今回は歌と体の柔軟性について書いていきたいと思います。
- 歌と体の柔軟性は関係あるのか?関係ないのか?
ということですね。
この問題は「柔らかいから上手い」「柔らかくないから上手くない」というような直接的な因果関係は薄いと思います。
なぜならそれだけが歌の上手さを決めている要因ではないからですね。
ただ発声に関しては大いに関係あるんじゃないかと個人的には考えています。
今回はそんな歌と体の柔軟性の関係について書いていきたいと思います。
歌と体の柔軟性について
- 『体が柔らかい=歌が上手い』
と考えるのは安易ですね。
これはそうではないと言えます。歌の上手さは色々な要素が必要だから。
これが成立するなら新体操をやっているような人はみんな歌が上手いことになってしまいますからね。
歌の上手さを決める要因についてはこちら
しかし、
- 『体が柔らかい=声が出しやすい』
これならばどうでしょう?
これはなんかそう言えそうな気がしなくもないですね。そして、実際そういう傾向は強いと考えられます。
『体の柔らかさと声』の関係
体が柔らかい人はいい声を出すために必要な能力が高いはず。
少なくとも『その他が同じ条件であるのならば、体の柔軟性は声の出しやすさに差をつけるものである』と考えられます。
これは股関節と横隔膜の関係性が重要なポイントとなっています。
そもそも何を持って体が柔らかいと人は判断するのでしょう?
大抵の人は「前屈」か「開脚」のどちらかで体の柔らかさを判断するのではないでしょうか。
地面に手がつくとか、足が180度に開くとか。そういうことができる人を体が柔らかいという風に言いますね。
これらは両方とも「股関節」が関わっていると言われますね。
そして、これが声にも関わってくると考えられます。
横隔膜と股関節の関係
実は横隔膜と股関節は密接すぎる関係がある。
筋肉が繋がっているのですね。
なので、股関節が柔らかい人は横隔膜の運動もスムーズになるので横隔膜が柔らかいと言い換えることができます。
逆に横隔膜を動かす運動から股関節を柔らかくしていくというアプローチもあるようです。
横隔膜は当然発声の根幹(肺を動かし、息を発射するためのもの)なので、横隔膜の動きが柔軟な人はそれだけ息をコントロールできるということです。強い息にしろ弱い息にしろ対応できるという点で発声能力が高い人が多いと考えられます。
つまり体が柔らかい人は横隔膜が柔軟に動くので発声能力が高いということが言えるでしょう。
全体的な柔らかさと発声
股関節などの部分に関わらず体の様々な部分の柔軟性が発声に関わることもあるでしょう。
例えば、首回りが柔らかい、背中・背骨の柔軟性があるなども発声面に関わってくる部分です。
どれを取っても硬いよりは柔らかい方がいいですね。
横隔膜の観点はもちろん、それ以外の部分においても『体が柔らかい=声が出しやすい』ということは言えるでしょう。
ということは体を柔らかくする=声が出しやすくなる→歌が上手くなるかも?ということは言えるでしょう。
体を柔らかくする→横隔膜の柔軟性の向上→発声能力の向上
まとめ
体を柔らかくすることで声が出しやすくなる可能性は大いにあることは言えるでしょうが、声というのは他にも様々な部分が関与していますので、柔らかくしたくらいでは出しやすくならないという人もいるでしょう。
特に体を柔らかくしたからといって喉が柔軟になるわけではないですから。
しかし、一つ言えることは体を柔らかくすることで損はないということ。
得しかないし、声が出しやすくなるかもしれないなら、柔軟性を高めるほうがいいですね!