この記事は
- ボイトレの効果が出るまでの時間について
- ボイトレの成果は3つのポイントで変わる
- ボイトレの効果が出るまでは時間がかかる
という内容です。
目次
ボイトレの効果が出るまでの時間について
歌が上手くなるためのボイストレーニングは
- どれだけやればどれだけの成果が得られるか
- どれくらいやった方がいいのか
- どれくらいの期間続ければいいのか
などについて気になったことがある人もいるのではないでしょうか。
大枠の目安はこれくらいだと思います。
- 音痴脱却レベル 1年くらい
- カラオケスターレベル 2~3年くらい
- プロレベル 5年~(永遠に続けるべき)
大体はこんな感じだと思われますし、なぜこう考えられるのかは説明するのですが、これって条件によっていくらでも変動しますから、極論を言うと実は考えること自体あまり意味がないのかもしれません。
ある意味変動するからこそもっと大事なことがあると考えられます。
それは
『成果が出るまでの時間を決めるのは結局自分次第』
ということです。
これも忘れてはいけないことだと思います。
ボイストレーニングの成果は3つのポイントで変わる
ボイストレーニングの成果が出るまでの期間は
- 「練習量」
- 「現状の実力」
- 「目指す実力」
の3つが人それぞれ違うので本来は明確に示すことはできません。
ただ、この3つを明確にすればある程度の期間の目安はつけられるのかもしれませんね。
①練習量
『どれだけ練習するのか』
まずこれを考えておかなければいけません。
当然ながら
- 『毎日練習している人』
- 『1週間に一回練習している人』
- 『月に1回練習している人』
では成長スピードは雲泥の差です。
なのでこの練習量によって成果が出る期間なんて簡単に変わってしまいますし、およその目安も何も「自分の頑張り次第」というのが実は核心に近い答えだったり。
スポーツでも勉強でもなんでもそうですね。
しかし、人間は心が弱いですから効果が出る期間は気になりますね。
ゴールが見えると頑張れるという感じの人も多いでしょう。僕もそうです。
ただそういうことをいくら考えてもたどり着くところは『自分がいかに前に進むか』。
つまり
成果が出る期間は練習量によって変わる
現状の実力
- 自分の実力はどれくらいなのか
- ポテンシャルはどれくらいなのか
これも結構難しい問題です。
歌は芸術であり表現なので特に難しいです。
例えば
勉強の成績だったら、「あなたの成績は現在50点くらいだから、90点までいくにはこれくらいの努力をこれくらい続ける必要があるでしょう」みたいな予測ができるでしょうが、歌はそういうことができません。
- 「現在最高音はmid2Fまでしか出せなくて、hiCまで出すにはどれくらいの期間がかかりますか?」
こういう問いがあったとしてもその答えを導くのは難しいですね。
その人の声帯にとってhiCが適切な音域ではない可能性があるので、
- 「1ヶ月で半音ずつ伸びたとして7ヶ月ですね。」
とはならない。
FF
そして何よりhiCが『優』mid2Fが『劣』ではない。
何が優劣?どこを目指す?
もし、『hiCが適切な音域でないのにひたすら頑張って出せるようになったhiC』と『適切な音域を磨いて魅力的になったmid2F』だったら、どちらがいいでしょう?
この判断はあなたにお任せします。
少し話が逸れましたが、目標の地点との距離は現状の実力で変化します。
練習量などその他の条件が同じとして、
- 「音痴」と言われる人の「プロのように人を感動させる歌が歌いたい」という目標
- 「歌が上手い」と言われる人の「プロのように人を感動させる歌が歌いたい」という目標
はどちらの方が早く目標を達成できるか?
