発声方法

高音ロングトーンの練習方法について【声帯と息の圧力が重要】

投稿日:2019年11月28日 更新日:

今回は『高音ロングトーンの出し方や練習方法について』です。

この記事は

  • ロングトーンとは
  • 高音ロングトーンの理屈や原理
  • 高音ロングトーンの出し方・練習方法

についての内容です。

「ロングトーン」とは

「ロングトーン」とは

金管楽器や歌唱のトレーニング方法の一。一定の高さの音や声を、できるだけ長くのばして発すること。

引用元:コトバンク『ロングトーン』

とあります。

 

あまり深い意味はなく、

  • 『音を長く伸ばすこと』

です。

 

実は結構漠然としている言葉なので、音を長く伸ばせばそれが「ロングトーン」ということになります。

 

一般的には

一般的な使われ方として「ロングトーン 」「フレーズの最後の音を長く伸ばし続けるような発声」のことではないでしょうか。

そして「すごい!」と言われるようなものは高音域をかなり伸ばし続けるようなロングトーンですね。

 

ここでは主に強い高音域のロングトーンに焦点を当てています。というか低音域なら比較的誰でもできるはず。

 

おそらく皆さんが求めているのはこういうのでしょう↓(0:07〜、0:37〜)

 

こういうのでしょう?↓(4:08〜)

これらの発声は声帯のみを上手くコントロール・閉鎖させてそこに息の圧力をかけることで、強い高音の鳴りに変換させているのです。

 

そして使う息の量(口から出る息の量)そのものは少ないので、ロングトーンが可能になるのですね。

声帯を自在にコントロールしているからこそできる芸当というわけです。

 

つまり高音ロングトーンで重要なのは肺活量よりも

  • 『声帯の使い方・柔軟性』

です。

 

高音ロングトーンの理屈や原理

低音にしろ高音にしろそうなのですが、ロングトーンは『声帯が息の圧力を支える割合が強い』時に可能となります。

つまり声帯の閉鎖による息の出口を塞ぐ強さが強ければ強いほどに長いロングトーンが可能となるのです。

 

なぜか?

「声帯を鳴らすために必要な吐く息の量が少量で済むから」です。

勘違いしてはならないのですが、息の圧力はかなり強くかかっているということです。

「息の圧力が強い」のと「吐く息の量が多い」のは同じようで違います。

 

「息の圧力」とは声帯にかかる息の圧力です。

「吐く息の量」とは口から実際に出る息の量です。

 

基本的に肺から出せる息の量(肺活量)が無くなれば、声は出せなくなります。

当たり前ですね。

 

例えば、

ため息のように「はーーー」と声を出してみましょう。ほんの数秒ですぐに肺にある息を使い切ってしまうと思います。

 

次に「あーーー」と声を出してみましょう(「あ”」くらいの意識で)。

すると先ほどより随分と長く音を伸ばせたはずです。

 

このように声帯が息の圧力を支えているので実質的に声帯を通る息の量(口から出る息の量)は少なくなるのです。

 

わかりにくい場合は

思いっきり口を膨らませてください。

その口を膨らませている状態を維持したまま口の先をほんの少~しだけ開けて息を吐き続けてください。息の出口が小さいのでかなり長く息がもつと思います。この場合は唇が息の圧力を支えているのですが、これと同じことを声帯でするのです。

 

これがロングトーンの原理です。

 

そして

強い高音になればなるほど声帯は締まる傾向にあります。

その声帯の閉鎖・収縮によって息の出口は小さくなるので、高音のロングトーンが可能になるのです。

ただし、

  • 余計な力みなどはなく声帯のみを上手くコントロールする

ことが条件ですね。

 

つまり肺活量などあまり関係なく、声帯コントロールが大きな鍵を握っていることがわかると思います。

高音ロングトーンの出し方

高音ロングトーンを出すために大事な考え方ですが、

高音ロングトーンを出すためだけの練習などはない

ということです。

 

つまり、

声帯を無駄な力なく閉鎖できるほどのコントロールを得た時、結果として高音ロングトーンができるようになるということです。

 

なので、『声帯の柔軟性がない人が高音ロングトーンだけできる』みたいなことは基本的にあり得ないということです。現状できない人がコツや出し方を真似してもできない可能性の方が高いですね。

 

逆に、『声帯の柔軟性がある人は高音ロングトーンできる』のですね。

 

結局のところ、

閉鎖の強いミックスボイスベルティングボイスというような強い声帯の閉鎖状態に強い息の圧力をかけるような発声が可能になることで高音ロングトーンができます!

 

というのが実は核心をついた答えだったりするのかもしれません。

 

高音ロングトーンの練習方法

高音ロングトーンの練習は低音域から始めるといいと思います。

低音域なら比較的誰でもできるはずです。

 

練習方法

まずは低音域で練習しましょう。

エッジボイスのような発声の状態(強い声帯閉鎖)を作り、そこからほんの少し声になるくらいに息を通してみてください。

声帯の締まりはしっかりと締めたままに息だけを強くしていきます

そうすると強い鳴りで長ーーくロングトーンが持つはずです。

先ほどの「あ”ーーーーー」のような感じですね。低音域なので結構ジリジリとした鳴りでもいいと思います。

声帯を綺麗に締めた状態で声にできるのならかなり長いロングトーンができるはずです。

 

できましたか?

次はこれを高音域でします。

 

高音域で

先ほどの低音ロングトーンの状態から音程を徐々にあげていきます。

この時声帯で音程を上げる意識というよりも、『声帯の状態はできるだけ固定して、息の圧力を強くしていく』ことで音程を上げる意識をしましょう。

つまり

  • 声帯は息の圧力を支える・せき止める意識
  • 息は声帯の隙間を押し通る・押しのける意識

この二つの相反する力の両方を保つ必要があります。

強い息の圧力を声帯が支えている状態になった時自然と高音ロングトーンができているはずです。

 

できましたか?

難しいですよね。

  • 喉が締まり過ぎる
  • 強い息の力をかけられない

など色々な問題が生まれたと思います。

 

これは結局『声帯コントロール能力がまだ足りない』ということでしょう。

 

  • 強い息の圧力
  • それを支える声帯コントロール

この二つの条件が揃えば『強い高音のロングトーン』が完成するはずです。

つまり重要なのは声帯コントロールということです。

 

 

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