今回は、『カラオケでマイクに声が通らない』というテーマです。
この記事は
- マイクに声が通らない状態について
- マイクに声を通す方法やトレーニングについて
という内容です。
カラオケでマイクに声が通らないという状態について
カラオケで歌うと、マイクに声が通らないと悩む人もいると思います。
大きく2通りの悩み方があると思います。
- 普段から声量がない・声が通らず、カラオケでも声が通らない
- 普段はそうでもないのにカラオケになると声が通らない
というパターンですね。
この二つ、結局両方とも『声量がない・声が通らない』からマイクに声が通らないのですが、、。
①普段から声量がない
単純に声が通らない・声量がないといつも感じている人もいるでしょうが、そういう人は「マイクに声が通らない!」と悩んでいるというより、『自分の声は通らないし、声量もないから』と割り切っていると思います。
後半説明する『マイクに声を通す方法』で改善しましょう。
②普段はそうでもないのにカラオケになると通らない
よくあるのが、普段話すときや部屋で歌うときはそう感じることもないけれど、カラオケでいざマイクに声を通すと『通らない!』と強く感じるということです。
- 自分では出しているつもりでも、マイクに歌うと声が通らない
- 頑張ってもマイクに声が入らない
- 普段はそうでもないが、マイクで歌うと苦しい
などマイクを通すと、声が途端に通らない、声が小さく聞こえる、声がこもる、苦しい!となるのですね。
これ、結論から言うと
『それが自分の本来の声量・声の通り』
なのです(*カラオケのマイクの設定が極端にミスしている場合を除く)。
悲しいことに、
- カラオケの声の通り=本来の自分の歌声の通り
であることがほとんどでしょう。
もちろん声質によって通らないとも言えるのですが、結局、
- マイクに通らない声質=普段通らない声質=声量の出ない声質
ということになります。
普段から声がよく通る人が、マイクに声を入れると途端に声が通らなくなることなんて、基本的にはないんですね。
内耳共鳴による補正
普段はそうでもないのにカラオケになると全然通らない気がするのは、『内耳共鳴』による補正がかかっていると考えられます(*「内耳共鳴」とは、自分の内側から聞こえる音のことです。正式には『骨導音』と呼ばれます)。
不思議なことに自分の内側から聞こえる音は、何かしらの補正や歪み、ズレのようなものが生じることがあるのですね。
これによって自分の声が、
- 自分の中ではよく通っている(実際:通ってない)
- 自分の中では音程が合っている(実際:合ってない)
という現実との誤差が生まれます。
音痴などの原因もこの内耳共鳴が大きく関係しているなどと言われています。
こういう人は
自分の声をスマホなどで録音すると、自分の声を『変だ・気持ち悪い』と強く感じることが多いはずです。
これも「普段聴いている自分の声」と「自分の声の録音音声」があまりに差がありすぎて、そう感じるのですね。
-
歌が上手い人は『自分の声の聞こえ方』の誤差が小さい!?
続きを見る
本来、その録音の方が自分が発している声に近いはずです。
少し話が逸れましたが、カラオケで歌うとスピーカーが自分に向かってダイレクトに音を鳴らしてくるので、「自分の本当の声」を聴く割合が普段より圧倒的に増えます。
つまり、自分が外側に向かって発している音をより鮮明に聴くことができているのですね。
そして「普段の自分の声の感覚」とは全然違うため、普段より声が出てないと感じ頑張って出そうとして苦しくなるという流れです。
なので、まずは自分が発している声が通らない声だということを受け入れることが大切だと思います。
受け入れることが改善の第一歩。そこからどう改善するか?ということが大事ですね。
マイクに声を通す方法
これは大きく2つの道があると思います。
- マイク側をどうにかする(努力しなくていい)
- 自分の声をマイクに通るようにする
の二つだと思います。
①マイク側をどうにかする(努力しなくていい)
自分の声を訓練するのはめんどくさい、そこまでしたくない。
という場合は、マイクの設定やマイクの持ち方でなるべく声が通るようにしましょう。
マイクの設定
これは、単純にマイクの音量を上げればいいのですね。
どれだけ声が小さくてもマイクの感度が良ければどんな声でも拾ってくれるでしょう。
ただ大きすぎるとハウリングを起こしやすくなるので、起こさないギリギリの範囲で設定しましょう。
マイクの持ち方
これは、マイクの先(声を入れる丸い部分)を手で包むようにして持ちます。
そうすることで手が反響空間を作り出して、マイクに声が通りやすくなります。
些細なようですが、やってみると結構変わりますよ。
マイクの距離・角度
ギリギリまで口を近づけると、より一層声が通るようになります。
マイクの角度にも気をつけましょう。最適な角度は声の響き方の違いにより、人によって違います。なので、自分で模索することも重要になります。
②自分の声をマイクに通るようにする
マイクによく通る声の条件は決まっています。
- 「息がしっかり流れる声・息の成分が多い声」
- 「声帯が強く鳴る声・鳴りの成分が多い声」
のどちらか一方、あるいは両方を満たす声です。
両方とも声の2大倍音成分とも考えられます。
つまり
- 息が乗った発声、声の出し方を身につける
もしくは
- 声帯が強く鳴るような発声、声の出し方を身につける
必要があるのですね。
そのうち、多くの人に通ずるのは『息』の方でしょう。
もちろん、『声帯の鳴り』の方からも声の通りはアプローチできるのですが、個々の声帯の違いによる要素が大きいです。
そういう点を含めた声量アップのトレーニング方法については、別記事に詳しくまとめています↓
-
声量を上げるトレーニング方法について
続きを見る
また、声がこもる原因を潰していくと、必然的にマイクに乗りやすくなるとも言えます↓