条件が同じなら結果は明らかですね。
つまり自分の現在地によって目標までの距離は変動するということです。
当然目標に辿り着くまでの時間も変動しますね。
つまり
ボイトレの成果が出る期間は自分の現在地によって変わる
目指す実力
この「どこまで歌が上手くなりたいか」という目標地点の設定も成果が出るまでの期間を決めていますね。
この目標地点の場所は当然人それぞれ。
なのでこの目標地点をすごくざっくりと3段階に分けてみましょう。
- 音痴脱却レベル
- カラオケスターレベル
- プロレベル
大まかにこの3段階に分けるとそれぞれボイストレーニングの成果が出るまでの期間が大まかに設定できそうです。
音痴脱却レベルとは"
ひとまず友達から「音痴!下手!」と言われないレベルが基準。カラオケに行っても上手いとは言われないが下手とは言われないくらい。
カラオケスターレベルとは
カラオケで友達から「上手い!」と言われそうなレベル。ある程度歌いたい歌が歌える。
プロレベルとは
これは皆さんが普段聴いている歌手のレベル。
まぁざっくりしたものですが、こういう基準で毎日30分〜1時間くらいボイストレーニングすると考えると、
およその目安
- 音痴脱却レベル 1年くらい
- カラオケスターレベル 2~3年くらい
- プロレベル 5年~
くらいだと考えられます。
つまり
成果が出る期間は目標によって変化する
まぁここまで読んでいただいた方はこれはあくまで目安であり、
- 練習量
- 現状の実力
によっていくらでも変化するものであり、この目安はあくまで目安と理解できているはずです。
参考に↓
ボイトレの効果が出るまでの時間はスポーツみたいなもの
先ほどのこの目安を見てどう感じたでしょうか?
およその目安
毎日30分〜1時間くらい練習するとして、
- 音痴脱却レベル 1年くらい
- カラオケスターレベル 2~3年くらい
- プロレベル 5年~
人によって
- 「妥当だな」
- 「長いなぁ」
- 「短すぎない?」
と色々な意見があると思います。
どう思ってもいいとは思うのですが、『長いなぁ』と思った方は「歌・ボイトレ」の捉え方が甘いのかもしれません(*天才以外)。
ボイトレの成長に関しては、野球・サッカー・バレー・テニスなどなんでもいいのですがスポーツと同じようなものだと思います。
特に部活動などのイメージで考えるとわかりやすいです。
初心者から始めて部活で毎日練習すれば、
- 初心者脱却レベル 1年くらい
- 活躍できるレベル 2~3年くらい
- すごく上手いレベル 5年~
大体こんな感じだと思います。
まぁ、絵でも書道でもゲームでもほとんどのことは同じようなものだと思います。
ただ、部活などでも入部した瞬間から圧倒的才能を持ち一年生からレギュラーをとる人はいますよね。
同じように歌にも特に何もしなくても歌が上手い人がいます。
悲しい現実、、。
これは実際には「生まれた瞬間からその能力がある」のではなく、「無意識に必要な能力が身についた」というのが正解でしょう。
日常生活で積み上げてきた何らかの行動によって必要な能力を持っていたということです。
例えば、『子供の頃から毎日外で遊びまわっていたから、運動神経抜群でスポーツをやるとすぐに上手くなった』というのはわかりやすいと思うのですが、これと同じようなことが歌でも起こり得る。
ボイトレは成果が出るまで時間がかかる
成果が出る時間や期間は人によって大きく変動するものであり一概に決められないのですが、
- 「思ったより時間はかかるだろう」
というのがこの記事の核心部分です。
と言うのも、「歌はすぐに上手くなれるもの」という考えや教えが世の中にたくさんありますよね。
例えば野球だったら、「野球はすぐに上手くなれるもの」とは思わないでしょう。
歌って結構特殊だと思います。
不思議と「できる!」って思っちゃうんです。
例えば、
よくあるキャッチコピーの「数時間で歌が上手くなる・30分で高音が出せる・1週間でマスター」などは基本的には難しいと考えるべきです。
もしくはできるとすればドーピング的(その場限り・瞬間的にはできる)方法です。
もちろんこういうキャッチコピーは一種の『掴み』みたいなものというのを理解している人も多いでしょうが、言葉通り信じている人もいそうですね(昔の僕です。笑)
こういう文言がそれらしく感じるのはやはり「声」という普段使っているものだからという理由があるのだと思います。
普段使っているからこそ、
- 「できるかも?」
- 「コツさえ掴めばいけそう!」
みたいに感じることも多いにありそうです。
これが声じゃなくて例えば筋トレなら?
- 数時間でマッチョになれる
- 30分で腹筋がバキバキに
- 1週間で筋肉10キロのパンプアップ
野球なら?
- 数時間で野球が上手くなる
- 1週間で球速140キロ
もういいですね。
言ってることは同じです。
個人的にはボイストレーニングはこういうものと同じ分類だと考えています。
今日のトレーニングが明日には見えないからこそ苦しいのがボイトレですが、積み重ねていくことで大きな成果を生み出すのですね。
ボイストレーニングの成果は筋トレやスポーツなどのようにゆっくりと積み上げるもの
そしてもう一つ
その成長速度を変えるのは『自分次第』
ということも非常に大切ですね。
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ボイトレ初心者の歌の練習手順について
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