歌の雑学・研究・考察

息の流動性のある歌声の追究【美しい発声のために】

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美しい発声は『息の流動性』と『共鳴の最適化』の二つの条件が必要という内容はこちらの記事にも書いているのですが、

綺麗な歌声・美しい発声についての研究【ポップス向け】

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今回はそのうちの”息の流動性(息の流れ)”に絞った内容です。

「歌が上手い人は息が多く流れる発声をしている」

簡単に言ってしまえば、こう言えます。

そして、多くの人が思っている以上に息は流れているはず。

 

これは普段聴いているCD音源、ライブ音源などマイクを通すとそれがわかりにくくなるからです。

音源の方もわかりにくいだけでわかる人は普通にわかるのですが、人によって耳の良さって差が大きいです。

しかも、聴く音楽機器などの影響もあります(高級なほどわかりやすい)。

 

どれほど息が流れているのか?

息の流れに着目して聴いてみてください(*イヤホンだとよりわかるかも)↓

話している時と歌っている時の息の流れの差が非常に大きいですね。

実は歌声と話し声の最大の差って”そこ”でしょう。

 

息の流れは心地よい倍音を多く含む発声を生み出します↓

 

これはかなりわかりやすいかと↓

息の流れが非常に多く、発声の性質も『息系』。

この息の流れが透明感を作ります。

 

やや鳴り系の発声であってもすごく息が流れているのがわかると思います↓

このように発声の質や個性はどうあれ、美しい発声や人を惹きつける発声(=倍音が多い発声)は息が綺麗にたくさん流れるのが特徴です。

 

つまり、

  • 息をたくさん流せば美しい発声になる、魅力的な歌声になる

のですが、、、、。

「全然ならない!」という人もいるはずです。むしろそういう人の方が多いでしょう。

 

これが『息と声帯の連動の問題』。

このように声帯が息に対して柔軟に鳴るのかが違うので、それによって音色に大きな差が生まれます。

なぜこの問題が起こるのか?

これは、声帯は人それぞれなので、一概には言えないのは大前提。

おそらく、声帯(声帯筋・甲状披裂筋)の動きの質や柔軟性が全然違うはず。

 

例えば、口笛を綺麗に鳴らせる人と鳴らせない人の差は『口の形』の部分ですよね。

つまり口の部分が息を上手く音に変換している。

この「口の形」の部分を「声帯」に置き換えるとわかりやすいと思います。

 

もちろん、誰もが普通に声を発しているので、みんな『声帯は普通に機能している』のですが、上手い人は『息の流れに合わせて柔軟に音を鳴らせるくらい”高度に”機能しているのですね。

これは個人的な捉え方でしかないのですが、声帯が柔軟な人ほど、

  • 『調節が細かい』
  • 『息に対して、1・2・3・4・5・6みたいな高度な調節ができる』

声帯が柔軟でない人ほど

  • 『調節が粗い』
  • 『息に対して、1か6か、ONかOFFか』

みたいな感じのイメージです(*もちろん人によります)。

 

さらにこれも大事なポイントですが、

  • 声帯が柔軟な人は『調節しているつもり・感覚がほぼない』

んです。

全くないと言っていいのかは微妙ですが、ほぼ自動的・無意識に調節されるんです。

だって、『声帯が柔軟だから』

 

そして柔軟ではない人は

  • いくら連動させようと頭で意識しても、連動できない

だって、『声帯が柔軟ではないから』

これが連動の問題の核。

面白いことに

  • 連動している人(声帯が柔軟な人)は、連動している意識や自覚がないので『連動を認識していない』。
  • 連動していない人(声帯が柔軟ではない人)は、連動させようとしても連動しないので『連動が理解できない』。

という風にこの連動の問題は、歌が上手い人も苦手な人も見つけにくい問題なのだろうと考えられます。

息の流動性のある発声を身につける

息の流動性のある発声の条件は

  1. 多くの息の流れ
  2. 息を活かす声帯

の二つです。

つまり、

と考えられます。

特に右側の息を活かす能力」が重要になってくるというのはこれまでの内容からもわかると思うのですが、これだけを狙って鍛えるのは難しい

 

というより、『息を活かす能力は息を活かそうとすることでしか鍛えられない』と考えた方がいいかもしれません。

ある意味当たり前ですが。

つまり、

このように

  • とにかく息のトレーニングと一緒に声を出す
  • 最初は息が優位になってしまうが、繰り返すうちに声帯側も連動してくる

ということになるでしょう。

つまり、軸は2軸あるのですが、同時に鍛えると考えるのではなく、左回りに考えることが結果的に2軸を捉えられるだろうということです。

 

息と声の連動に関してはこちらもどうぞ。

息に声を乗せる【”息の重要性”とその連動ついて】

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