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発声方法

裏声(ファルセット)についての考察と正しい裏声の出し方

更新日:

今回はファルセット(裏声)についてです。

この記事は

  • 裏声(ファルセット)とは
  • 裏声は『犬ファルセット』と『猫ファルセット』の2種類に分類できると考えられるが、そのうち正しい(理想的な)裏声は『犬ファルセット』
  • 裏声が綺麗にならない人や全く出せない人は『猫ファルセットか猫ファルセット予備軍』
  • 正しい裏声の出し方について

という内容です。

裏声(ファルセット)とは

裏声(ファルセット)とは

日本語の裏声(うらごえ)とは、地声から裏返った(換声点を越えた)声のこと。発声法の一種であるファルセットと同じ意味で用いられることが多い。

引用元: Wikipedia『裏声』より

Wikipediaにはこのようにあります。

 

つまり、

  • 裏声とは『地声の換声点を超えた声』という意味

です。

 

ただ、これだと何も解決していませんね。

では解決しましょう。

 

裏声とは

裏声とは

『声帯筋が働かなくなり、声帯靭帯や声帯粘膜のみが振動する発声』

です。

 

どうでしょうか。おそらくほとんどの人は「理解できねぇ」と思ったはずです。笑

このように裏声という発声はその意味や定義を解決しすぎると、一般的にはよくわからないものになってしまいます。

 

 

なので、あえてわかりやすく表現するのであれば

裏声とは

『声帯が伸びて薄くなることで高く薄い音色を生み出す発声』

というくらいがちょうどいいのかもしれません。

言葉の定義や理解も大事ですが、正しく出せるのか出せないのかの方が重要でしょう。

 

ちなみに『裏声とファルセットは違う』とする論もありますが、

日本語の裏声と似た言葉である。日本で「ファルセット」という言葉が使われるのは主に歌唱の際であり、話声に対して適用されることは稀である。声楽において「ファルセット」が示すものは流儀によって異なり多様化しているため注意が要る。

引用元:Wikipedia『ファルセット』より

『裏声=ファルセット』という人も間違ってないし、『裏声≠ファルセット』という人も間違ってないのですね。

つまり考え方は流儀によって異なるのです。

 

声の区分は細かく区分し出すと、どこまでも区分できますから。

僕は比較的大きく括りたいので、ここでは「裏声=ファルセット」で通すこととします。

 

裏声はどんな音?

音としてはフクロウの鳴き声狼の遠吠えのような音と例えられることが多いです。

【例】

  • 狼の鳴き声のマネ
  • フクロウの声
  • ヨーデルの裏返った部分

【具体例】

「きみは〜笑って

「何にもいらない〜〜〜」「あなたに触れたい〜〜〜

このような感じです。

 

上記のような裏声を僕は『正しい裏声・犬ファルセット』としています。

正しい裏声の音色を理解することは裏声を出す上で非常に重要だと考えられます。

 

お手本のような美しい裏声

裏声の種類

裏声は3種類に分類されることが多いです。

 

しかし、その分類様式は人それぞれで、

  1. ファルセット(息が漏れる)
  2. ヘッドボイス(芯のある)
  3. ホイッスルボイス(超高音)

とする人や

  1. ファルセット(息が漏れる)
  2. ヘッドボイス(芯のある)
  3. ミックスボイス(より芯があり地声に近い?)

と分類する人が多いですね。

 

僕の個人的な意見ですが、この分類は意味がないと思っています。

 

「意味がない」とは言い過ぎかもしれませんが、特にファルセット(息漏れの多い)とヘッドボイス(芯のある)はわざわざ区切る必要のないものだと考えています。

息が多いファルセットか芯のあるファルセットか、結局『ファルセットはファルセット』ですよね。

 

別に何かが切り替わったわけではないんです。

もし区切るのなら、地声も「息漏れ」と「芯のある」で区切る必要がありますね。わざわざそんなことします?

