今回はレディオヘッドのボーカル、トム・ヨークさんの歌声について書いていきたいと思います。
レディオヘッドと言えば、世界的に有名なイギリスの5人組ロックバンドですね。
長く世界中で活躍しています。
何と言ってもその楽曲・その演奏・そして歌声は素晴らしいですね。
心掴まれている方も多いのではないでしょうか。
どういう声質・声の出し方か
地声・話し声はやや低めの音域で、声帯がしっかりと鳴る鳴り系の声質
地声・話し声の音域はやや低めの音域ですね。
音域的にやや低めくらいの音域帯の声帯を持っているように思います。
声質は声帯の鳴りが先行する鳴り主体の声質です。エッジボイスの延長線上のようなジリジリした成分があり、声帯の鳴りがしっかりとある声質です。息の流れはそこまでないですね。
共鳴は咽頭共鳴(下方向への響き)主体での話し声です。
歌声は柔らかく柔軟な発声
チェストボイス低中音域は地声。
柔らかい鳴りが特徴的な発声です。
フレーズにもよるのですが、基本的には強く鳴らさずに柔らかい鳴りとを維持した発声をしています。
基本的には地声域、それ以降はファルセットというスタイルです。
ミドルレンジ
中高音域(≒ミックスボイス)。
息の流れもありしっかりと芯もあるファルセットです。
高音域帯はファルセット系の発声を使用することも多く、地声域から綺麗に切り替えて高音域を鳴らしています。
するりと抜けるような綺麗なファルセットです。
どういう歌い方か
共鳴や音色
トム・ヨークさんは鼻腔や軟口蓋などの上方向主体の響きで歌っています。
話し声では咽頭共鳴寄りなのですが、歌声ではあまり下方向へ響かせることは少ないです。
それだけ上方向主体ということですね。
ビブラート
ビブラートはあまりかけずにまっすぐに歌うことが多いですが、ナチュラルにかかっているフレーズもあります。
フレージング・歌い回し・歌唱力
トム・ヨークさんは声帯の鳴りが柔らかい発声を自在に使いこなします。
もちろんそうじゃないロックな楽曲もちろんありますが。
全体的に長めのフレージングが多いです。
息継ぎが少なかったり、滑らかに音をつなげたり。
これは柔らかい鳴り中心の発声で歌っているので、あまり息を使わずに発声できるのも要因かもしれません。
どういう練習をすればトム・ヨークさんのように歌えるか
トム・ヨークさんのように歌うには多くの音楽的要素が必要です。
そのぶん、多くの練習や訓練が必要となります。
しかし、要点やポイントを絞ることで近づく近道になります。
トム・ヨークさんのように歌うポイント
ポイント
柔らかい柔軟性のある発声を身につける
これが重要ですね。
では練習方法を書いていきたいと思います。
柔らかい柔軟性のある発声を身につける
トム・ヨークさんのような柔らかい柔軟性のある発声を身につけるには、声帯を上手くコントロールする必要があります。声帯を薄く鳴らすような発声が必要です。
柔らかい鳴りの発声はリップロールのトレーニングが最適です。
リップロールで低音域から高音域まで練習することで柔らかい声帯コントロールができるようになるでしょう。
また、トム・ヨークさんはファルセットも自在に使いこなしています。
当然ながら、ファルセットのトレーニングも必要です。
ファルセットもリップロールでトレーニングすることで、柔らかく芯のあるファルセットの練習になりますし、声区の移行もスムーズになります。
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