声や歌について

発声における3種類の共鳴について

投稿日:2018年8月9日 更新日:

今回は共鳴について書いていきたいと思います。

この記事は

  • 3種類の共鳴について
  • 共鳴は共存している
  • 共鳴を鍛えるということについて

という内容です。

歌に使う共鳴は大きく3種類

歌に必要な共鳴というのは大きいところで言うと3つしかないと考えています。

共鳴の種類

  1. 鼻腔
  2. 軟口蓋
  3. 咽頭

この3つです。

もちろんそれ以外にも胸に響くとか、頭に響くとかいろいろな言い方をしますが、それも結局この3つがそういう響きの鍵を握っているのでほとんどの響きはこの3つに集約されると考えられます。

もっと言うと

鼻腔・軟口蓋を合わせてしまって

  1. 上方向(鼻腔・軟口蓋)
  2. 下方向(咽頭)

で分けることができます。

考え方は『上方向』か『下方向』かで考えていいと思います。

この方向を意識するだけでも共鳴をコントロールすることに繋がります。

ではそれぞれの共鳴について掘り下げます

鼻腔共鳴について

鼻の奥にある空間に響かせる共鳴のことです。

感覚的には目頭の間くらいから後頭部までの間(斜め上前から斜め上後ろ)に声を当てるような感覚です。まぁ人によるとも思います。

ハミングの「N」の発音をするとわかりやすいですね。

鼻腔共鳴の特徴

  • 高音域で共鳴しやすい
  • 高い性質に聞こえる
  • 綺麗な印象を作る
  • 軽い印象を作る
  • 『英語を話す人に多い』
  • 丸みのある印象を作る
  • 奥まった印象を作る

赤字の部分は次に説明する軟口蓋との違いですが、鼻腔共鳴のウェイトが強いと丸みのある声質や奥まった声質を作ります。

特にこれは声をやや頭の後ろ方向へ当てるニュアンスで共鳴させるとなりますね。

軟口蓋への共鳴について

これは実質鼻腔との繋がりがある(軟口蓋を共有する)共鳴であり、同じとする意見もあるのですが、ここでは切り離して考えます。

軟口蓋とは上アゴの喉の奥から鼻の方向へ向かう部分のことですね。

意識としては上アゴをあげる意識をすること軟口蓋が上がりやすいです。

要は上アゴに声が当たる感覚で口の中で共鳴している感覚を持つと鼻腔共鳴と分けて考えられます。鼻腔は鼻の中、軟口蓋は口の中みたいな意識です。

要するに上アゴの共鳴と考えてもいいと思います。

特徴は鼻腔と同じようなものです。

軟口蓋への響きの特徴

  • 高音域で共鳴しやすい
  • 高い性質に聞こえる
  • 綺麗な印象を作る
  • 軽い印象を作る
  • 広がりのある印象を作る
  • 爽やかな印象を作る

赤字の部分は鼻腔共鳴との違いです。

軟口蓋の意識は上アゴに声を当てるニュアンス(斜め前)なので声が前に飛びます。

軟口蓋が上がるとそこに共鳴させる部分ができ音が膨らみそれが前に飛ぶので広がりのある印象を受けます。当然それは明るく素直に飛んでくる音なので爽やかに感じられます。

咽頭共鳴について

これは下方向へ響く共鳴ですね。

よく言う胸に響かせる共鳴なので胸腔共鳴と呼ばれたりもします。

胸に響かせる意識を持つとこの響きができる人も多いので、胸腔共鳴でもいいのですが実質その胸への響きを作っているのは咽頭の空間なので、僕は咽頭共鳴と呼んでいます。

別に名称どっちでもいいでしょうが。要は下方向への響きということです。

咽頭共鳴の特徴

  • 低音域で共鳴しやすい
  • 低い性質に聞こえる
  • 太い印象を作る
  • 重たい印象を作る
  • 『日本語を話す人に多い』

咽頭共鳴は下方向への響きなのですが、実際は『咽頭位置を下げることで声が口から出るまでの空間を長くして音色の太さや深みを持たせる共鳴』です。

なので、確かに胸に響きやすくなるのですが、実質的に響くのはあくまで喉の空間です。

共鳴は『共存している』

これはよく勘違いされるのですが、上と下どちらかしか取れないと思いがちですが、どちらに響かせることもできます。

というよりどちらか一方・もしくは両方の共鳴が皆無ということはありえないので、誰であれ両方の響きを持っているのです。

あとはそれをどういう割合で共鳴させるかですね。

「5:5」なのか「8:2」なのか「1:9」なのか。

もしくは何とかして「6:6」「8:8」(割合として崩壊してますが、気持ち的な意味で)など両方を共存させつつ強くできないかと試行錯誤してみるのもいいですね。

基本的には声を当てる意識は一つの方向にしか向けられないと考えられるので、共鳴は割合的な考え方になると思います。

共鳴の鍛えるということについて

共鳴は鍛えることができるのですが、この「鍛える」という意味は「強くなっていく」という意味ではなく、「最適化される」という意味合いの方が強いはずです。

つまり、共鳴は鍛えれば鍛えるだけ成長するようなものではなく、自分の持っているものを最大限活かすものということです。

人は

持って生まれた骨格や喉の大きさは変えることができないです。

つまり共鳴空間そのものが大きくなる・成長するというようなことは基本的にあり得ないはず。

共鳴のトレーニングは持っているものを最大限に活かすというトレーニングになるでしょう。

上方向の共鳴

鼻腔や軟口蓋などの上方向への共鳴のトレーニングは「ハミング練習」がオススメです。

ハミング練習は声の通り自体を良くするのでとてもいいトレーニングです。

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下方向への共鳴

下方向への共鳴のトレーニングは「咽頭の位置」のコントロールが重要になってきます。

トレーニング方法はいくつかあるので、下記ページにて。

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