 

息漏れはウィスパーボイス?ライトチェスト?芯があるのは、、、なんでしょうか?笑

 

ココがポイント

本当は「裏声という一つの声区」をわざわざファルセットやヘッドボイスで区切ってしまっているのはあまり意味がないのですが、実はそれが起こってしまうのも仕方がないとも考えられます。

なぜなら、多くの人が認識している『裏声という発声状態そのものが2種類に分類できる』と考えられるからです。

例えば

  1. ファルセット(息が漏れる)
  2. ヘッドボイス(芯のある)
  3. ホイッスルボイス(超高音)

などの3種類とかに分ける前に、もっと根本を分ける2種類が存在するということです。

 

そして多くの人がそのどちらかに一方に属しています。

それが「犬ファルセット」「猫ファルセット」かです。

 

「一重か二重か」みたいなものですね。

その大枠2種類の裏声があって、その中にそれぞれ息漏れ・芯のあるなどが存在していると考えられます。

 

これが地声の種類は区切られないけれど、裏声の種類は区切られやすい理由だとも考えられます。

『正しいファルセット』を認識しよう

先ほどの章で述べたように世の中でファルセットと言われているものには「正しいファルセット(犬)」と「正しくないファルセット(猫)」の2種類に分類ができると僕は考えています。

 

つまり

ファルセットが出せているつもりでも正しいファルセットが実は出せていないという方がいるということです。

男性でも女性でも。

逆に何もしなくても最初から正しいファルセットが出せる人もいます。

 

この正しいファルセットと正しくないファルセットは音色が微妙に違うのですね。

ただこれを聴き分けるのは慣れないうちはとても難しいですし、一緒にしてしまっている人も非常に多いように思います。

 

その音色の特徴から僕が勝手に名付けているのですが、正しいファルセットは『犬ファルセット正しくないファルセットは『猫ファルセットと呼んでいます。

 

 

*僕が勝手につけているだけで、世の中では通用しないので注意してください。また、この正しいか正しくないかというのも、発声の観点で「良い」とされるものに対して「良くない」と言っているだけでその発声状態自体を「全くダメだ!」否定しているものではないです。

 

犬ファルセットと猫ファルセットの違いを簡単に説明しますと

二つの違い

犬ファルセット

  • 綺麗に裏返る
  • 響き渡る
  • 透き通る美しい音色
  • 開放感のある音色
  • スポッと抜けるような音色

猫ファルセット

  • 綺麗に裏返らない
  • 響かない
  • 金属的な音色
  • 締まったような音色
  • 詰まったような音色

 

このようになります。

猫に思い当たる節がある人は要注意です。

 

関連

この違いについては非常に長くなるので深掘りしたい方はぜひこちらへ。

正しい裏声について【犬ファルセットと猫ファルセット】

続きを見る

 

正しいファルセットを身につける重要性

この正しいファルセットを認識することが非常に重要だと考えられます。

つまり犬ファルセットであることが重要です。猫ファルセットはあまりよくないです。

 

これから身につけるのは犬ファルセット(正しいファルセット)

 

もちろん両方出せるのならそれでもいいのですが、猫ファルセットを自分の中の正しいファルセットに位置付けるのが危険なのです。

これを認識できていない状態で間違った猫ファルセットをいくら練習してもおそらく壁にぶち当たることになるでしょう。

 

つまり猫ファルセットは頑張っても頑張っても綺麗にならない可能性が非常に高いのです。

少なくとも犬ファルセットを持っている人の音色の美しさに負けてしまいます。

 

ファルセットが全く出せない人

「そもそも裏返らないし、高音すら全く出せないよ!犬とか猫とか何言ってんだ。」という方はある意味ラッキーかもしれません。

 

変な癖がつかずにすみます。

が、すでに裏返らない時点でおそらく猫ファルセット予備軍でしょう。

 

本当のファルセットを身につけない限りはおそらく喉が硬いので猫ファルセットになる可能性が高いと思われます。

 

ファルセットの出し方

具体的なファルセットの出し方を紹介します。

  • 基本的なアプローチ
  • 全くできない人のアプローチ

の二つです。

 

おそらく少しでも可能性のある人は基本的なアプローチで出せるかもしれませんが、出せない人は基本的なアプローチでは出せないでしょう。

 

基本的なアプローチ

イメージだけで出せる人もいるので、まずはイメージしてみましょう。

  • 狼の遠吠えのように叫んでみましょう「アオーーーーン」
  • フクロウの鳴き声のように「ホー ホー ホー」
  • マイケルジャクソンのように「フォオオウ!」
  • ハミングした状態で全く力を入れずに「フン」と高い音を出してみる

