ボイストレーニング

高音発声のための「支え」を鍛えるトレーニング方法

投稿日:2018年9月27日 更新日:

今回は「声の支え」について詳しく書いていきたいと思います。

ボイストレーニングや歌において「声の支え」というワードが出てきます。

 

何だかわかるような、よくわからないようなそんな言葉です。

この声の支えが高音の発声には重要になってきます。特に強い高音発声には必要です。

今回はそんな「声の支え」について書いていきたいと思います。

「支え」を体感しよう

声の支えをまずは体感しましょう。

 

声の支えを体感

  • まずは息を「ふ~~」と吐きます(声にはしません)
  • それと同じニュアンスで声を出します
  • 「あ~~」(発音は何でもいいです。)
  • 次に息を「ス~~~」と吐きます(声にはしません)
  • この時しっかりと「ス」で発音し、歯の間から息を通す感じになるはずです。
  • それと同じニュアンスで声を出します
  • 「あ~~」

 

さてどうでしょうか?二つの違いを実感できましたか?

おそらく最初の方の「あ~~」は「は~~」に近いようなため息のような発音になったと思います。

 

次の「あ~~」は「あ”~~」に近いようなしっかりと鳴る発音になったと思います。

「ふ~~」の方は支えが入ってなくて、「ス~~」の方は支えが入っているのです。

 

もし「スー」でわかりにくい人は、「ズ〜〜」でやってみてください。

 

支えの感覚

さて、ここで二つの感覚の違いについて書いてきたいと思います。

上の体感で何となく体感したはずです。

 

支えが入っていない方

支えが入っていない方は吐いた息がそのまま漏れ出たような溜息のような感じになります。

これは息を止めるものが何もなく、この状態で発する声はかなり息っぽい声になるはずです。

感覚的にはある程度脱力状態にあるはずです。

 

支えが入っている方

支えが入っている方は息が胸・肺のあたりでせき止められた後で出てくるような感じになると思います。

お腹やみぞおちあたりに少し力が入っているようなそんな感覚を感じるはずです。なかなか言葉では表現が難しいですが。

この時出てくる声は当然、力のあるような芯があるようなしっかりとした声になるはずです。

 

つまり支えの感覚とは

支えの感覚

  • 息が胸や肺のあたりでせき止められている感覚
  • お腹やみぞおちあたりに若干の力が入っているような感覚
  • 息の圧力がかかっている状態を声帯で支えているような感覚
  • ピストルで撃たれたときの「うっ!」の時の感覚

 

上手くは表現できませんし、個人の感覚は様々だとは思いますが、まぁこんな感じでしょう。

 

ポイント

息の圧力・お腹からくる空気の圧力を声帯付近・胸のあたりでせき止めている(受け止めている)状態もしくはその準備ができている状態

 

ですね。

 

「支え」はどういう時に役立つ?

普通に地声でしっかりと話そうとすると大抵の場合、「支え」は入っているはずです。

これが高音になったり、声を変化させるような音域にあたりになると「支え」がなくなる・もしくは弱まってしまうのです。

 

この支えをしっかりと保つことで声区の変化にも対応できるようになります。

 

歌の中ではよく「換声点(かんせいてん)」と呼ばれる声の切り替え地点を乗り越える時に重要になるのです。

「換声点」を無くすトレーニングのアプローチ方法について詳しくはこちらの記事に書いていますので、興味のある方はぜひ読んでみてください。

換声点をなくすトレーニングと自分に合う音域・声区の見つけ方

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「支え」を強化するトレーニング

「ッタイ」トレーニング

支えのある声を身につけるトレーニングは「タイ」での発音が最適です。まぁ正確に言うと「ッタイ」なのですが別にどちらでもいいですね。

 

この「タイ」特に「タ!」と言う発音をしっかりと発音します。

 

《注意点》

喉が潰れたような発音にはならないこと「テェァ」みたいな

舌をしっかりと動かすこと

鼻腔への響きを感じること

小気味良くスタッカートな発音で発声する

 

この点を考えながら「タイ」と発音する練習です。

 

練習方法はピアノに合わせて音階をたどる練習がいいです。

「ドレミファソファミレド」に合わせて

「ッタイッタイッタイッタイッタイッタイッタイッタイッタイ」

という感じで発声する感じです。

 

この練習法を繰り返していくと支えのある声になっていきます。

 

「トゥイトゥイ」トレーニング

その名の通りですが、「トゥイトゥイ」の発音「twitwi」の発音で発声練習をしてくものです。

 

「トゥイ・トゥイ・トゥイ・トゥイ・トゥイ・トゥイ・トゥイ・トゥイ・トゥイ」

に合わせて

「ド・レ・ミ・ファ・ソ・ファ・ミ・レ・ド」

 

という風に音階練習をしていきます。

実際音階は好きな音階でいいです。

 

重要なのは「トゥイトゥイ」で発声練習をすることです。

 

注意点

「トゥ」は支えが入りやすい声なのでしっかりと発音しょう。

「トゥ」の発音は少し息が詰まるような感じがあると思います。これが支えの入りやすいということなのでそれをしっかりと感じて練習しましょう。

 

どういう効果があるのか

  • 支えの入った声が出しやすくなる
  • 強い高音が出しやすくなる
  • 声・声区の切り替えがしやすくなる

というような効果があります。

また、「トゥ」という発音は結構難しい発音でもあるので、その練習にもなります。

滑舌の強化にもつながるかもしれませんね。

 

結局「支え」の正体は?

「支え」の感覚は理解できたけど、実際それは何?と言われるとなかなか難しいですね。

もちろん僕なりの答えはあるのですが、それが世の中の言う「支え」なのかどうなのかはもはやわかりません。

 

まぁ「支え」というものは理屈より感覚の方が大事なのでしょう。それはわかります。がそのせいでぼんやりした用語になっていますね。

 

 

「支え」の正体とは

 

「支え」の正体

息の圧力(呼気圧)をしっかりと声に変換するための声帯の閉鎖の維持 と それを維持するための体の準備

 

と言えるでしょう。

つまりこう言い換えることもできるでしょう。

 

「声の支えとは」

「支え」とは「声帯を息の圧力に耐えられるように支える」もの

 

と。

高音が得意で声帯をコントロールできる人は知らず知らずで「支え」というものができているのでしょう。

高音が苦手な人がいくら肺活量を鍛えても、高音が出せないのは「声帯を支えられないから」ですね。

 

肺活量と歌の関係性について書いた記事はこちらにありますので、興味のある方はぜひ読んでみてください。

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まとめ

「支え」は特に高音発声や声区の切り替え時に必要です。

いくら肺活量を鍛えても、「支え」無しではダメなのです。「支え」とはつまり「息の圧力に(高音発声)に耐えられる声帯の支えとその体の準備」ですね。

 

高い声を出すにあたってのアプローチ方法はこちらの記事に書いていますので、興味のある方は読んでみてください。

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