歌声解説 男性シンガー

桑名正博の声や歌い方についての分析

投稿日:2020年6月15日 更新日:

今回は桑名正博さんの歌声・歌い方についての分析です。

話し声の特徴

地声・話し声の音域は低め〜やや低めくらいの音域

もちろん年代によっても話し声の音域帯の変化はあるのですが、音域的に低め〜やや低めくらいの音域帯の声帯を持っているように思います。

 

声質はハスキーボイスと言える声質でしょう。

カサっとした成分とザラッとした成分の倍音がある特殊な鳴り方の声質です。人に耳によく通るような倍音成分を多く含んでいる声質ですね。

持っている声帯

低め〜やや低めの音域・ハスキーボイスな声質

歌声の特徴【発声方法】

チェストボイス

低中音域は地声(チェストボイス)

ハスキーな倍音成分を多く含む発声で非常に心地よいノイズ感のある声質です。息の流れも非常に綺麗で、この息の流れに合わせてバランスよく声帯を鳴らすことで心地よい発声を生み出しています。

また、『息のニュアンス』のつけ方も非常に上手く、語尾で吐息を吐くように歌うことで最高にセクシーな歌声を作り上げています。

 

ミドルレンジ

地声の中高音発声(≒ミックスボイス・ミドルボイス)。

声帯に強い息の圧力をかけるようにして強い発声を生み出しています。この中高音もハスキー系の倍音が多く乗ります。

強い中高音ほど咽頭共鳴(下方向への響き)を保つことで太く鳴らすようなフレーズも多いですね。これによって迫力あるダイナミクスを生み出しています。

 

あまりいい試聴音源がありませんでしたが、最後の高音部分など↓

 

 

ファルセット

高音域は裏声(ファルセット)

綺麗な息の流れるファルセットを使っています。主に抜くような高音域帯で使っています。このファルセットもセクシーな魅力を秘めています。

 

「サードレィディー」↓

「やさしく〜」↓

歌い方

共鳴や音色

歌声の共鳴は上下を上手くコントロールしています。

  • 上方向(鼻腔や口腔)
  • 下方向(咽頭共鳴)

を上手く織り交ぜる・もしくは両方保つようなフレージングが多いです。

 

特にフレーズの最初で深く響きを落として、その後上方向へ抜くような音色作りは桑名さんの大きな特徴ですね。この共鳴コントロールもセクシー感が出る要因の一つだと思います。

 

最後のフレーズ「あかりをけしたね」は『下から上』の響き作りがわかりやすいです↓

 

ビブラート

フレーズ次第ではありますが、ビブラートは比較的かけるタイプですね。

やや細かくあっさりと自然にかけています。

 

フレージング・歌い回し・歌唱力

桑名正博さんと言えば独特なフレージングですね。

 

クセと一言で片付けてしまうのは簡単なのですが、

  • 先ほどの共鳴の上下の動き
  • そして共鳴を優先するような独特の発音の仕方
  • 膨らんだりしぼんだりするような音の大小の付け方

みたいなことろが桑名さんらしさを生み出していると思います。いい意味で日本語に聴こえないというか、楽器のように聴こえる独特のニュアンス作りは唯一無二ですね。

上手く言葉で表現できず、すみません。ピッチ感もリズム感もよく素晴らしい歌唱力です。

その他シンガーの歌声解説はこちら

歌声解説一覧

-歌声解説 男性シンガー

Copyright© 【ミュートレグ】 , 2022 All Rights Reserved.