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リップロールとタングトリルを同時にする合わせ技について

更新日:

今回はリップロールとタングトリルの同時におこなう合わせ技について書いていきたいと思います。

ボイストレーニングに結構詳しくなってきた方や、いろいろな練習法をやっていると考えつく方法かもしれません。『同時にすれば効果倍増だ!』と思うかもしれませんが、そうでもないと考えられます。

だってリップロールとタングトリルは同じように思えて全く別の練習効果・目的なのですから。

今回はそんな合わせ技リップロールとタングトリルの目的の違いについての考察です。

リップロールとタングトリルの合わせ技とは?

合わせ技というのはその名の通りリップロールとタングトリルを同時にするということです。

そのリップロールとタングトリルの合わせ技、ここでは「リップトリル」と呼ぶことにしますね。(正式名称ではありませんのでご注意ください。長いとめんどくさいので省略するだけです。そもそもリップロールのことを別名リップトリルと言ったり言わなかったり・・・・。ここでは置いておきましょう。)

合わせ技のやり方

リップトリルのやり方

さて肝心のリップトリルのやり方ですが、

  1. まずはリップロールを出しやすい音域で出す
  2. その口の中の空間でタングトリルをする

これだけです。もしくはタングトリル→リップロールの順番がやりやすい人もいると思われます。

同時にすることは可能ですが、結構難易度は高いと思います。

簡単にできたという人も果たしてそれは両方を完璧にできているでしょうか?

この完璧にというのも結構重要だったりします。

リップトリルの効果

先に大枠の結論を述べておくと

大枠の結論

「ある一点においてはより一層効果を発揮するが、それ以外はそうでもない」

と考えられます。

そのある一点というのが「息を流す力が強くなる」です。

この「息を流す力が強くなる」という点について説明していきます。

リップロールとタングトリルを同時にするとどういうことが起こるか?舌を回転させながらリップロールをしなければいけないので強い息の流れが必要になります。二つを同時に行えるだけの息の量と圧力が必要になるわけです。

つまり

普通のリップロールをしている状態よりも『強い息を必要とするリップロールになる』ということです。

この合わせ技をしている状態からタングトリルだけを抜いたら息の強いリップロールになるでしょう。そういうことですね。つまりリップロールにタングトリルという重りを使うことでより一層息の流れや息の圧力のあるリップロールを自然にできるということです。

ということは「息の圧力を普通のリップロールよりも高められるという点ではより一層の効果がある」と考えられます。

ただし、正しいタングトリルの状態を維持してリップロールを綺麗にできた場合の話です。やってみるとわかるのですが、実際はリップロール(唇)が息の圧力に負けて崩れそうになります。

つまり両方を綺麗に上手くやるのが非常に難しいということです。

おそらくできる人はいると思います。僕もできます。しかし、両方の効果や目的を考えたときに打ち消しあってあまり意味がないなと考えてしまいます。

リップロールとタングトリルの違い

そもそもリップロールとタングトリルは『同じような効果がある』と言われて同類の練習と並べられていますが、それ自体が大きな間違いではないかと思っています。

僕はほぼ別物の練習だと考えています。共通項は「音の性質」と「息の連続性」くらいでしょう。

リップロールとタングトリルの大きな目的は脱力ですが、目的の場所がまるで違います。

目的

◆リップロールは「第二の声帯(圧力弁)を作る」ことで声帯全体の脱力を促す。

◆タングトリルは「舌根の邪魔を取り払う」ことで舌根の脱力を促す。

脱力のアプローチが全然違いますね。

リップロールは唇がしっかりと呼気圧を支えている状態でないとその効果を発揮できないですし、タングトリルは舌を丸めて舌根を動かないように固定する動作がないとその効果は意味を成さないはずです。

両方あわせた瞬間にお互いのいいところを消し合うのであれば合わせる意味のない練習ですね。

 

なので良くても「効果は足して2で割った」ようなものになるでしょう。

ただ、息が多く必要な分呼気圧の強いリップロール と考えるとこちらの方が脱力面で効果があるように考えられるかもしれません。

『両方が完璧に同時にできた場合のみ』脱力面でより効果があると言えるでしょう。

つまり最初に言っているように「息の圧力を高められる・息の量が多く必要という点においてはより一層の効果がある」と考られますし、やる価値もあるかもしれません。ただ、それ以上でもそれ以下でもないように思います。

よってこの合わせ技を活かすならリップロールに重り(息の負荷)をつける感覚でなら活かす道もあるかもしれません。ただ、それなら呼吸系に負荷を与える別のトレーニングをしますね。わざわざリップロールでする必要性はあまりないです。

結論

【結論】

呼吸面(息のコントロールなど)を鍛える点では効果がある。

脱力は完全に両方きっちりできた場合のみより効果があるかも?(理屈上は、ただ難しい)

リップロールとタングトリルの練習は音も似ていますし、口周りを使った特殊なトレーニングなので同列に考えてしまいがちですが、ほぼ別効果のトレーニングでしょう。

目的

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