今の時代、歌が上手くなるのは割と独学・無料でなんとでもなるのではないか?
ということで
- どう独学するのか?
- 無料でできること
をまとめてみました。
無料とは言いつつ、大前提『スマホ』を持っているという条件です。
独学のボイトレの手順
- 目標を確認
- 課題を見つける
- 課題を克服するための練習
- 実践・習得
- 次の目標へ
ボイトレ、歌が上手くなるためにする練習というのはこのような手順を踏むことがほとんどだと思います。
まぁ歌に限らず何事でもそうなのかもしれませんね。
ここで、独学ボイトレの場合、
- 目標を確認→独学でできる
- 課題を見つける→難しい
- 課題を克服するための練習→何をすればいいかわからない
- 実践・習得→習得できたのかわからない
- 次の目標へ→独学でできる
このように自分でするのが難しいというポイントが出てきます。
この2、3、4、の部分を自分でするためには
- 自分の何が課題なのかを自分で理解する
- どんな練習方法をするべきかを自分で学ぶ(その上で試行錯誤する)
- 自分で自分の歌声を評価する
ということが必要になってくるのですね。
ここが独学ボイトレのポイントでしょう。
これを踏まえて、次に「独学」と「習う」ボイトレの違いを考えると独学に何が必要なのかが見えてきます。
「独学ボイトレ」と「習うボイトレ」の違い
ボイトレの行程は大きくは
- 学ぶ(知識や方法)
- 歌う(実践やトレーニング)
- 評価(指摘・修正・改善)
という3つの行程があると思います。
学校・教室などで歌を習う場合は『評価・指導してもらう』という項目がしっかりとあるのですが、独学はこれを自分でしなければいけない。
つまり、『自分で評価・修正・改善する』にしなければいけません。
普通だったら、先生から「もっとこうした方がいい」と指摘されるものを自分でする必要があるのですね。
また、習っている場合は「これを練習すると良くなる」と教えてくれるであろう改善策も、独学は自分で見つけなければいけないという面もあります。
この
- 「学ぶという面」「評価の面」が『習う』のと『独学』の最大の違い
でしょう。
とは言え、トレーニング方法や改善策は人によってそれぞれなので、下手に処方された練習方法をやり続けるより自分に合うものを見つけた方が結果的に良いということもあるでしょう。
もちろん教えられた練習方法がぴったりの時もある。
つまりトレーニング方法は万人に同一の効果を及ぼすものではないということ。
そういう点で独学の方がいいこともある。
また、『歌う・練習』という点に関しては習うにしても独学にしても家で練習しなければいけないことに変わりはない(月に3〜4回の練習だけで上手くなるわけない)でしょうから『歌が上手くなるための練習』という点では「習う」のも「独学」もそこまで変わらないでしょう。
ただし、人前で歌うというメンタル的な面なども考慮すると「習う」は強い。
まぁなんにせよ、独学ボイトレの場合は
- 音楽知識や練習方法を『学ぶ』
- 指摘・修正・改善という『評価』
この二つを個人でどこまでできるかというのが鍵です。
でも、今の時代この部分は無料でもかなりイケると思っています。
それではそれぞれどう無料独学していくのかについて掘り下げます。
独学・無料で『学ぶ』
学ぶという部分は大きく二つの軸があると思います。
- 音楽的知識
- 音楽そのもの
の二つです。
【音楽的知識・練習方法】
発声やコードやリズムなどなどあげていくとキリがないですが、そういう音楽の基礎的知識です。
そして「どういう練習方法をすればいいのか?」これを学ぶことも大事ですね。
【音楽そのもの】
確かに知識は大事なのですが、それが『実際にどんな音なのか?』。
これを理解しておかないといけませんし、何より音楽は感覚・感性で感じることができます。
これは『音楽を聴く』ことでしか得られないものでしょう。
音楽的知識・練習方法を独学無料で学ぶ
【YOUTUBE・SNSを駆使する】
今やYOUTUBEなどに多くの情報が溢れているので、それで学べますね。
しかも無料。
まぁ「言われてなくても」という感じでしょう。
個人的には海外のYOUTUBEにものすごく学べるものがあったりすると思っています。
