ボイストレーニング

【深い響きのある声を身につけるトレーニング】

投稿日:2017年12月13日 更新日:

今回は咽頭共鳴や胸腔共鳴と呼ばれるような低い位置での響き(下方向への響き)について書いていきたいと思います。鼻腔での共鳴は歌の中では特に重要ですが、低い位置での響きも重要です。特に歌声の中に深みを作るのに一役買います。太い声やパワフルな声というのはこの共鳴を利用していることも多いです。

咽頭共鳴を身につけることで

  • 太い声になる
  • 深みある声になる
  • パワフルな声になる
  • かっこいい声になる

今回はそんな咽頭共鳴とそのトレーニングについて書いていきたいと思います。

低い位置での響き『咽頭共鳴』とは

その名の通り、咽頭付近や胸の方への響きです。胸腔共鳴と言われたりもします。正式名称などはさておき「下方向への響き」のことです。例えば、オペラや演劇・ミュージカルなどではこの傾向が強いですね。そう、ああいう声がお手本ですね。

咽頭共鳴

意識としては声を下方向へ当てようとすればなんとなくできるという方も多いでしょう。

実際に何がどうなっているかと言うと、咽頭(喉仏)のポジションを低く保つことで下方向へ響かせます。なので咽頭共鳴と呼ばれるのですね。

つまり喉仏を下へ保つことが咽頭共鳴の重要な鍵なのです。声を下方向へ当てる意識や喉仏を低く保ってみると、男性であれ女性であれ太い声や低く感じる音色の声になったはずです。この意識さえ持てていれば問題はないのですが、この咽頭共鳴は別に胸の空間が広くなったり声帯の下の部分が広くなって共鳴しているわけではないのでそこは頭に入れておきましょう。

咽頭共鳴の理屈

喉仏の中に声帯があるという言い方は医者の人たちからすると「違う!」と言われそうですが、喉仏の中にある感覚を持っても問題ないと思います。喉仏の位置に声帯はあります。つまり基本的に喉仏と声帯はセットなのです。これを頭に入れておくと考えやすいです。

喉仏を下に下げることで声帯の位置も当然一緒に下がります。ということはその分だけ音が口から出るまでの距離が伸びるというのが咽頭共鳴のミソなのです。例えば、喉仏をあげた状態であれば声帯の位置も上がっているので口までの距離が喉仏を下げている状態と比べて近いですね。

つまり、この声帯で鳴った声が口から出てくるまでの距離が実質そのまま共鳴の空間となっているのです。トンネルのようなイメージを持つといいですね。つまり出口までの距離が近いと共鳴する空間が狭く、出口までの距離が長いと共鳴する空間が広いということです。

トイレットペーパーの芯(短い)とアルミホイルの芯(長い)に同じ声を当てるとどちらが共鳴するでしょうか(穴の大きさは同じとして)当然アルミホイルですね。音の出発点から音の出口までが長いので共鳴する空間がたくさんあるのですね。咽頭共鳴も同じ理屈です

喉仏の位置(声帯の位置を)低く保つことで、出口までの距離を遠くして響きを作るのです。

これが咽頭共鳴です。

この響きを身につけることによる効果

この響きを身につけると、声に深みが出ます。また低音域での声の鳴りが非常に綺麗になります。当然声の通りはよくなりますし、男性であれ女性であれかっこいい声というふうに言われることが多くなるでしょう。

咽頭共鳴の効果

太い声質を印象付ける

深い声になる

かっこいい印象になる

パワフルな印象になる

体に響く声になる

などなど様々な効果があります。もちろんこれ以外にもあるとは思いますが、具体的には太い声や迫力ある声にする響きですね。

どういう練習をすれば身につくか

深い響きがある状態とは大抵の人は「あくび喉」の状態の時にできています。なので、あくびをするような喉の形とよく教えられるのです。あくび喉の形で重要なのは喉仏の位置です。

あくび喉の状態の時というのは、自然と喉仏が下に下がるのです。つまり、喉仏を下げることが重要とも言えます。言い換えると喉仏を下げる練習が、深い響きを作る練習になるというわけです。

喉仏を下げる練習は「手で触る」

喉仏を下げる練習は手で喉仏を触りながら『あくび喉で」発声するということです。手で触るだけでいいの?と思うかもしれませんが、まぁそれだけでいいんです。もちろん、喉仏が上がらないようにする意識は持っておかなくてはいけませんよ!

ココがポイント

「触る」ということはそこに「意識」を持つことができるというわけです。意識を持つことは非常に重要なのです。特に喉仏は普段自分の目では見れませんし、まして動いているなと感覚的に認識している人も少ないでしょう。

そこに意識を向けるためもまずは「触る」ことが重要というわけです。当然急にコントロールできるようにはならないでしょうが、触って練習することを続けていくとコントロールできるようになってきます。これもすぐにやめてしまわず、長く続けることで習得できるようになってきます。

これを大前提に次は具体的なトレーニングを紹介します。

「ボイ」トレーニング

その名の通り「ボイ」「boy」と発音するトレーニングです。

練習方法

練習方法はそのまま「ボイ」の発音で

ドレミファソファミレド

に合わせて

ボイボイボイボイボイボイボイボイボイ

と歌っていく練習方法です。

簡単ですね。もちろん音階なしでただひたすらに好きな音程でやっても効果があります。音階があったほうがピッチ感もつきますからそういう点で音があったほうがいいというだけです。

意識するべき点

しっかりと「ボイ」の発音をすることを心がけましょう。特に「ボ」は「BO」なのですが、「VO」くらいの勢いで発音しましょう。でも「VO」にする必要はないです。

また、男性であれ女性であれこのトレーニングは喉仏が下方向に動きます。「ボ」で喉仏が下がり、「イ」で戻るような感じ。

「ボイ」トレーニングの効果

「ボイ」の発音が喉仏を下方向へ作用させます。「ボイボイボイボイ」と連続で発音するとかなり喉仏が動くのではないでしょうか。これにより咽頭共鳴を身につけます。

これは「オイオイオイ」の母音であれば実はなんでもいいのですが、おそらく「ボ」が一番喉仏が落ちやすいのではないでしょうか。低音的な音色になるというか。結構支えが入りやすい子音なのも「ボ」のいいところです。

もし自分に合うものが別に見つかればそれでもいいですね。でも例えば「ヨイ」でやってみると響きが上に行きがちなのがわかりますか?意識の問題でも変わりますが、発音によっても結構変わるのです。

このトレーニングの効果

喉仏を下げる

下方向への響きをつける

低音域の音色を綺麗にする(響きがつく)

という効果ですね。主に仏を下方向へ働きかけて深い響きの声を身につけていくトレーニングですね。特に低音域帯を綺麗にする効果があります。もちろん低音域の出し方にも色々ありますので、何を綺麗とするかは個人次第ですが。例えば、息が多く鼻腔になるべく響かせるような軽い低音域もあるのです。

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もちろん高音域でも咽頭共鳴が作れれば、パワフルな声が出せるはずです。

喉仏を触りながらすることで効果倍増です。

まとめ

深い響きは喉の開き方・喉仏の位置が重要です。即効性がなくてもすぐには諦めずに、コツコツ練習すれば必ずできるようになりますので、しっかりコツコツ練習しましょう。低い位置で発声できるように喉が慣れてきます。

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