歌のスキル・テクニック

歌うときの”正しい”口の開け方は『人によって違う』

投稿日:2018年6月30日 更新日:

この記事は

  • 歌うときの正しい口の開け方は結局”人によって違う”ので、自分に合ったものを見つける必要がある
  • 自分に合った口の開け方の見つけ方

という内容です。

歌うときの正しい口の開け方は人それぞれ

おそらく、ボイトレや歌における『正しい口の開け方』というものは、無限にある・もしくは存在しないと言えるのではないでしょうか。

 

というのも、例えばボイストレーニングでは

  • 「口を大きく開けなさい」
  • 「指が3本縦に入るくらい」
  • 「口の中にピンポン球を入れているように」

などなどよく指導されます。

 

もちろんこれらが正解の人もいるので「ダメだ」と言ってるわけではないのですが、それが「必ず正解」とは言えないでしょう。

 

例えば、口を大きく開けることで「逆に声が出しづらくなる」などマイナスになってしまう人も一定数います。マイナスになるのであれば「正しい」とは言えないですよね。

 

プロのシンガーを見ても全ての人が大きな口を開けているわけではないです。口はあまり開けないけれど素晴らしい歌声を生み出しているシンガーはたくさんいます。

 

つまり、その人にはそれが最適なのでしょう。

 

ということは、

  • 口の開き方に共通する正解は一切ない
  • 正解はその人だけのもの
  • 自分が開けやすい口の開け方で開けるのが一番

と考えるのが自然です。

 

なぜ人それぞれ違うのかというと、個人個人の骨格・あご・声帯・舌・歯などなどが違うからですね。

 

よって

正しい口の開け方には一切決まりはなく、自分が一番いい音色が出せる口の開け方が「正しい口の開け方」になるということ。「過程」に正しさを求めるのではなく、「結果」に正しさがあると考えればいいと思われます。

自分に合った口の開け方の見つけ方

これに関してはおそらく『自分で色々と試行錯誤するのが一番いい』と言えるでしょう。

ただ、自分で何もかもを考えるのは大変なので、以下の内容を考えると上手く整理できるのではないかと思います。

①まず「口の開き方」を2種類で考える

口の開き方は大きく分けると2種類の方向性で考えることができます。

  • 縦方向
  • 横方向

という二つです(*もちろん「中間」はあるが、ここでは抜いて考えます)。

縦に開けるというのは

  • 「オ」の形に近い状態に開ける

ということ。

 

横に開けるというのは

  • 「エ」の形に近い状態に開ける

ということ。

 

口を縦に開く音色の特徴

縦に開くことで

  • 深い
  • 太い
  • 重たい
  • 暗い
  • かっこいい
  • 大人っぽい

印象になります。

 

口を横に開く音色の特徴

横に開くことで

  • 浅い
  • 細い
  • 軽い
  • 明るい
  • 可愛い
  • 子供っぽい

印象になります。

 

まずはこの特徴を理解しておくと、自分の歌いたい方向性が見えてくるでしょうし、フレーズや曲によっての表現のコントロールにも活かせるでしょう。

 

また、「なぜ口の開け方がこのような印象を決めるか」というと、『声帯で作られた音がどのように出ていくか』を決める部分だからですね。

 

「声」を構成する要素は「息・声帯・共鳴・発音」であり、

  • 口の開きは「共鳴」「発音」部分

に属します。

「共鳴」「発音」は『音色の印象を決める』という部分においては重要な役割を果たします。

②人によって得意なタイプがある

多くの人はこの「縦方向」「横方向」のどちらが得意かというタイプを分けることができるでしょう(*もちろん大きく分けた場合においてのお話なので、実際は「どちらとも言えない」というタイプもある)。

 

これは『どちらに寄った方がいい音が鳴るか』を考えると判別しやすいです。

 

例えば、「オ」の口の形を維持して「アイウエオ」と発音、次に「エ」の口の形を「アイウエオ」と発音してみてください。変な発音になって問題ないです。

 

ここで大事なのは、この時『どちらの方が自分にとっていい感じの音色になったかもしくは『出しやすいか』です。

「オ」寄りに発音した方がいい音色が鳴った場合は、口を縦に開ける方がいいタイプ。「エ」寄りに発音した方がいい音色が鳴った場合は、口を横に開ける方がいいタイプになる確率が高いです(*あくまで傾向)。

 

もちろん、縦の方がいい音色が鳴ったからといって常に縦方向に口を開けなければいけないわけではありません。その辺りは臨機応変に。

③発声しにくい発音を考慮する

例えば、”地声の高音発声”において

  1. 「ア」と大きく口を開いて発声する
  2. 「ウ」と口をすぼめて発声する

とすると、おそらくほとんどの人が「ア」の方がいい音色が鳴るはずです。

 

これは単に「ア」の方が音の出口が大きくなるからというのもありますが、あごの開き・舌のポジションなど声帯の動きに影響するためと考えられます。

 

だから多くのシンガーは「ウ」の母音で強く張らずに裏声にしたり、強く張る場合「ウァ」「ウェ」「ウォ」など微妙にズラすように表現することが多いです。

こうすることで少しでもいい音色になるようにするのですね。

もしくはそもそも作曲段階から「ウ」で強く張るのは避けるように作るのかもしれません。

 

このように『発音しにくい発音をどう発音するのがベストか』を考えていくと、より自分にあった口の開け方ができるようになっていくでしょう。

この発音しにくい発音というのも人それぞれに違うので、自分で試行錯誤するのが一番ベストです。

歌における母音の特性についての研究【人それぞれ得意な母音は違う】

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結論

口の開け方は

  • 『自分に合ったものを見つけること』

が重要。

 

口に開き方は

  • 縦方向
  • 横方向

の傾向があり、それに応じて印象が変化する。

得意なタイプや発音などによって自分の最適な口の開け方を工夫するということです。

 

今回は「口の開け方」でしたが、「舌の位置」も同様に『個』の要素が強いです。

歌うときの”舌の位置”についての考察【最適なポジションは人それぞれ】

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