歌声解説 女性洋楽

アン・マリー (Anne-Maire) の歌声や歌い方についての分析

投稿日:2020年6月17日 更新日:

アン・マリー(Anne-Maire)さんと言えば、世界中で人気のあるイギリス出身の実力派シンガーソングライターですね。

なんと言っても抜群の歌唱力。

楽器のような声を自在に操るその魅力に心掴まれている方も多いはず。

 

今回はそんなアン・マリーさんの歌声について書いていきたいと思います。

どういう声質・声の出し方か

地声・話し声は普通くらいの音域で、バランスのいい声質

音域

地声・話し声の音域は普通くらいの音域ですね。

音域的には高くも低くもない普通くらいの音域帯の声帯を持っているように思います。ただ、海外の女性は日本人に比べれば相対的に低く話す傾向にあるので、もしかしたらやや高めくらいと言えるのかもしれません。

 

声質

声質は声帯の鳴りと息の流れのバランスのいい声質でしょう。

綺麗な息の流れと英語圏特有のエッジ感のある声帯の鳴りがある話し声です。日本語と違い母音を区切って発音するのでエッジボイスのような鳴りが生まれるのですね。

 

共鳴

共鳴はやや上方向(鼻腔や軟口蓋)に響きやすい喉を持っていると思います。

 

歌声はエッジ感のある地声域と自在に使いこなすファルセット発声

チェストボイス

低中音域は地声

息系の発声から声帯をしっかりと鳴らす鳴り系の発声までバランスよく使いこなしています。

基本的には息が綺麗に流れる発声にエッジ感のある鳴りを随所に散りばめるような発声スタイルが多いです。

 

カラッとしたエッジボイス感とするりと抜ける息系の発声は非常に心地よく楽器のような音色を奏でています。

この『鳴り』と『抜け』が交互に入り混ざっているのがアン・マリーさんの最大の特徴ですね。

 

カラッとした地声の鳴りと綺麗な息の流れ(一部ファルセット)↓

ジリジリとした鳴りの発声↓

日本人の僕らからするとエッジボイスの延長線上で歌っているような感じですが、向こうでは普通の発声ですね。

 

ミドル域

アン・マリーさんは地声系の中高音はほとんど使わないという特徴があります。

圧倒的に美しいファルセットを低域から使うようなスタイルです。これも現在の日本ではあまり聴けない歌唱スタイルですね。

 

このフレーズの高音部分周辺の音域くらいまでしか地声の中高音は使わず、それ以降はファルセットへ移行するスタイルが基本です↓

 

 

ファルセット

中高音域はファルセット(裏声)。

このファルセットを圧倒的クオリティで使いこなすのもアン・マリーさんの魅力ですね。

比較的低音域からファルセットを使いこなすスタイル

 

非常に綺麗な息の倍音が乗っており、美しい音色を奏でています。

地声からの切り替えも非常に綺麗で、地声の『鳴り』からファルセットへの『抜け』が非常に美しいのが特徴です。

 

『鳴り→抜け』↓

低音域から綺麗なファルセットを使いこなします↓

 

歌い方

共鳴や音色

共鳴は基本的には鼻腔や軟口蓋などの上方向主体です。

ただ、下方向へも綺麗に当てたりしています。

 

特にエッジ感のある鳴りのフレーズでは咽頭腔(下方向への空間)はほとんど作らずに下方向へ当てるようなニュアンスを多く作ります。つまり下方向への響きを作らずに声を下に当てるようなニュアンスですね。

そこから上方向へ抜けるような発声を織り交ぜるような音色作りです。

 

ビブラート

基本的にはビブラートはあまりかけずに直線的に歌います。

自然にかかっているフレーズもありますが、直線的フレーズが多いです。

 

フレージング・歌い回し・歌唱力

『鳴り』と『抜け』、『低域の地声』と『高域の裏声』を自在に織り交ぜるような歌唱スタイルです。

非常にピッチ感やリズム感がよく、アカペラで歌っても非常に美しい音色を奏でる楽器のような発声・歌唱力を持っています。

 

なんと言ってもアン・マリーさん最大の特徴は『楽しそうに歌う』ことですね。

歌の随所に「ハハッ」と笑い声を入れたり「イェ!」みたいな合いの手を入れ、それすらも音楽にしてしまうのが魅力です。特にライブでは顕著ですね。

この笑い声も含めてアン・マリーさんの歌声とも言えるほど、いつも楽しそうに歌うのが魅力的です。

どういう練習をすればアン・マリーさんのように歌えるか

アン・マリーさんのように歌うには多くの音楽的要素が必要でしょう。

その分だけ多くの練習や訓練が必要となります。

しかし、要点やポイントを絞ることで近づく近道になりますね。

アン・マリーさんのように歌うポイント

ポイント

エッジ感のある声帯の鳴りと息の流れ

ファルセットを鍛える

これが重要だと考えられます。

では練習方法を紹介します。

エッジ感のある声帯の鳴りと息の流れ

アン・マリーさんの歌声は基本的にエッジと息の流れを織り交ぜるような発声です。

 

なので、

を鍛えることが重要です。

 

エッジボイス

『エッジボイス』をしっかりとトレーニングしましょう。

英語圏はこういう声帯の使い方は日常的なので普通に発すればエッジ感が出るのですが、日本語だと日常的に声帯をカラッと単発で鳴らすような細かい使い方はしないです。

なので、エッジボイスをカラッと単発で鳴らすような練習が声帯コントロールも鍛えられていいと思います。

息のトレーニング

息の流れを身につけるトレーニングは

  1. ドッグブレス
  2. 「スー」「ズー」トレーニング

がおすすめです。

エッジを鳴らした後は「スー」と息を流すような発声のイメージが重要ですね。

ファルセットを鍛える

アン・マリーさんはファルセットでの中高音域を使いこなすので、ファルセットを使いこなすのも必須ですね。

ファルセットのトレーニング

ファルセットのトレーニングは

  1. 裏声の低音域・高音域トレーニング
  2. 地声と裏声の交互発声

がオススメです。

 

特に低音域から使うファルセットを美しく鳴らすのは非常に難しいですので、頑張りましょう。

ファルセットはとにかくたくさん使って鍛えることが重要になってきます。

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