歌うには多くの音楽的要素が必要です。
そのぶん、多くの練習や訓練が必要となります。
しかし、要点やポイントを絞ることで近づく近道になります。
デヴィッド・ボウイさんのように歌うポイント
ポイント
鼻腔方向へ芯のあるミックスボイスを発声する
これが重要ですね。
では練習方法を書いていきたいと思います。
鼻腔方向へ芯のあるミックスボイスを発声する
特徴的な鳴りの倍音自体を身につけるのは持っている声帯に依存する部分が大きいかもしれません。
デヴィッド・ボウイさんのように歌うにはまずミックスボイスを身につける必要があります。ミックスボイスを身につけるにはリップロールの練習が最適です(人によるが、一般的に)。
高音域帯まで声帯のコントロールで発声できるようにする必要があります。
ミックスボイスをしっかりと芯のある強い鳴りへと変えていくのが難しいのですが、これは「ネイ」「ヤイ」トレーニングやグッグトレーニングがオススメです。急に鳴らせるようにはならないので、コツコツと練習していきましょう。
エッジボイスのトレーニングで声帯の鳴りをコントロールする練習もいいかもしれません。
鼻腔方向へ声を当てるトレーニングはハミング練習などがオススメです。
ハミング練習はしっかりと声を上方向へ当てる意識が重要です。
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