今回は、おすすめのボイトレ本を紹介したいと思います。
一言で「ボイトレ本」とは言っても、様々な内容のボイトレ本があるので、
- オールウランドに役立つ本
- 実践トレーニング中心の本
- 洋楽発声に役立つ本
- 専門的な内容の本
というタイプ別に分けて、おすすめのボイトレ本を紹介します。
オールラウンドに役立つボイトレ本
①『3オクターブは当たり前!喉に優しい魅惑のハイトーンボイス養成メソッド』
読みやすさ | 非常に読みやすい |
内容 | 豊富でわかりやすい |
CDの有無 | CDあり |
向き | 初心者・中級者・(上級者) 比較的万能 |
こちらの『3オクターブは当たり前!喉に優しい魅惑のハイトーンボイス養成メソッド』は、誰にとってもかなり読みやすい本です。
内容
書かれている内容がわかりやすいですし、ページレイアウトも読みやすく、読み応えもあります。
声や歌について様々なことを詳しく書いているのはもちろんのこと、声についてのいろいろな悩みとそれに応じた解決策まで多く書かれています。
基礎から応用までしっかりとあります。CDつきでトレーニングもCDと一緒にできますし、トレーニング方法や注意点もしっかり書かれています。
向き
基本的には初心者や中級者の方へ向けた内容だと思います。しかし、内容も豊富なので上級者でも役立つこともあるかもしれません。
誰にでも読みやすく、ボリューム豊富で、トレーニングCD付きの万能な本です。
②『”歌う力”をぐんぐん引き出す ハリウッド・スタイル 実力派ヴォーカリスト妖精術(CD付き)』
読みやすさ | 読みやすい |
内容 | 多め 声や歌について様々な解説 |
CDの有無 | CDあり |
向き | (初心者)・中級者・上級者 声について詳しく勉強したい方 |
こちらの『”歌う力”をぐんぐん引き出す ハリウッド・スタイル 実力派ヴォーカリスト妖精術(CD付き)』は、「グッグトレーニング」でも有名なロジャー・ラヴ氏による本が翻訳されたものです。
内容
歌の細かいところまで詳しく記載されており、声や歌についての理解をかなり深められる本です。洋楽一流ミュージシャンによる歌のアドバイスのインタビューなどが多く記載されており、一流の言葉を受け取ることもできます。
歌の表現力などの向上に大いに役立つと思います。
CD付きでトレーニングはできるのですが、トレーニング解説は少なめです。ボーカルのノウハウやミドルボイスについてなど広い範囲で記載があります。
向き
初心者から上級者まで読める内容になっています。
どちらかと言えば中級者・上級者へ向けた内容という感じもしますが、誰にとっても読みやすい本だと思います。
実践トレーニング中心の本
①『改訂版 プログラムCDつき 奇跡のボイストレーニングBOOKー声美人・歌上手になる』
読みやすさ | 読みやすい |
内容 | トレーニングについての解説は多め 音楽理論などは少なめ |
CDの有無 | CDあり |
向き | 初心者・中級者・上級者 本と一緒にトレーニングがしたい方 お手本と一緒にしたい方 |
こちらの『改訂版 プログラムCDつき 奇跡のボイストレーニングBOOKー声美人・歌上手になる』は、ボイストレーニング界では有名な弓場徹先生の著書。
発声練習に焦点を当てたボイトレ本を探している場合には、ぜひおすすめの教材です。
内容
CD付きでかなりたくさんのトレーニングレッスンをCDと一緒に発声練習をすることができます。
様々なトレーニングがあるので、飽きることなく練習できると思いますし、高音発声を鍛えるなどのトレーニング効果も高いでしょう。特に裏声からアプローチしていくトレーニングを推奨しています。
向き
初心者〜上級者までオススメです。
主に「とにかく色々なボイストレーニングがしたい・CDでボイストレーニングしたい」という方にオススメです。逆に実践ではなく音楽理論や発声理論を詳しく学びたいという方には少し不向きかもしれません。
②『DVDでみるみる上達!基本のボイストレーニング』
読みやすさ | 非常に読みやすい 半分以上がフルカラーで、残りも淡い色合いのカラーレイアウトで読みやすい |
内容 | 声に関する情報 ボイストレーニングがバリエーション豊富 写真や譜面付きでわかりやすい |
CDの有無 | DVD有 |
向き | 初心者・(中級者)向け |
この本は一言で言うと、歌が上手くなりたい初心者のためボイストレーニング本です。
歌が上手くなるためにどのようなトレーニングをすればいいのかということが、一から詳しく書かれています。
DVDも付いており、音源や映像と一緒にトレーニングできるので、擬似的なボイストレーニング教室のような感じです。
内容
前半半分くらいがフルカラーなので非常に見やすくわかりやすいです。写真や図説や譜面などもあります。
ボイストレーニングに関して、かなり広い範囲で書かれています。
