声や歌について

『声帯コントロール』の鍛え方について

投稿日:2019年11月30日 更新日:

今回は歌において非常に重要な「声帯コントロール」についてです。

この記事は

  • 声帯コントロールの重要性について
  • 声帯コントロールの鍛え方・トレーニング方法

という内容です。

声帯コントロールの重要性

歌の上手さというのは

声帯のコントロール能力×音楽的な感性や感覚

で決まります。

この二つが最も重要だと考えられます。

そして今回の内容はその二つで比較しても最重要と考えられる『声帯コントロール』についてです。

声帯コントロール以外の部分ももちろん大事なのは承知ですが、重要度は圧倒的に違います。

音色・音程を変化させる主役なのですから。

脇役をいくら磨いたところで、、

横隔膜がどうとか、体の動きがどうとか、声を当てる方向性なども、もちろん重要ですが結果的に主役を引き立たせるための脇役でしかありません。主役を魅力的にしないといくら脇役を磨いたところで、、、というくらいの「声帯の動きの柔軟性」は重要なのです。

*「脇役を磨かなくていい」とは言っていません。

例えば、モノマネ芸人さんは歌が上手い人は多いですよね。

これは声帯が柔軟に動く=音色を自在に変化させることができる=モノマネが上手い=歌が上手いという理屈ですね。

声帯のコントロールは結果的に歌の上手さに直結するのです。

声帯コントロールとは『どこ』をコントロールする?

これが実は非常に複雑なのです。

大きくは声帯を引っ張る(伸展させる)輪状甲状筋というものと、声帯を収縮させる甲状披裂筋(声帯筋)と呼ばれるものがあり、この二つが歌における最重要筋肉とされています。

ただ実際にはもっと複雑に様々な筋肉群の動きが交錯していますし、未だ解明されていない部分も多くあるでしょう。

さらに、声を鳴らすために声帯が左右に閉じる「声門閉鎖」という力もあります。

このように様々な力が働いて声門が閉じています。詳しくはこちらに。

芯のある声を作るのは「声門閉鎖」

今回は芯のある声を作るために必要な「声門閉鎖」についてです。 この声門閉鎖は声帯閉鎖と似た言葉ですし、同義語として使われることももちろんあるのですが、個人的には使い分けています。 声門閉鎖は『声帯の二 ...

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ここに声帯の収縮伸展が加わってさらに共鳴のためにノドの位置を変化させてなど考えると様々な力が働きまくっています。

こんな複雑な動きの中でどこをコントロールするのかというと、極論「全部」と言えそうですね。

人は声を出すだけで無意識に多くの複雑な声帯の動きを使っています。無意識な上に喉の中身も見えないところが歌の難しくしている要因の一つですね。

声帯コントロールの鍛え方

声帯コントロールを鍛える方法は大きく二つの道筋があると思います。

  1. 何も考えないでトレーニングする方法
  2. 鍛える部位を狙ってトレーニングする方法

です。

わかりやすく言い換えると、

  1. とにかく挑戦、とにかく実践、とにかく真似する
  2. 〇〇筋を鍛えるための△△トレーニングをする

みたいなことです。

どちらも一長一短あるトレーニングだと思います。

とにかく実践

確かに声帯コントロール能力を鍛えることは重要なのですが、じゃあ『歌が上手い人はみんな輪状甲状筋や甲状披裂筋を理解しているのか?』と言われるとそんなことはないでしょう。

そんなの理解しなくても上手い人はたくさんいるのですね。

つまり、『頭より先に身体に覚えさせた方が早いこともある』ということです。

  • 「あんな声が出したい」→「出せないなぁ」→「あんな声を出すためには、輪状甲状筋がこうで、、甲状披裂筋がこうで、、」→「まずはこれを鍛えるためにこのトレーニングで、、、」

という道順もいいのですが、

  • 「あんな声が出したい」→「出せないなぁ」→「何回もやってみよう。こうか?いや、違うな。こうか?」→「できるまでやってやる!」

みたいな方が上手くいく人もいるはずです。

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狙ってトレーニング

逆にしっかりと狙ってトレーニングすることも声帯コントロールを向上させる近道になることもあります。

どっちもどっちなんですね。

これは何を狙ってトレーニングするのかが人によるので、一概に何をすればいいのかは言えません。

例えば、

発声に重要な「甲状披裂筋」と「輪状甲状筋」の話でいけば、

という風に焦点を絞ってトレーニングすることができます。

焦点を絞ったほうが成長が早いこともあります。

声帯の柔軟性トレーニング

焦点を絞ったトレーニングは人によるのですが、大枠で声帯の柔軟性を高めるトレーニングを紹介します。

とてもシンプルなトレーニングで、簡単に言えば『音程差トレーニング』と言えます。

「輪状甲状筋」「甲状披裂筋」を大きく使うことで声帯の柔軟性を高めるのが目的です。

やり方

「ア」「イ」「ウ」「エ」「オ」のどれかの母音で低い音と高い音を交互に滑らかにつなぎます。

  • 『あーー(低い音)アーー(高い音)あーー(低い音)』

みたいな感じです。

全ての母音で同じように

  • 『いーーイーーいーーイーー・・・・』
  • 『うーーウーーうーーウーー・・・・』

という風にやっていきます。

低い音と高い音を交互に発声します。音は好きな音でいいのでなるべく両方とも無理のない範囲の高低でするのがいいと思います。

慣れてきたら音の幅を広げたり、地声と裏声を交互に発声してみたりするのもいいと思います。

音の高低を交互に繰り返すことは『声帯を伸ばしたり縮めたりしている』ということです。

つまりその分だけ声帯の動きや柔軟性を鍛えることができるということです。

目的は違いますが、こちらのリップロールトレーニング音源ページの「オクターブ練習音源」なんかはこのトレーニングにオススメです。

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