声や歌について

息に声を乗せる|『連動』の重要性について

投稿日:2018年8月23日 更新日:

今回は「息と声の連動」について書いていきたいと思います。

息の流れ息の量や呼気圧というのは歌において非常に重要なものです。『歌の8割〜9割は呼吸で決まる』という考え方を持っている人も非常に多いです。

今回はそんな「息と声の連動」について書いていきたいと思います。

息と声(声帯)は連動させることが重要

息だけのトレーニングは非常に重要なのですが、それと同じくらいに息と声は連動させることを考える(頭に入れる)ことが重要です。

よくあるパターンとして、とりあえず肺活量を鍛えたり、息を吸う量・吐く量を鍛えようとする考え方があります。要は呼吸面のみを強化させようとする練習です。

もちろんこれはこれで全然いいのです。むしろ練習するべきことであるのは間違いないです(これについては後半で)。肺活量・息を吐く量・呼吸をコントロールする能力が高まれば、結果的に声は良くなるでしょう。ガンガン鍛えましょう!

しかし

「息を鍛えても何も声が変わらなかった」という人もいるはずです。このような人は結局「息なんて鍛えても意味なかった」という感想を持つはずです。

でも無駄ではないのです。ただ、声帯と連動してなかっただけです。

なので、

「連動」を意識しないと成果を発揮できない可能性がある!

ということがここでは言いたいのです。

つまりと声との連動を意識することで、息のトレーニングの成果も十分に発揮することができるのです。

ここで言う連動とは『息と声のトレーニングを一緒にすることで息と声帯の関係性を連動させる』と言うことです。両方の動きが一致するように体に覚えさせることが大事だと考えます。

声帯や喉が息の流れをコントロールしている

結局肺から押し出された空気が声となって口から出てくるには声帯を通らなければいけません

つまり息の流れの量は最終的には声帯が門となって息の量を決めるのです。

「はーーーーー」っていうのと「あ”ーーーー」っていうのは流れる息の量が全然違いますよね。当然ながら「はー」よりも「あ”ー」の方が長く伸ばしたときに息が長く持つはずです。これは声帯の閉じ具合が全然違うからですよね。

声帯が最終的な息の量を決めているのです。

少し極端な表現ですが、このように声帯に息がぶつかり振動させることで声になります。

「はぁー」と息を吐くのは声帯が開いている状態ですね。「あー」と声を出すのは声帯が閉鎖することで息がぶつかって振動しているのですね。

このように声帯が閉じることを『声門閉鎖』と言ったりします。

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ここで例えば息だけに焦点を当てて鍛えたとします。

しかし、息の力だけ鍛えても声帯がその息の量に適応した動きができてないのですね。

適応できていないとどうなるのか?

例えば思いっきり息を吐きながら声を出すと叫ぶような感じになり声が割れますね。息の圧力が声帯を割ってしまっているのです。

これは「息を声帯が支えきれていない」という現象です。

つまり

極端な話、息のトレーニングをいくらしたとしても声帯がガチガチに硬くて自由の効かないコントロール力のない声帯だったら息のトレーニングの効果を喉(声帯)がその効果を潰してしまいますよ!ということです。

つまり声帯が邪魔するのです。

例えば、

声量をアップしたいという人が声は出さずに息だけのトレーニングを一ヶ月間ひたすらにやって十分に鍛え上げたとします。

こういう人が一ヶ月後いざ声を出してもすぐにはその息の力を十分に活かすことはできずに、思ったほど声量はアップしないでしょう。

声帯がその息の量に合う動きができないのですね。

これはスポーツなどでも同じです。例えば野球でたくさん筋力をつけてもそれを活かす動きやフォームができなければ速い球や強い打球は生まれません。理にかなった動きが必要なのです。

このように声帯に問題がある場合いくら息のトレーニングをしても効果的ではないのですね。息の力をうまく使う理にかなった声帯の動きが必要なのです。これが息と声の連動の重要性です。

仮にもし息のトレーニングだけで声が良くなるとしたら、毎日ハードな呼吸を必要とするスポーツ選手はみんないい声だらけですね。

どうすれば連動できる?

これはシンプルで簡単です。

息のトレーニングをする際、必ず声を出してトレーニングすること

です。

声と一緒に息を吐くのです。そうすることで息と連動した喉の動きや癖が身についてくるはずです。

息のトレーニングは様々ですが、しっかりと声を出しながらすることで声帯の動きと連動させましょう。

息だけのトレーニングも重要

「どっちやねん!」というツッコミが来そうな見出しですが。笑

確かに『連動すること』は重要なのです。

ただ、これだけ連動連動と言っていますが、息だけのトレーニングも結局のところ重要ですし、効果的ですし、意味がないことは全くないと考えられます。

例えば声量をアップしたいAさんがいたとします。Aさんは声量UPのために息だけのトレーニングをやり続けました。肺活量や息を吸う力や吐く力はすごくつきました。いざそれを活かそうと声を出してみたところ思ったような声量アップの効果は出ませんでした。

これがこの記事で言いたかった連動の重要性の部分です。結局声帯コントロールは不足していれば声帯が息を支えきれずに声量はアップしません。なので『連動を意識した練習をすることで声帯も息に合わせて動く』というお話でしたね。

しかし、このAさんには続きのストーリーがあります。

Aさんの声量はすぐにはアップしなかったけれど、声を出してトレーニングを続けているうちに声量を大きくアップさせることができたのです。

なぜか?これは結局声帯が息に追いついてきたのですね。

息の力は十分についていたので、その息を支えようと声帯のコントロール能力が自然と鍛えられたのですね。Aさんは息を徹底的に鍛えたので、無意識下でも息を鍛える前と比較すれば多く吸ったり吐いたりする力が強くなっているはずです。

このような状態に声帯が追いついてくるのです。

結果的に声帯が自然と連動してくるのです。なので息のトレーニングは非常に重要ですし、ガンガンするべきなのです。息のトレーニングをしましょうというのもこういうことです。

この記事で言いたかったことは「息と声との連動頭に入れておきましょう」ということです。そうすることで下記のような人にならずにすみます。

連動を考えてない人

息のトレーニングを頑張った→全然声量が大きくなってない→諦める

連動の重要性を頭に入れておけば息のトレーニングは効果を発揮します。

連動を考えている人

息のトレーニングを頑張った→全然声量が大きくなってない→声帯の連動を意識しよう→声量アップ!

このように連動を頭に入れるだけで道が変わってくることもあるというお話です。

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