ボイストレーニングは
- どれだけやればどれだけの成果が得られるか
- どれくらいの期間続ければいいのか
などについて気になることは多いと思います。
あくまでも目安ですが、一般的に最適な練習頻度(『一回、15〜30分』『週に3〜6日』*個人差がある)で考えると、これくらいになると考えられます。
- 音痴脱却レベル 1年くらい
- カラオケスターレベル 2~3年くらい
- プロレベル 5年~(永遠に続けるべき)
大体こんな感じになるかと。
また、短期的な目安で言うと、
- 何らかの効果(変化)が感じられるまでに、3ヶ月くらいかかる
と言えるでしょう。
ただし、これらはあくまでも一般的な目安であり、結局のところ条件によっていくらでも変動するものなので、行き着く答えは『人それぞれ違う』というものになります。
ボイストレーニングの成果は、4つのポイントで変わる
ボイストレーニングの成果が出るまでの期間は、
- 練習量
- 練習効率・成長速度
- 現状の実力
- 目指す実力
の4つの違いによって変動します。
なので、人それぞれ違うというのが結論になってしまうのですが、この4つのポイントを考えることで、ある程度の目安はつけられるのかもしれません。
①練習量
歌の練習を、
- 『ほぼ毎日している人』
- 『1週間に一回している人』
- 『月に一回している人』
では、それぞれ成長の仕方が変わります。
基本的に練習量が多ければ多いほどに、成長は早くなります。
もちろん、何事もやり過ぎは良くないですが、やり過ぎではない範囲であればやればやるだけいいということになります。
ちなみに、ボイトレの頻度と時間に関しては、一般的には、
- 一回、15〜30分
- 週に3〜6日
が目安になるでしょう(*個人差があるので、一概に言えないこともある)。
なぜこう考えられるかについては別記事にまとめているので、ここでは省略して話を進めます。
-
ボイトレの時間と頻度はどれくらいがいいのか?についての考察
続きを見る
②練習効率・成長速度
『ある練習に対して、どれだけ成長するか』というお話ですね。
例えば、同じ100時間の練習でも、
- 5の成長がある人
- 10の成長がある人
などのように成長の速度は人それぞれ違いが出てきます。
この差が生まれる理由は、
- 練習のやり方・選択の差
- 食事や睡眠などの栄養面と回復力の差
- 生まれ持った能力の差
などが考えられます。
①練習のやり方・選択の差
同じ練習時間でも、練習のやり方・選択・手順の差によって、成長速度は変わります。
いわゆる『正しい練習』『間違った練習』などのように語られますが、『正しい練習』を選択できている人の方が当然成長は早くなりますし、上手く成長できます。
逆に『間違った練習』を選択し続ければ、なかなか成長できませんし、最悪全く伸びないということもあるでしょう。
②栄養面と回復力の差
例えば、同じ時間量・同じ練習量であっても人によって成長スピードには差が生まれます。これは、栄養面(食事)と回復力(睡眠などの質)の差によって生まれると考えられます。
栄養状態や睡眠の質などが良い人ほどよく成長し、悪い人ほど成長が鈍ってしまうでしょう。
スポーツでは、食事・睡眠は練習と同じくらい重要視されていますが、歌も全く同じことが言えます。
③生まれ持った能力の差
人間には、どうしてもDNAレベルでの差というものも存在します。
「練習」「栄養」「睡眠」が同じレベルの人でも、成長が全く同じにはなりません。
ただ、これは気にしても仕方のないことですし、そこまで大きな個人差があるものではないでしょう。「練習」「栄養」「睡眠」の差の方が成長に与える影響は大きいと考えられます。
③現状の実力
要は『スタート地点の違い』です。
例えば、練習量などその他の条件が同じとして、
- 「音痴」と言われる人の「プロのように人を感動させる歌が歌いたい」という目標
- 「結構歌が上手い」と言われる人の「プロのように人を感動させる歌が歌いたい」という目標
は、どちらの方が早く目標を達成できるか?
