今回はマーヴィン・ゲイさんの歌声について書いていきたいと思います。
マーヴィン・ゲイさんと言えば、世界的に有名なシンガーですね。
1984年に亡くなられていますが、その圧倒的な歌声は今もなお世界中で愛されていますね。ローリングストーン誌が選ぶ歴史上最も偉大な100人のシンガーでは6位の偉大なシンガーです。
何と言ってもその歌声・圧倒的な歌唱力は圧巻ですね。心掴まれている方も多いのではないでしょうか。
どういう声質・声の出し方か
地声・話し声は普通の音域で、軽やかで柔らかい鳴りの声質
地声の・話し声の音域は普通くらいの音域ですね。
音域的に高くも低くもなく普通くらいの音域帯の声帯を持っているように感じます。
話し声から音程の起伏があり、声帯の柔軟性を感じさせるような声です。
声質は軽やかで柔らかい声帯の鳴りがある声質です。
基本的には息の流れよりも声帯の鳴りが主体の鳴り先行の声質です。鳴り先行なのですが息の流れもあるので、声帯が柔らかく軽やかに鳴る声質を持っています。
共鳴は話し声から上下の変動があり、上や下へトーンによって綺麗に共鳴している印象を受けます。
歌声は圧倒的柔軟性を誇る発声
チェストボイス低中音域は地声。
柔らかい声帯の鳴りと空気感のある軽やかな声質の発声が多いです。
もちろんフレーズ次第で息の多い発声やしっかりと鳴らす発声もしています。話し声同様に声帯が柔らかく柔軟に鳴り、かつ綺麗にな息の流れのある発声です。
息の流れと声帯の鳴りの綺麗な連動により心地よい温かみのある歌声を作り出しています。
基本的には地声主体の発声です。共鳴は鼻腔共鳴主体の発声で、鼻腔方向へ綺麗に声を当てることで丸みのある音色を作り上げています。
地声
ミドルレンジ
中高音域(≒ミックスボイス)。
声帯をやや強く鳴らしたり、ファルセットに近い音色の強く鳴らさないようなミックスボイスなど様々な音色を使い分けています。
もともと持っている声帯の音域帯もそこまで低いものではないので、ミックスボイスをそこまでたくさん使っているわけではないのですが、非常に精度の高い綺麗で柔軟なミドル域を使いこなしています。
冒頭強い鳴りのミックスボイス
強く鳴らさないファルセット的な使い方のミックスボイス
ファルセット
高音域はファルセット。
非常に綺麗な芯のあるファルセットです。
息の倍音もありますが、くっきり、かつ柔らかい鳴りのあるファルセットを使いこなしています。高音域のファルセットまで丸みのある声質を作り上げています。
ファルセット
どういう歌い方か
共鳴や音色
鼻腔共鳴を主体とした上方向中心の響きの作り方です。
声を綺麗に鼻腔へ響かせることで丸みのある音色の声質を作り上げています。
鼻腔の空間が広いような印象を受けますね。声を斜め後ろに当てるようなイメージでの発声が必要ですね。
ビブラート
ビブラートはフレーズの語尾を中心に自然に綺麗にかかります。
フレージング・歌い回し・歌唱力
リズム感やピッチ感は圧倒的です。
グルーブのある歌い回しやフレージング、細かいピッチ感など非常に高い歌唱力を持っていると言えるでしょう。
どういう練習をすればマーヴィン・ゲイさんのように歌えるか
マーヴィン・ゲイさんのように歌うには多くの音楽的要素が必要です。
そのぶん、多くの練習や訓練が必要となります。しかし、要点やポイントを絞ることで近づく近道になります。
マーヴィン・ゲイさんのように歌うポイント
ポイント
柔らかく柔軟な発声を身につける
これが重要ですね。では練習方法を書いていきたいと思います。
柔らかく柔軟な発声を身につける
マーヴィン・ゲイさんのような柔らかく柔軟な発声を身につけるには声帯のコントロールが重要です。
柔軟な声帯コントロールと綺麗な息の流れが重要となってきます。
柔らかな声帯の鳴りと息の流れを身につけるにはリップロールの練習が最適です。
リップロールで低音域から高音域までスムーズに移行させる練習も、声帯の柔軟性を向上させるトレーニングになります。
また、息と声とを連動させるには「スー」「ズー」トレーニングなどのトレーニングも最適です。
また、しっかりとした鼻腔共鳴を身につけることも重要です。
鼻腔共鳴のトレーニングはもちろんですが、声を斜め後ろに当てるようなイメージを持つだけでも変わってきます。
鼻腔共鳴のトレーニングはハミング練習が最適です。
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