声や歌について

換声点をなくすトレーニングと自分に合う音域・声区の見つけ方

投稿日:2018年7月21日 更新日:

今回は換声点や声区、音域について焦点を当てて書いていこうと思います。

人は持っている声帯によって出せる範囲の音域(魅力的な音域)は決まっています。また、音域帯によって使われる声帯の部分・声の種類も違っているのでそこを上手く使い分けないと幅広い音域は歌えないですね。なので声区という言葉がありますし、そこの切り替え地点である換声点という言葉があるのですね。

今回はそんな換声点のトレーニング方法や声区について、また自分に合う声区・音域の見つけ方などについて書いて行きたいと思います。

「換声点」とは

換声点とは声区が切り替わる音の地点のことを言います。

声区とは地声やミックスボイスやファルセットなどの声の種類ごとにある音域帯のことですね。

 

ココがポイント

極端な例ですが、

  • 地声が「ド~ミ」
  • ミックスボイスが「ファ~ソ」
  • ファルセットが「ラ~シ」

のように声の種類ごとに出すやすい音域帯がありますね。上の例は極端すぎる例ですが、これが声区というものです。

この声区が切り替わる点を換声点と言いますね。言葉の意味上はそうですが、主に地声からファルセットに切り替わる点を指すことが多いです。

 

換声点は人によって違う

当然ながら換声点は男女で違いますし、個人の持っている音域によって違います。

持っている音域(声帯)が違えば、切り替わる地点も当然違います。性別の違いによるのはもちろんですが、個人個人持っている声帯が違うので人それぞれに換声点があると言えます。

これがよく自分にあったキーがいいと言う理由の一つですね。

 

換声点は曖昧なもの?

換声と言いつつ切り替わる地点は『この音だ』言い切れるものではないですね。

大体この音~この音の間くらいで切り替わるなくらいの範囲換声点と言います。

 

要は「明確にこの音!」と示すのは難しいということですね。

 

換声点を滑らかにするための考え方

要は声を滑らかに切り替えると言うことですね。

換声点でうまく切り替えるには、それぞれの声区の音域が広いとうまく切り替えられます

ココがポイント

どういうことかと言うと、極端な例で

  • 地声が「ド~シ」
  • ミックスボイスが「レ~シ」
  • ファルセットが「ミ~ド」

のように声区のほとんど(ミ~シ)が被っていますね。つまりミ~シは全ての声で出せると言うことです。

このような状態だと声区の切り替えが上手くできるのです。

よくファルセットにうまく切り替えられないと言う人がいますが、それは重なっている音域の部分が少ない・もしくはない状態であれば切り替えるのが難しくなります。

地声からファルセットであれば特にファルセットの低い部分まで出せる状態である必要があると言うことですね。

 

換声点を滑らかにするには

大きな切り替えるポイント(換声点)は3つあると思います。

切り替えるポイント

地声とファルセット

地声とミックスボイス

ミックスボイスとファルセット

の3つですね。

ココがポイント

この時切り替えるのに大切なのは音域が高い方の音を下げて行く練習をすると言うことです。

  • 地声とファルセットならファルセット
  • 地声とミックスボイスならミックスボイス
  • ミックスボイスとファルセットならファルセット

音として高い方の声が低い方の声の音域まで出せるように練習することで、切り替えが上手くなります。

逆に低い方の声、例えば地声とファルセットなら地声を高くあげる練習をしても切り替えはなかなか上達しないでしょう。(無理とは言ってません。が声区の切り替えは早めに切り替えることができることが重要)

音域として高い方の声を切り替える前の声の音域にかぶるように練習することで、換声点を滑らかにしていけるでしょう。

つまり早い段階で切り替えられる方が滑らかに切り替えられると言うことです。

 

換声点トレーニング

換声点トレーニング

  • ファルセットやミックスボイスの最低音を鍛える
  • 切り替える声を交互に発声する
  • リップロールで切り替える音域をできるだけ滑らかに移動させる
  • 「支え」を鍛えるトレーニングで声の支えを意識する

 

換声点を乗り越えるためのミックスボイスではない

うまくファルセットに切り替えられない状態の時にミックスボイスで間を埋めようみたいな教えがあります。

換声点をミックスボイスで乗り越えるみたいな言い方をしますね。このような考え方は個人的には良くないと思っています(ミックスボイスをどう定義するかにもよるのでしょうが)。地声のすぐ上にファルセットが存在しない状態であれば、綺麗なミックスボイス出せないんじゃないかなーと思います。少なくとも魅力的なミックスボイスではないはず。

ファルセットがしっかりと地声の音域まで出せるようになることで魅力的なミックスボイスが出せると思っています。つまり換声点の境目を超えて低いファルセットを出せるようになるのが先。そのあとミックスボイスです。

ミックスボイスで埋めると言う考えは順番が違うような気がします。というか綺麗に埋められないのでは?と考えています。

 

自分に合った声区について

人の声にはそれぞれ魅力的に聞こえる音域の範囲というのが個人個人決まっています。もちろんそれぞれに違います。人によって持っている声帯も音域も違いますからね。

 

そして声には大きなくくりで3種類のレンジがあります。(厳密にはもっとあるでしょうが)

地声・ミックスボイス・ファルセットという3種類のレンジですね。

 

声区の範囲を確認する前にあなたの声帯の「標準音」を見つけよう

標準音とはその声帯がなんの力も入れずに出す基本の音域です。その声帯が持っている基本音ということですね。

※僕が勝手に作った言葉なので、世の中では通用しませんのでご注意ください。

 

標準音の見つけ方

  • 全く何も力を入れずに軽く「あーー」と言いましょう
  • 自分の声の中で低めの音になるはずです
  • ですがあえて低くしようと思う必要はありません
  • 完全に力を入れずに発するのが重要です
  • わかりにくい人は上を向いて力を入れずに「あーー」と出すといいかもです
  • これがその声帯が持つ標準音です

 

比較的自身の声の中でも低めの声になったはずです。完全な最低音ではないですが、割と最低音に近い音階だと思います。

普段の話し声ではテンションや気持ちが乗って音域は変化してしまい基本の音はわかりにくいです。なのでこの全く力の入っていない音がその声帯の持つ音域ということです。

この標準音が低い人はやはり声が低いでしょうし、高い人は高い声で話しているでしょう。

 

この標準音を基準に音域を考える

人は大体3オクターブくらいの音域を持っていると言われています。使えるか使えないかは別としてそれくらい出せるポテンシャルは大体の人にあるはず。「3オクターブ」と言われるとすごい音域に感じるでしょうが、大抵の人はそれくらいまでは出せるのです。

人間が猿に近かった頃はもっと出せたらしいです。(5オクターブとかなんとか)

 

ポイント

  • 地声は標準音から1,5オクターブ(18鍵盤くらい)前後が最適

  • ファルセットはその地声の切り替え地点(換声点)から1,5オクターブ前後が最適

  • ミックスボイスは換声点から半~1オクターブ最適・換声点より下にも半オクターブくらいは出せる

となっています。

もちろん人によって違いますし、例外も多いでしょう。が、まぁ大体これくらいでしょう。

 

最適と書いたのは当然それ以上も出るかもしれないが魅力的な音色にはならないという意味で書きました。

大体の指標ではありますが、トレーニングする際はここからミックスボイスに切り替えたほうがいいとか、ここからはファルセットとか考えることができますね。

 

自分の音域帯をしっかりと見つけることもボイストレーニングには重要なのです。

 

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