歌唱力アップ

肺活量と発声の関係性について【肺活量の鍛え方】

投稿日:2018年8月7日 更新日:

今回は『肺活量と発声の関係性』についてです。

この記事は

  • 肺活量とは
  • 肺活量と発声の関係
  • 肺活量を鍛えるトレーニング方法

についてです。

肺活量とは

肺活量とは

『肺が出すことのできる空気の量』

のことです。

 

『一度にどれだけ空気を吐くことができるか』という量のことですね。

正しくはこういう意味なのですが、世間一般に使われる言葉としては吐く力だけでなく、吸う力も含めた言葉として使われているように感じます。

そういうニュアンスで捉えても特に問題はないと思います。

 

とにかく、

「肺活量がある」とか「肺活量がすごい」と言った場合は『息を多く吐くことができる・コントロールできる』ということでしょう。

 

肺活量と発声の関係

肺活量(息)と発声は密接な関係があります。

しかし、肺活量の必要性は発声の種類に応じて変化します

 

それがこちらの図です。

意外に感じる人もいるかもしれませんが、パワフルな発声ほど”肺活量自体”の必要性は少なく、ウィスパーボイスのような静かなフレーズほど肺活量が必要になります。

 

どういうことか?

鳴りの強い迫力ある高音を聞いて「すごい肺活量!」と言ったりしますが、迫力ある高音ほど息を使わないことが多いです(口の外に漏れる量が少ないという意味で)。

なので肺活量とは関係が薄くなります。

ロングトーンなども同様です。

 

もちろん声帯にかかる息の圧力(呼気圧)は強いですが、呼気圧の強さに肺活量自体の優劣はあまり関係ないと考えられます。

強い迫力ある声であればあるほどに「息をせき止める調節」、つまり声帯のコントロールの方が重要な鍵を握っています。

息を声帯でせきとめるので肺活量(息の量)より声帯コントロールの方が重要なのです。

 

逆にため息に近いような発声は息をたくさん吐くので、肺にある空気をすぐに使い切ってしまいます。

 

肺活量と声量の関係

『赤ちゃんの泣き声の声量が大きい』ということを考えるとわかりやすいかもしれません。

赤ちゃんの肺は小さいです。到底「肺活量がある」とは言えません。

 

しかし、声量としては大きく響き渡ります。

これはしっかりと声帯を閉鎖して強く鳴らしているから大きく聞こえるのですね。

 

そういう点からも肺活量はパワフルな発声に絶対に必要なものではないと考えられます。

 

肺活量と声量の関係

肺活量(息)は声量を決める片方の要因でしかなく、声帯の鳴らし方がもう片方を担っているので『声量=肺活量』ではないと考えられます。

あえて言えば、

  • 声量=肺活量(息)×声帯の鳴らし方

だと言えるでしょう。

 

肺活量と歌唱力の関係

これも、『ほぼ関係ない』と言えるはずです。

ただ、全くないことはないとも思います。ざっくりですが、歌唱力を決める要因の10%以下くらいだと思います。

 

そもそも、肺活量が歌の上手さを決める大きな要因になっているなら、毎日過酷なトレーニングをしているスポーツ選手は肺活量がすごいでしょうから、みんな歌が上手いという理屈になります。

そこに強い相関関係があるなら、むしろスポーツ選手の方が歌が上手いことになるはずです。

 

でもそうはならない。

 

他にも、体が小さな(肺が小さい=肺活量が少ない)子供には歌が上手い人はいないという理屈になりますが、これもそうではない。

小学生くらいの子でも、ものすごく歌が上手い子はいますよね。

 

これは先ほどの内容ともリンクするのですが、

  • 「息」と「声帯」の連動

という部分がこの問題の鍵だと思います。

 

つまり、

  • 歌が上手い人は息と声帯が連動している
  • スポーツ選手などは息と声帯が連動していない

と考えられます。

 

つまり、肺活量は「息」という声に必要な力の原動力の部分ではあるが、それを活かせる「声帯」があってこそ歌唱力につながると考えるのが普通でしょう。

 

参考

そういう息と声帯の連動についての内容はこちらの記事で詳しくまとめています。

 

では肺活量を鍛えることは意味がない?

「じゃあ、肺活量を鍛えることはあまり意味がないのか」と考えてしまう人もいるでしょうが、そうでもないと思います。

 

むしろ鍛えるべきだと考えます。

 

まぁ肺活量という言い方よりも

  • 『息を吐く力』
  • 『息のコントロール』

と言った方がいいのですが、これは鍛えるべきだと思います。

 

肺活量そのものは確かに必要性が薄くなる場合もありますが、例えば、低音域の静かな発声やウィスパーボイス、もちろん普段の話し声などは『流れる息の量』が影響を受けることもあります。

つまり肺活量を鍛えることは歌において得であるということです。

 

極論を言えば、ないよりはあった方がいい

 

ボイトレにおいてはよくマイナスのトレーニングもあったりします。

  • 「変な癖がついてしまった」
  • 「弱々しい声しか出せなくなった」
  • 「裏声が出なくなった」

などはよくある話です。

 

俗に言う「間違ったトレーニング」でしょう。

 

しかし、肺活量・息を鍛えるという面においてはマイナスに作用する心配がほぼないですね。

  • 発声面
  • 健康面

においてもマイナス要素が考えにくいです。

 

つまり肺活量や息の力は鍛えることは『絶対にプラスに働く』と断言できるものではないが、『条件次第でプラスに働く』し、少なくとも『損はない』と考えられます。

 

肺活量を鍛える方法について

歌においての「肺活量を鍛える」とは『息を吸う力・吐く力を鍛える』ということです。

そして鍛える上で「肺そのものは大きくならない」ということを頭に入れておくべきでしょう。

 

なので、歌においての肺活量トレーニングとは

『その持っている肺を最大限使えるように鍛える』

ということになるでしょう。

 

そして肺は横隔膜や胸郭の動きに影響を受けます

ということは

  • 横隔膜
  • 胸郭

などの呼吸筋群を鍛えることで『吸う力・吐く力』を鍛えられると考えられます。

 

まぁ鍛えるべき部位はそうなのですが、単純に息のトレーニングをしていくことで鍛えられますので難しく考えなくてもいいと思います。

肺活量トレーニング

①ドッグブレス

『ドッグブレス』で横隔膜の柔軟性を鍛えて息と声を連動させる

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犬の呼吸のように発声練習をするトレーニングです。

横隔膜をしっかりと動かすので肺活量・息の力を鍛えるトレーニングになります。

また、息と声を同時に出すので息と声の連動感が鍛えられます。

 

②「スー」「ズー」トレーニング

通る声を手に入れる「スー」「ズー」トレーニング

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これは息の出口を塞ぐことで息を吐く力に負荷を与えるトレーニングです。

息と声との連動にもなるトレーニングです。

 

③風船トレーニング

普通の風船を膨らませるトレーニングです。

何度も風船を膨らませることで息を吐く力を鍛えます。

どこにでも売っている安い風船でいいと思います。

 

④ペットボトルトレーニング

ペットボトルに口をつけて息を思いっきり吸い込みペットボトルをベコベコと凹ませるトレーニングです。

凹ませるために負荷がかかるので、これにより息を吸う力を鍛えます

お手軽に息を吸う力を鍛えたい人にオススメのトレーニングです。

 

⑤パワーブリーズ

肺活量を鍛える最強グッズ特に息を吸う力が効果的に鍛えられます

  • スポーツ
  • 吹奏楽

など様々な場面で使われています。

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『POWERbreathe』でボイストレーニング|息の力で声量アップ

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