歌声解説 女性シンガー

globe KEIKOの歌い方・歌唱力【歌声解説】

投稿日:2019年5月6日 更新日:

今回はglobeのボーカル KEIKOさんの歌声について書いていきたいと思います。

globeと言えば、90年代を席巻した音楽グループですね。新しい日本の音楽性を切り開いたようなグループであり、その音楽は現代にも大きな影響を与えていますね。

小室哲哉さんの音楽性はもちろんですが、ボーカルKEIKOさんの歌声も素晴らしいですよね。心掴まれている方も多いのではないでしょうか。

今回はそんなglobeのボーカル KEIKOさんの歌声について書いていきたいと思います。

どういう声質・声の出し方か

地声・話し声はやや低めの音域で、ややほんの若干のハスキー感のある鳴り系の声質

地声の音域はやや低めの音域ですね。普通〜やや低めくらいの音域帯の声帯を持っているように感じます。

 

声質は鳴り系の声質で声帯閉鎖が強いしっかりと鳴るタイプの声質です。鳴り方が若干特殊で言葉では表現しにくいのですが、ほんの若干のハスキー感(カサカサではない)というか、シャリっとした倍音があるような声です。特に鼻腔方向へ響くような話し声を使うときに特殊な声帯の鳴りの倍音が鳴っている様に感じます。

基本的には鳴り系の声質です。

 

歌声は息系の声と鳴り系の声の幅が広い歌声

歌声は3種類の歌声を使っています。

地声・ミックスボイス・ファルセットの3種類の歌声を使っています。

 

低中音域は地声系の発声で歌っています。息の多い発声から声帯を強く鳴らす様な鳴り系の発声まで幅広い声質を使っています。楽曲によって様々ですが、綺麗に聴かせるバラード系のフレーズの基本的な発声は息が多い息主体の声質を使っています。もともと持っている地声は声帯が鳴りやすい声質を持っているので、そこを考えるとかなり息主体の発声で澄んだ音色を作っています。息の倍音が澄んだ音色を作り出しているのですね。

テンポのいい楽曲などでは声帯をしっかりと鳴らす鳴り系の発声で強めの地声を使うことが多いです。

基本的には地声系の発声メインですね。

 

中高音域はミックスボイスを使っています。特に高音域帯で使うことが多いです。ミックスボイスの声質は声帯の閉鎖を強めてしっかりと鳴らす鳴りの強いミックスボイスです。声帯をしっかりと閉鎖させて鳴りの倍音が多い声質です。音色的には「ツン」という様な感じの倍音です。このしっかりと閉鎖されたミックスボイスを鼻腔方向へしっかりと響かせて尖りすぎないくらいの綺麗なニュアンスで響かせています。上方向へ綺麗に抜くことで強く綺麗な鳴りを作り出しているのですね。

このように地声域の息主体の発声から高音域帯の鳴りの強い発声までの振り幅の大きさがKEIKOさんの歌声の特徴です。澄んだ音色から強い音色までの声質の差が豊かですね。

 

高音域帯はファルセットを使っています。高音域帯を綺麗に抜く様なフレーズで使っており、息が綺麗に流れる澄んだ音色のファルセットです。

 

どういう歌い方か

上方向主体の響き

KEIKOさんは基本的には上方向主体(軟口蓋や鼻腔など)の明るい綺麗な音色を生み出す響かせ方をしています。

深い響き(下方向への響き)はあまり作らないですね。声の作り方も縦方向よりも横方向へのニュアンスが強いので浅めで明るい音色の声色です。

 

この上方向への響きを主にして、息系の声や鳴り系の声を使いこなすのがKEIKOさんの特徴ですね。

ビブラートはそこまで深めにかけるタイプではないですが、自然に浅めにかけています。

 

実際の歌声で確認

声の種類

地声:黒字

ミックスボイス:黄色マーカー

ファルセット:赤字

「DEPARTURES」で歌声を確認

 

フレーズ

ずっと伏せたままの写真

 

非常に綺麗に息流れる息主体の澄んだ音色の地声です。少し短いですが、こういう息のある発声を低音域帯では使うことが多いですね。綺麗な歌声ですね。

 

「Regret of Day」で歌声を確認

 

フレーズ

このまま ここに 未来と思い出残したまま 帰れないせない WOW すぐそこにある柔らかな温もり ほんとうは誰のものなの

 

線引きしにくい中間的な音色も多々あるのですが、こんな感じで線引きしてみました(地声・ミックスボイスは綺麗に線引きできるものではない)。ここでの地声は声帯をしっかりと鳴らす鳴りの強い発声を使っています。地声から鳴りの強い発声を使っているので声区の境目がわかりにくいのですが、声帯閉鎖が地声域に比べてやや強まり鳴りの倍音も強まっています。

 

先ほどの息系の声と比べるとずいぶん音色が違いますね。

 

「FREEDOM」で歌声を確認

 

歌詞に書き起こしいくので省略しますが、このフレーズはファルセットが使われています。ほとんどが鳴りの強いミックスボイスとファルセットですね。地声も少々という感じです。ファルセットは綺麗に裏返して澄んだ音色の抜け感を作り出していますね。綺麗に息が流れるファルセットと強いミックスボイスを交互に使うのは結構難易度が高いはずです。

どういう練習をすればKEIKOさんのように歌えるか

KEIKOさんのように歌うには多くの音楽的要素が必要です。

そのぶん、多くの練習や訓練が必要となります。

しかし、要点やポイントを絞ることで近づく近道になります。

KEIKOさんのように歌うポイント

ポイント

息が綺麗に流れる発声を身につける

鳴りの強いミックスボイスを身につける

これが重要ですね。

では練習方法を書いていきたいと思います。

 

息が綺麗に流れる発声を身につける

KEIKOさんは鳴り系の地声を持っていますが、澄んだ音色の息主体の発声をしています。息が流れやすい地声を持っている方の場合はそこまで大変でないかもしれませんが、声帯が閉鎖しやすい(鳴りやすい)地声を持っている方はかなりの息のトレーニングが必要ですね。

 

息のトレーニングはドッグブレス「スー」「ズー」トレーニングなどで息と声との連動を鍛えていくのがいいでしょう。息がしっかり流れる発声のまま声帯はあまり鳴らさないような意識をすることで息主体の綺麗な澄んだ音色の発声になるはずです。息主体の発声は鳴り系の地声を持っている場合かなり息を使うので、体をそれに順応させるように日々トレーニングしていきましょう。

 

鳴り系のミックスボイスを身につける

KEIKOさんは声帯をしっかりと閉鎖させた鳴りの強いミックスボイスを使いこなします。KEIKOさん的にはこのような鳴り系の発声の方が鳴らしやすいのではないかと思います(予想ですが)。

声帯を強く鳴らすような高音域の場合、どうしても余計な力が入ってしまいます。顎や喉や舌根が固くなったり締まったりするのですね。これをほぐしながらトレーニングするには「ネイ」「ヤイ」トレーニングが最適です。

 

このトレーニングで鳴りの強い声を維持したまま、高音域の脱力を少しづつ身につけて行きましょう。

 

まとめ

KEIKOさんのように歌うポイントは

KEIKOさんのように歌うポイント

ポイント

息が綺麗に流れる発声を身につける

鳴りの強いミックスボイスを身につける

これが重要ですね。まずはここから練習していきましょう。

さらりと息の多い澄んだ発声から鳴りの強いツンとした声までを使いこなすのはなかなか難しいです。声帯コントロールや息のコントロールが重要になってきます。頑張りましょう!

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