【お知らせ】Apple Musicの埋め込み音源が上手く動作しないバグが時折発生しています。iOS、もしくはApple Music側の不具合のようです。再起動すると上手く再生できることもあります。

声の悩み・歌の悩み

歌における『脱力』とは?【脱力トレーニングについて】

更新日:

今回は歌やボイストレーニングの中でよく使われる言葉である「脱力」についてがテーマです。

この記事は

  • 歌における脱力とは
  • 脱力の真意
  • 脱力すべき部分について
  • 脱力のトレーニング方法

という内容です。

歌における脱力とは

脱力とは

『力を抜くこと』

です。

 

 

言われなくてもわかるとは思いますが、結構曖昧な言葉でもありますよね。

ボイストレーニングではよく「喉に力を入れてはいけない」「力が入っているから脱力するんだ」みたいなことが言われます。

 

  • 全く力を入れないのか?
  • 程よく力を入れないのか?
  • 不必要な力を入れないのか?

よくわかりませんね。

 

そしてこの感覚が個人個人違うので、どう解釈するかも大事ですし、それが自分に合うのかどうかを確かめる必要もあると思います。

 

つまり

  • 脱力の感覚も個人次第。
  • 脱力の度合いも個人次第。

というのが極論になるでしょう。

 

極論はそうなのですが、ボイトレにおける脱力にはある程度の答えがあると思っています。

 

『喉の脱力』の真意

脱力とは

「喉の脱力」とは「余計な力を無くす」こと

つまり『不必要な力を入れない』こと

だと考えられます。

これが正解だとは思います。これ以上でもこれ以下でもないと解釈するといいと思います。

余計な解釈

ボイトレの指導などでは

  • 「体全体の力を抜いて」
  • 「リラックス」
  • 「どこにも力を入れない」
  • 「喉は何にも力を入れない」
  • 「お腹に意識を集中」

などの指導がされます。

もちろん間違っているわけでもないとは思うのですが、正解だとは限らないんです。

 

というのもこれらは『その人(指導者)の感覚だから』です。

こういう熟練者は必要な力に関しては「力が入っているうちに入らない」という状態になっている可能性があります。

なので、「力を抜きなさい」と教えるのです。

 

例えば

マラソン選手が全く疲れないペースでランニングしていても、そのペースはおそらく一般人にすれば相当キツイですよね。

これが熟練者と初心者の感覚のズレです。

 

熟練者が「高音には全く力が入りません」と言っているのはまさにこれで、

『本人とっては力を感じないくらいに声帯がコントロールできる状態』なだけです。

 

初心者が真似して力を抜いても同じようにはほぼできないでしょう。

 

つまり

  • 「脱力しなさい」→「脱力するぜ」
  • 「体はダラーんと」→「ダラーん」

という安直な解釈では理想の高音は出ないと思います。

脱力とはあくまで

  • 『不必要な力』を抜くこと

にポイントをおくべきだと考えます。

 

脱力で重要なのは「余計な力」の脱力です。

必要な力は脱力しなくていいのです。

 

全く何の力もなくパワフルな高音が生まれるわけはないと思います。

 

脱力の真意は、「余計なところに力を入れないようにすること」

*ただし必要なところは力を入れてもいい

と解釈しておくべきだと考えます。

 

ではその余計なところはどこで必要なところはどこなのか?

 

脱力すべき部分について

喉が締まってしまう原因

余計な力を理解するにはこの「喉が締まってしまう原因」をざっくり理解しておかなければいけません。

 

必ずそうだと断定できるものではないのですが、ほとんどの喉が締まってしまう原因は声帯のコントロール能力不足が主な原因です。

 

喉が締まる人は声帯を動かす部分の柔軟性に欠けているので、その部分以外の力を借りて声帯を無理やり動かしてしまうのです。

このような理由で喉が締まってしまいます。

 

関連

長くなってしまうのでここでは簡潔に。詳しくはこちら。

喉締め発声の原因と対策について

続きを見る

 

脱力すべき部分(余計な力)

この声帯を補助している喉の締まりこそ余計な力であり、脱力すべき部分です。

 

「脱力しなさい!力を抜きなさい!」とは基本この部分を指していると考えられます。

 

なのですが、こうなる原因は補助が必要なほどに声帯が上手く動かないことが原因でしたよね。

つまりこの部分を言葉通りに単純に脱力すると声帯もひっついてきます。

 

 

だって現状喉は高音を出すために必要に応じて締まっているのですから。

喉の力を抜こうとすれば高音には届きません。その能力がないのだから。

 

だから

力を抜いたって高音は出ないのですね。

そして高音を出そうとすれば喉も一緒に締まってしまうという『どん詰まり状態』です。

 

このどん詰まり状態を脱するには声帯コントロール能力(声帯だけを動かす力)を身につけるしかないということになります。

 

現状は声帯コントロール能力がないから喉全体が動く、つまり声帯だけを柔軟に動かせるように分離することで解決できると言えます。

 

そのための「脱力」なのです。

つまり声帯と喉周りの分離こそ脱力の目的

 

この分離こそ脱力の本当の意味であり、分離を目指すということは声帯の柔軟性・声帯コントロール能力を鍛えると言えるでしょう。

 

脱力のトレーニング方法

どうやって声帯の脱力を身につけるのか(声帯周りと声帯を分離するか)というのはボイストレーニングしかないでしょう。

考え方は二つあってどちらを主軸に置くかということです。

  • 脱力を土台にして声帯をコントロールしようとトレーニングするのか
  • 声帯を無理やり動かしてそこから脱力するようにトレーニングするのか

という二つの考え方です。

 

つまり

  • 最初から脱力するのか
  • ある程度力を入れて脱力していくのか

の違いです。

 

脱力を土台にしたトレーニング

とにかく喉は脱力した状態(全く力を入れない状態)を作り、そこから必要な力だけを探して鍛えていくトレーニングです。

かなり難しく地道なトレーニングになると思います。

その反面、理にかなった発声(プロレベル)を手に入れやすいという面もあると思います(もちろん場合による)。

 

何が必要で何が必要でないかの判断が難しいので、自分の声をよく録音してトレーニングするなどしてこまめに歌声を確認したほうがいいでしょう。

 

声帯を無理やり動かして脱力

一旦喉が締まってもとにかく声帯をその音域まで動かし、そこから周りの力を分離していこうとするようなトレーニングです。

 

比較的簡単にできますし、効果も高いと思います。

その反面、間違った発声(カラオケスターレベル)を手に入れやすいという面もあると思います(もちろん場合による)。

 

これは

など色々なトレーニング方法があるでしょう。

とにかくこれらのトレーニングで脱力を促しながら声帯を鍛える。

 

これら二つのアプローチはどちらが正しいとか正しくないとかはあまりないと考えます。

どちらが合うか合わないかという問題だと思います。

 

結論

歌における脱力とは

『不必要な力を抜くこと』

そして、それ以上の解釈をしないことが重要。

です。

 

脱力は声帯の観点から考えるのがもちろんベストですが、忘れてはいけないのが息の観点

声は『息』と『声帯』によって生み出されています。

そのうちの片方が脱力に何も関与してないことはないでしょうから、息をしっかりと鍛えるもの大事です。

-声の悩み・歌の悩み

Copyright© 【ミュートレグ】 , 2020 All Rights Reserved.