ボイストレーニング

エッジボイスの効果や出し方について

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今回は歌のテクニックにもボイストレーニングにも使われる「エッジボイス」についての内容です。

『エッジボイス』とは?

『エッジボイス』とは

  • 声帯を少ない振動回数で振動させることで、カラカラ・カリカリした鳴りを生み出す発声方法のこと

です。

英語「edge(エッジ)」は「鋭い・尖った」という意味合いがあるので、そういう音色の声なので、エッジボイスと呼ばれる。

 

海外では『ボーカルフライ』と呼ばれることが一般的です↓

 

歌における『エッジボイス』というのは

  • 声帯を『少ない振動数』で鳴らす発声

と捉えるとわかりやすいです。

 

主にカラカラ・ジジジジ・ビビビビなどのような音で、「声」というよりは「声の素」だけを鳴らしているような音です。

ほとんど息を必要とせずに、どちらかと言えば息を止めている感覚の方が強いでしょう。

苦手な人は注意ですが、エッジボイスはこんな感じの声帯の動き↓

 

エッジボイスの効果について

エッジボイスの効果について、

  1. 声帯をコントロールする力を身につける
  2. 高音発声(主にハードロック・メタル系)を鍛えるのに役立つ
  3. 歌の表現の幅が広がる

というものが考えられます。

①声帯をコントロールする力を身につける

声帯には「伸びる力」と「縮む力」があり、エッジボイスは主に「縮む力(硬くなる力・緊張する力)」に作用すると考えられます。

この縮む力・閉じる力に作用すると考えられるのですが、『筋トレのように筋肉が盛り上がっていくような感じの鍛える』ではなく、

  • 『神経を開発するような意味合いでの鍛える』

というニュアンスが強いと考えられます。

 

エッジボイスとは細かな声帯の最小の動きなので、そういう動きを繰り返すことで神経が開発されて声帯のコントロールが上手くなってくると考えられます。

声門閉鎖・声帯閉鎖という部分とも関わってくる部分です。

②高音発声に役立つ

エッジボイスは高音発声のトレーニングにも役立つと考えられます。

ただし、これはハードロックやメタル系のジャンルで使われるような「尖った高音発声」「締めるような高音発声」においてのみと考えられます。

なので、ベーシックな発声における高音域の開発にはそこまで役に立たないのではないかとも考えられます。

 

高音発声におけるメインの動きは「声帯が伸びる」という動きです。

エッジボイスはあくまで「収縮・緊張・固定」などの動きなので、いくらトレーニングしてもこのメインの動きにはあまり関連しないでしょう。

 

しかし、ハードロックやメタル系のジャンルにおける『強いハイトーンボイス』のような発声はこの動きも利用して高音を出していると考えられるので、そういう高音発声を鍛えるのに役立つと考えられます。

③歌の表現力が向上する

エッジボイスの効果は『歌の表現力が向上する』ということもあります。

表現力が上がると言い切るのは少し語弊がありますが、言い換えると『表現の幅が増える』ということです。

 

特に歌いだし、つまり言葉の最初をエッジボイスではじめることで歌に哀愁や深み・心地よさを生み出すように思えます。

乱用しすぎるのはよくないのかもしれませんが、適度に上手く使用することが表現の幅を広げるはずです。

やればやるだけ効果が出るようなトレーニングではない

以上3つのような効果が考えられるのですが、「やればやるだけ効果が出るようなトレーニングではない」とも言えるでしょう。

エッジボイスってかなり有名なトレーニングなので必要以上に効果を期待されていることも多いですが、過信・期待しすぎるのは良くないと考えられます。

 

特にボイストレーニングにおけるエッジボイスは細かな声帯の神経や感覚を開発していくようなものなので、歌の初心者にはかなり効果が高いでしょうが、中級者上級者になってくると大きな効果は期待できないものになってくると考えられます。

 

目安としては『エッジボイスを単発で「あ”っ」と鳴らせる』くらいになったくらいで、それ以上はあまり恩恵が受けられないかもしれません(*もちろん継続してもマイナスになるようなこともないでしょうが)。

『エッジボイス』の出し方・練習方法

エッジボイスの出し方

まずは普通に「あーーーーー」と発声してみてください。

口はしっかりと開けた状態がいいでしょう。

その「あーーー」という状態から声帯のニュアンスをそのままに声量だけを絞っていきます。

声の音量を落としていき、吐く息の量を弱めていくと声にできなくなる点(音にならない点)が出てくると思います。

その声にならなくなりそうなギリギリの点はおそらく「あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"」という状態になっていると思います。声の源だけ鳴っている状態です。

このように声帯で息を止めている感覚を作り、そこに声帯がカラカラと鳴るくらいの少量の息を通すとできると思います。

2種類のエッジボイスのトレーニング

エッジボイスのトレーニングは

  1. 声帯の内側の力メインのエッジボイス
  2. 声帯の外側の力メインのエッジボイス

があると考えられます。

*コレはあくまで力を使う割合の話で完全に違う部分を使っているというわけではないのでそこは気をつけてください。

 

この二つは音としてはほとんど同じ音でエッジボイスと言えるので「歌の中での表現技法」として使う分にはどちらでも大きな問題はないのです。

しかし、トレーニングとしては目的によって大きな効果の差が現れるかもしれません。

図は簡単に捉えやすいように簡略化しています。

このように外側と内側のどちらからの力でもエッジボイスは生み出せると考えられます。

①外側の力中心のエッジボイス【強いエッジ】

難しいことは抜きにして外側の力を中心としたエッジボイスです。おそらく強めのジリジリとした硬いエッジ感がある鳴りだと思います。

先ほどの動画の例などはどちらかと言えば、こちらに当てはまるでしょう。

 

外側の力中心のエッジボイスの感覚

一番わかりやすい感覚は喉や喉周りを締めている感覚や息を止めているような感覚でしょう。

喉の空間が狭まってエッジボイスを出しているのならそれは外側の力を中心にした閉鎖です。

 

これらは声帯周辺の筋肉などを使って喉を締めるようにして生み出すエッジボイスです。

「声帯を柔軟にしている」というよりかは「喉周りの固定感を鍛えている」というようなイメージです。

 

一般的にはあまり必要ないかもしれませんが、ハードロックなどの超ハイトーンボイスは少なからずこういう外側の力を必要としていることでしょう。

 

②内側の力中心のエッジボイス【軽めのエッジ】

内側の力を中心としたエッジボイスです。おそらくカラカラ・カサカサとしたエッジ感になるかと思います。

 

これは特に何も力を入れないことが大事で、

  • 『外側の力を排除したエッジボイス=内側の力中心のエッジボイス』

と考えるといいかもしれません。

 

簡単に言えば、『話し声とかで使われるくらいのエッジボイス』

日本人(日本語)の声帯の使い方では少ないですが、英語圏の声帯の使い方だと普通に話し声で使っていることも多い↓

 

カラカラしてますね。

内側を使っている感覚というよりはいかに楽に声帯を最小限で鳴らすかという感覚と言えるかもしれません。

特に喉に力を入れずに声帯をゆっくり「カラカラ」と鳴らすのです。

 

これら二つのエッジボイスを高めの音程にしたり、低めの音程にしたりして練習方法を工夫するのもいいと考えられます。

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