今回は上白石萌音さんの歌声や歌い方についての分析です。
話し声の特徴
地声・話し声の音域はやや高めの音域。
音域的にやや高めのくらいの音域帯の声帯を持っているように思います。
声質は息が流れやすい声質です。
声帯の鳴りよりも息が先行するような息主体の発声です。もちろん声帯も鳴っているのですが、息の流れによりスーっという息の成分(倍音)が多い声質です。
持っている声帯
やや高めの音域・息が流れやすい声質
歌声の特徴【発声方法】
チェストボイス(地声)低中音域は地声(チェストボイス)。
話し声同様に綺麗な息が流れる息の倍音成分の多い発声です。
声帯はそこまで強く鳴らずに柔らかい鳴りを維持したまま、そこに息を通すような綺麗な発声です。鼻腔や口腔などの上方向へ綺麗に共鳴させることで澄んだ音色を作り上げています。
ミドルレンジ(地声)
地声の中高音発声。
中高音域は柔らかで軽やかな鳴りの発声です。低中音域に比べるとやや抜き気味に鳴りの柔らかさがあるのですが、完全なファルセットまでは抜き切らないような発声という感じです。
この柔らかでほんのりとした抜け感の高音域を使うのが魅力の一つでしょう。
ファルセット(裏声)
高音域は裏声(ファルセット)。
上記のような柔らかな高音発声をする反面あまり完全に抜けるようなファルセットはあまり使わないのが特徴と言えるのかもしれません。
0:17〜のようにややくっきりと柔らかな鳴りを保つのが特徴と言えるでしょう↓
歌い方
共鳴や音色
鼻腔や口腔などの上方向主体の発声で澄んだ明るい音色を作り上げています。
口や口の中の空間もしっかりと使い言葉の発音が非常に綺麗ですね。
ビブラート
ビブラートはフレーズによってコントロールしていますが、基本的にはかけるタイプという感じです。
フレージング・歌い回し
『やや滑らかでありつつもまっすぐで伸びやかな歌い回し』というタイプでしょう。
ビブラートなどしっかり使うこともあり、全体的なピッチ感はやや滑らかさもありますが、基本はストレートに歌うという感じかと。音は伸びやかに繋げるようなフレーズが多いです。
どういう練習をすれば上白石萌音さんのように歌えるか
上白石萌音さんのように歌うポイントは
ポイント
息が綺麗に流れる発声と柔らかな高音域を身につける
これが重要でしょう。
息が綺麗に流れる発声と柔らかな高音域を身につける
上白石萌音さんはもともと息が流れやすい声質を持っていてそれを活かしているようなスタイルです。なので、練習するときは自分の声帯と相談しながらトレーニングすることが必要です。
とは言え、息と声は鍛えれば成長する部分ですし、鳴りやすい喉を持っている人でもある程度息の倍音を多く含ませることはできるでしょう。
息の多い発声を身につけるにはドッグブレスや「スー」「ズー」トレーニングが最適です。
また、「ヒ」トレーニングは息と上方向への響きを意識できるトレーニングです。息系のトレーニングは毎日少しづつでも続けることが重要です。
中間的な音色の高音ですが、薄く柔らかく声帯を使う必要があります。こういう高音域を身につけるにはリップロールのトレーニングが最適です。
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