たくさんの図説や写真があり、トレーニングのバリエーションも豊富です。実際の名曲を課題曲にしたトレーニングも多くあります。
向き
DVD付きなので初心者にも非常にわかりやすい内容になっています。
ただ、ボイトレ知識が多くあるような上級者には不向きというか、「そうだな」という納得しか得られないかもしれません。
どこまでを中級者とするかは微妙なラインですが、トレーニング内容はかなり豊富なのでこんなトレーニングもあるのかという発見があるかもしれません。
洋楽が歌いたい人へのボイトレ本
①『英語で歌えば上手くなる! ボーカリスト養成プログラム』
読みやすさ | 普通 絵や図説もあるが基本的に文章中心でみっちり書かれている |
内容 | 豊富 英語の歌を歌えるようになるための内容 歌が上手くなるための内容 |
CDの有無 | 無し *ただし内容をフォローする動画ページへのバーコードがあるので読み取れば見れる |
向き | 中級者・上級者 英語が上手くなりたい人 |
この本は一言で言うと、「英語の歌を歌えるようになるための本」です。
もちろん英語の歌が歌えるようになることで、日本語の歌にも活かすことができ、結果的に日本語の歌唱力もアップさせることができるという本です。
内容
どういう練習をすれば英語が上手く歌えるのかという点について、しっかりと説明・解説されています。
日本語と英語の発声や発音の違いなどを細かく解説しているので、非常にタメになります。どうすれば英語が上手く歌えるかというテクニック的な面や、音楽理論などもしっかりと解説しています。
トレーニング的な内容ももちろん有りますが、音楽や声に関する理屈的な面も多いですね。英語に関しても充実した内容です。
向き
英語の歌が上手く歌えるようになりたいという人にとっては初心者などは問わず最適です。
内容的には結構踏み込んで詳しく解説してくれているので、歌のレベルをアップさせたいという中級者・上級者にオススメの本だと思います。
専門的なボイトレ本
①『うたうこと 発声器官の肉体的特質ー歌声の秘密を解くかぎ』
読みやすさ | 読みにくい(難しい) |
内容 | かなり多い 声に関する専門的な内容中心 |
CDの有無 | CDなし |
向き | 上級者 人体の構造から学びたい方 クラシック向け |
こちらは、世界的に有名なフレデリック・フースラーの著書を日本語翻訳したものです。
初版発行は1987年なので最新の情報とは言い難いのですが、解剖学などの面から声楽における理論・理屈を突き詰めたような内容の本です。
ボーカリストなら一度は読むべき本ではあると思うのですが、とにかく難しいのが弱点です。おそらく元の文体が難しいのでしょうし、それを翻訳しているのでさらに難しい。
「初心者・中級者」と「上級者」で全く感想が変わってくるような面白い本だと思います。
内容
理論や理屈を追求したい方には非常にオススメの内容です。
ボイトレ本というより『医学書』と呼んでもいいかもしれません(*おそらく大きな図書館などには置いてあるかと)。
人体の構造から発声を紐解くような本です。人によっては難しいでしょうが、人によっては発声の核心に近づけるようなものかもしれません。
向き
完全に上級者向けと言えると思います。なので、初心者・中級者は簡単に手を出すべき本ではないのかもしれません。
それでも読み解きたい初心者・中級者の方は、なるべくわかりやすく書かれている武田梵声先生の『フースラーメソッド入門』がオススメです。
②『実践ボーカル力養成講座ー世界基準の声量と歌唱力を身につける』
読みやすさ | 普通 |
内容 | かなり多い 多くの声やトレーニングについての解説 |
CDの有無 | CDなし |
向き | 中級者・上級者 声や歌の知識を詳しく学びたい方 |
こちらの『実践ボーカル力養成講座ー世界基準の声量と歌唱力を身につける』は、声や歌についてかなり細かいところまで詳しく書かれている非常に読み応えのある本です。
内容
本の厚さも分厚く、これ1冊でかなり満足できるほどの内容量です。
個人の声の悩みや状態に応じた様々な細かいトレーニング方法も書かれています。歌に関する様々な面を全体的にしっかりと掘り下げる内容になっています。
向き
かなり詳しく解説してくれるため、初心者には少し読みにくいかもしれないです。
歌を探求したい中級者・上級者にはオススメ。
amazon『Kindle Unlimited』を活用する
どうしても迷う場合には、amazonの『Kindle Unlimited』の無料体験を活用するのがオススメです。
無料体験期間中はいくらでも本が読めますし、期間中に退会すれば費用もかかりません。当然、ボイトレ本も読み放題なので、まずは無料で色々と読んでみて判断するといいと思います。
一つ弱点として、「Kindle出版されている本しか読めない」という点があるのですが、ボイトレ本は意外とたくさんあるので、色々なボイトレ本を比較するのにはぴったりでしょう。