他の条件が同じなら、結果に前者になりますよね。
つまり、自分の現在地によって目標までの距離と時間は変動するということです。
④目指す実力
これは、『どこまで上手くなりたいか』という目標地点の差のお話です。
例えば、
- 「カラオケで上手く歌えるようになりたい」
- 「プロのように上手く歌えるようになりたい」
では、同じ「上手く歌えるようになりたい」ですが、目標の高さが違いますね。
つまり、「どれくらいで上手くなる?」「どれくらいで効果がある?」などは、「上手くなる」「効果」の定義が人それぞれに違うので、一概に言えません。
一般的な目安
上記までのように、
- 練習量
- 練習効率・成長速度
- 現状の実力
- 目指す実力
によって差があるというのは大前提ですが、一般的な目安のようなものはあると考えられます。
例えば、目標地点をすごくざっくりと3段階に分けてみましょう。
- 音痴脱却レベル
- カラオケスターレベル
- プロレベル
音痴脱却レベルとは"
ひとまず友達から「音痴!下手!」と言われないレベルが基準。カラオケに行っても上手いとは言われないが下手とは言われないくらい。
カラオケスターレベルとは
カラオケで友達から「上手い!」と言われそうなレベル。ある程度歌いたい歌が歌える。
プロレベルとは
これは皆さんが普段聴いている歌手のレベル。
ざっくりしたものですが、こういう基準で、
- 一回、15〜30分
- 週に3〜6日
くらいのボイトレをするとすれば、
およその目安
- 音痴脱却レベル 1年くらい
- カラオケスターレベル 2~3年くらい
- プロレベル 5年~
くらいが目安になるかと思われます。
あくまでも一般的な目安なので、結局自分次第でいくらでも変化するものではあります。
参考に↓
ボイトレの効果が出るまでの時間は、スポーツのようなもの
ボイトレの成長は、スポーツや筋トレやストレッチなどと同じようなものと考えるといいと思います。
例えば、筋トレやストレッチなどは、「まずは3ヶ月」とよく言われます。
体は短い時間で急激に変化したりはしないので、何らかの変化をしっかりと感じられるまでにも3ヶ月くらいは時間がかかるということですね。
これは人間の経験則から言えることなのでしょうが、実際に体の細胞が入れ替わる周期は、一部を除いて大体「3ヶ月」になることが多いそうですね。
なので、ボイトレも短期的には何らかの効果を感じられるまで「まずは3ヶ月」と言えるでしょう。
また、長期的な目安としては、部活動などのイメージで考えるとわかりやすいです。
初心者から始めて部活で毎日練習すれば、
- 初心者脱却レベル 1年くらい
- 活躍できるレベル 2~3年くらい
- すごく上手いレベル 5年~
大体こんな感じだと思います。
ただ、未経験なのに入部した瞬間から圧倒的才能を持ち、すぐに活躍する人は稀にいますよね。
同じように、歌でも特に何もしなくても歌が上手い人がいます。
悲しい現実、、。
これは実際には「生まれた瞬間からその能力がある」のではなく、「無意識に必要な能力が身についていた」というのが正解でしょう。日常生活で積み上げてきた何らかの行動によって必要な能力を持っていたということです。
例えば、『子供の頃から毎日外で遊びまわっていたから運動神経抜群で、スポーツをやるとすぐに上手くなった』というのはわかりやすいと思うのですが、これと同じようなことが歌でも起こり得るのですね。声は日常でたくさん使いますから。
とにかく、ボイトレはほぼスポーツと同じように考えれば成長の期間を考えやすいと思います。
今日のトレーニングが明日の結果には見えないからこそ苦しいですが、コツコツと積み重ねていくことで大きな成果を生み出すでしょう。
-
歌の成長のための地味に大事な4つの重要項目について
続きを見る