もちろん、日本がダメとか言ってるわけではないですし、基本的に日本とそこまで大差があるような感じでもないのですが、、、こういう分野はやはり海外の方が進んでいます。
ただ、当然英語がわからないと何言ってるかわかりませんが、気合いで読み取ってください。
僕も英語苦手ですが、雰囲気で読み取ってます(人間の本能にある力?)。笑
ボイトレなので意外といけます。
個人的なおすすめチャンネルを二つほど紹介↓
このチャンネルはかなり有益ですが、基本的に誰かに向かって教えている動画なので「盗む」ように見る必要があります。
でも誰かに向かって教えているからこそわかりやすかったりすると思います。
教えている女性、シェリル・ポーターさんはプロのシンガー(主にゴスペル・ジャス・ソウル系)です。
こちらのチャンネルはボリュームも豊富で字幕付き、項目ごとに色々解説していますし、一緒に練習できるものも多いので非常に役立ちます↓
本で知識を得る
「本って無料じゃなくない?」
と思うでしょうが、やる気があれば実はできる。
【図書館】
意外といい本があったり、なかったり(場所にもよるでしょう)。
医学的な面も兼ね備えたような専門書も見つかったりと普段なかなか目にすることができない論文が無料で読めたりします。
かなり核心をついていたりもするはず。
ただ、そういう本ほど難しいので読解が大変です。
【『Kindle unlimited』を活用(30日間限定)】
Amazonで30日間無料でkindle本読み放題があります。
実質、ボイトレ本読み放題です。
もちろん、kindleとして出されているものに限りますが、それでも30冊くらい読めるはず。
練習方法などいろいろ学べるはずです。
注意点は30日終わったら解約しないと無料じゃなくなります。
あと、漫画とかいろいろ読めすぎるので誘惑が多いです。
無料ではありませんが、おすすめ本についてはこちら↓
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【おすすめ"ボイトレ本"6選】効果のあるボイストレーニング教材
続きを見る
音楽そのものを学ぶ
【YOUTUBE】
もうなんでも聴き放題じゃないですか。
音楽浴び放題です。
ただ、そうであるだけにできるだけタメになる(歌が上手くなる)音楽をたくさん聴くことを意識した方がいいのかもしれません。
もちろん好きな音楽を聴くのもいいのですが、独学で歌が上手くなりたいのなら
- 『洋楽を聴くべし』
なんです。
というか、仮に学校や教室に通ってもほぼ確実に同じこと言われると思います。
トレーナーは口を揃えて言います。
「洋楽を聴け」と。
別に日本の歌がダメだと言っているわけではないのです。僕も日本の音楽大好きです。
ただ、、、洋楽を聴くべし。笑
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洋楽を聴く人は歌が上手くなる?【洋楽を聴くべき理由について】
続きを見る
で、普通にたくさん洋楽を聴くのもいいのですが、どうせならその人の発声方法などの詳細がわかりやすい音源とか聴くとより勉強になると思います。
歌唱力アップのために役立つ個人的なおすすめチャンネル↓
このチャンネルは音質が素晴らしいですし、生歌ですし、マイクも普通のダイナミックマイクを使わないことが多いので発声がすごくわかりやすいですし、何よりシンガーやミュージシャン達のレベルが素晴らし過ぎます。
洋楽に詳しくない人でも知っているような世界的有名シンガー達も歌っていますよ。
【サブスク】
『音楽聴き放題の配信サービス』のことですね。
『聴く』という学びにもってこいのものだと思います。
これで洋楽を聴きまくるというトレーニングは絶対いい。
実質無料ではないのですが、大抵のサブスクには無料期間(お試し期間)があります。
*1~3ヶ月くらい(時期によって変動するところもある)。
とにかく無料で使える期間があるのなら使って損はない。
大手サブスク
この3つだけでも上手く使えば、無料で9ヶ月くらい聴けます。もちろん解約するのを忘れずに(もちろん継続しても良し。今回は「無料」というテーマなので)。
せっかく無料で使えるのなら普段聴けない洋楽を聴くのに役立てては?
