地声と裏声をつなげるには、「音域の重なり」と「スムーズな切り替え」が重要。
この記事では、地声と裏声をつなげるための考え方と交互発声トレーニング方法をまとめます。
目次
地声と裏声をつなげるために必要なもの

地声と裏声をつなげるには、
- 地声と裏声の音域がしっかりと重なっていること
- 重なった音域でスムーズに切り替えられるようになること
という2つのポイントが大切です。
①地声と裏声の音域がしっかりと重なっていること

地声と裏声をつなげるためには、二つの音域がしっかりと重なっていることが大切です。
理論上は、音域が重なっていなくても地声の最高音と裏声の最低音がくっついていればつながるように思えます。しかし、実際はこの状態では安定して綺麗につなげることは難しいです。

これは、発声に余裕がないからです。
ギリギリの地声からギリギリの裏声の切り替えでは、音色の落差も大きく、切り替えも不安定になってしまうということですね。なので、「地声と裏声のどちらでも出せる」という音域が一定範囲あることで、余裕を持って切り替えることができる(=綺麗に切り替えることができる)ということです。
基本的には、『地声の高音域側』『裏声の低音域側』の音域を広げていくようにトレーニングすることで、音域が重なっていきます。

②重なった音域でスムーズに切り替えられること

音域が重なっていても、切り替えに慣れていないと上手くつながりません。
地声と裏声では声帯の使い方や関わる筋肉のバランスが変わるため、その声の種類の切り替え自体をトレーニングする必要があります。
地声と裏声をつなげるためのトレーニング方法
これまでの内容をまとめると、地声と裏声をつなげるためには音域の重なりを作るトレーニングと、その音域をスムーズに行き来するトレーニングが必要です。
具体的には以下の3つに取り組みます。
①地声の高音域を広げる
頑張って出す地声の音域を広げるというよりも、余裕を持って出せる地声域を広げるイメージが大切です。
詳しいトレーニング方法は別記事にまとめているので、ここでは省略します。
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地声の高音域を広げる方法【結局、地道なトレーニングが一番いい】
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②裏声の低音域を広げる
こちらも同様に、頑張って出す裏声の低音域を広げるというよりも、無理なく出せる低音域を広げるイメージでトレーニングしましょう。
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裏声(ファルセット)の音域を広げるトレーニング方法について
続きを見る
③地声と裏声の交互発声トレーニング
このトレーニングは、
- メイン:地声と裏声を行き来する能力を高める
- サブ:境界付近の音域を柔軟に使えるようになる
という効果があります。
つまり、地声と裏声をつなげるのにぴったりのトレーニングです。
基本的なやり方は簡単で、地声と裏声を交互に
- 「あーアーあーアーあーアー」
と連続的に発声するだけです(*ひらがなが地声、カタカナが裏声)。
発音は自由ですが、まずは「あ・い・う・え・お」の中からやりやすい母音を選んでください(*最終的には全ての母音でやりましょう)。
最初は地声と裏声の音程にはこだわらず、両方とも出しやすい音程で交互に切り替えて発声しましょう。慣れてきたら、色々な音階に変化させるなど工夫します。
- まずは好きな音階で地声と裏声を交互に出す
- 少しづつ地声と裏声の音程差を小さくする
- 最終的には地声と裏声で同じ音程のまま切り替える
という3段階で考えるといいでしょう。
また、『リップロール』や『タングトリル』で地声と裏声を行ったり来たりするなど、トレーニング方法を工夫するのもおすすめです。
特に換声点付近の落差が大きいという場合に、それを滑らかにする手助けをしてくれます。
さらに、もう一つの練習方法として、
- ゆっくりと音程を上げながら地声から裏声まで繋げて、ある程度の高さまできたら、また下がって裏声から地声に戻すという発声
- 「あ↑ーーーア↑ーーーア↓ーーーあ↓ーーー」というイメージ
というものがあります。これは実際に声区を滑らかにつなぐ練習です。ただし、練習効率という面では、まず交互発声で切り替えに慣れる方がオススメです。
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