自分で評価する
自分で評価・修正することは最も難しいことですが、やり方そのものはシンプル。
- 『録音する』
だけです。
- 『録音する→聴く→修正・改善する』
という行程をループするだけですね(自撮りでムービーを撮ってもいい。)
録音して聴くのは嫌な人も多いとは思いますが、独学であれば絶対にすべきなんです(もはや独学でなくとも)。
自分で評価できない?
確かに自分の歌声を自分で評価するのはかなり難しいです。
よくある『自分の書いた字が汚く見えて、他人の書いた字が綺麗に見える現象』が起こります。笑
まぁ人間はどうしても完全に客観的になるのは難しいはずです。
だからこそ、”できる限り”評価できるようになる必要があるのですね。
だからこそ。だと思います。
そして大事なのは『録音』は意外と真実に近いということを理解しておくべきでしょう。
変に聴こえるのは内耳(自分の内側に聴こえる音)のせいです。
とにかくたくさん聴いていると慣れますし、自分で修正できる能力がついてくるはずです。
嫌なのは最初だけかもしれません。
どちらにせよ、録音の方が現実に近いです。
ただし、録音機器特有のコンプなどの音色変化はあるのでその点は注意。
録音機器の音色変化についてはこちらの記事で少し書いています↓
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ミックスボイスの存在について【なぜプロほど語らず、一般人ほど語るのか】
続きを見る
なんにせよ今の時代、シンガーがスマホの自撮りムービーで生歌をアカペラで歌っている動画はたくさんあるわけで、自分も同じことをすれば録音条件は同じですね。
あとはそれと比較、改善点を探して、修正するように練習するだけです。
と簡単に言いますが、こんなの見たら「さて、何から始めるか。。。」という気持ちになります。笑
でもやるしかないですね。
ボイトレ録音に役立つ無料アプリ
自分で評価するときは常に録音が要です。
ほとんどのスマホには『ボイスメモ』などの録音機能がついているでしょうからそれで十分でしょう。
他にも無料で音楽的機能を備えたおすすめ無料アプリはありますので、最後に紹介します。
①GarageBand・Music Memos(無料)
録音はもちろんのこと、音楽そのものが作れます。
自分の歌声は聴けますし、簡単にビートも作れますし、オリジナル曲も作れますし、音楽に合わせて歌を入れることもできます。
主に自分でレコーディングしてみるなどがオススメですが、あらゆる活用方法があると思います。
「Garage Band」があればなんでもできます。使い方次第でどんな歌の練習もできるはず。
「Music Memos」も録音にお手軽でいいと思いますし、面白い機能も多いのでおすすめ。
とにかく無料アプリなのでダウンロードしても損はない。
公式ページやApp Storeから入手
*iOSのみなので、Androidの方は使えません。Androidの場合は『Music Maker JAM』で。
②Spire (無料)
あのiZOTOPE社(主に音楽制作プラグインで有名)の無料アプリです。
本来はSpire Studio(有料)と連動して真価を発揮するのですが、まあ無料単体でもボイトレに使えそう。
簡単に言えば、『多重録音アプリ』です。
自分の歌声を8トラックまで録音できますので、ハモリの練習や一人アカペラなどが作れますし、定位も設定できます。
普通にボイスメモで練習するより楽しさもあるはず。
公式ページ
『Spire 』
【おまけ】チューナー n-Track Tuber(無料)
録音ではないのですが、便利なのでお勧めしておきます。
チューナーアプリは当然ながら、音程が合っているかどうかを確かめるのに最適です。
ただし、チューナーを使った練習はどうしても音程に意識が行きすぎます。
音程を意識しすぎて、発声の質をおろそかにしてしまわないように注意が必要です。
結論
独学ボイトレに必要な
- 『学ぶ』・・・練習方法・知識・音楽的経験値
- 『評価する』・・・改善点の把握・修正
は自分一人でもできる時代に突入していると思います。
あとはとにかく『練習する』だけです。
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歌が上手くなるためのロードマップ【当サイトの主なまとめ】
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