まぁこんなイメージだけで出せたら苦労はしませんが、練習の前にイメージを持つことは大事です。

 

大事なのはスポッと抜けて響き渡るようなイメージです。

 

正しい裏声のイメージを刷り込んだら練習開始です。

 

具体的なやり方

地声からほとんど力を入れずにだんだんと音域を上げていきます。

低音域ではほどよく声帯をしっかりと鳴らすようにしましょう。ある点で地声の限界地点(換声点)が来るはずです。

楽な状態でそれ以上の音域を出そうとするとスポッと抜けて息っぽい声になるはずです。

これが裏声です。

力を入れずに・楽な状態で』という部分は非常に重要です。こういう「程度を表す言葉」は受け取り方に個人差が生まれるので気をつけてください。個々の感覚が違うので、気をつけてとしか言えません。

少なくとも「喉」にはほぼ力を入れてはいけないのです(どうしても力が入るとかほんのり締まる人は猫ファルセットかも)。

地声域で声帯をしっかりと鳴らすのは、裏声になったときに息系の声質になるはずなのでそれを確かめやすくするためです。

 

どうでしょうか?できましたか?周りに響く感じですか?息っぽい感じですか?

 

猫っぽくなくて犬っぽいなら大丈夫です。

まぁこれでできた人はもともとできる人でこんなの読まなくてもほぼできた人です。

 

「今までできなかったけどできた」という人は限りなく少ないでしょう。

「じゃあ、書くなよ!」って話ですが、こういう説明以外でファルセットを説明するのはなかなか難しいのです。

自転車乗れない人に乗り方を言葉で説明するような難しさ。

乗れる人は乗れるし、乗れない人は乗る練習をするしかないですよね。それと同じです。

 

ほんの少しでもできた人

綺麗ではなかったけど、狼っぽかった。汚い声だけどフクロウだった。

ちゃんと響く感じがしたし、裏返っているし、力もあまりいらずに高い音が出たという人はOKです。

 

おそらくまだ使えないファルセットで、ガラッとしたり綺麗に鳴らなかったりするかもしれないですが、おそらくちゃんとしたファルセットでしょう。

 

この場合はその声をたくさん出していくしかないのです。

1音しか出せないのならその音をしっかり鳴るようにたくさん出す。そこから低音・高音に少しづつ押し広げていきます

 

全くできなかった人のアプローチ

ファルセットが出せなかった人です。

おそらくあなたは猫ファルセット猫ファルセット予備軍です

 

ファルセットを使う神経や機能が衰退している状態ですね。

この場合かなりの練習量を必要とするでしょうが、諦めずに頑張りましょう。

 

練習方法・開発方法

  • 一切の力を入れずに「あー」と声を出す。低めの地声になったはずです。
  • ここから一切の力を入れずに音をあげていきます。一切の力が入ってなければあまり音階上げることはできないはずです。
  • すぐに地声の限界点にきます。
  • その上の音を絶対に脱力状態を維持したまま上げてみましょう(ほんの少しの締まるような感覚もあってはダメです。)
  • ここでファルセットが出せる人だと「スポッ」て空気が抜けるようにすぐにファルセットに切り替わります。
  • ここでになった方はその先に綺麗なファルセットはないのでやり直し
  • ここで「ひっくり返るという感覚=今まで使っていた部分を使わなくなる感覚」を感じればある程度成功
  • おそらくデスボイスのようなもの・もしくはガラガラとかスレたように鳴る・もしくはカサカサとかすれたように鳴る・とても声と言えないような声などになると思われます。でも「なんとなく楽に声や息は出てるし、高音になりそうだな」という感覚もあると思います。

 

これが正しいファルセットの『です。

猫喉を持つ人が犬ファルセットを見つけるための『です。

 

この種ファルセットを出し続けて正しいファルセットを開発することが重要です。

それはもう聞けたもんじゃない声だったり、出している自分が不愉快になるような声かもしれませんが、これを出し続けないとファルセットが開拓されません。

 

神経を1から開拓するようなものなのです。

最初のうちは全くファルセットになる気がしないと思いますが、続けていくうちに少しづつファルセットが出るようになってきます。ただ、根気よく練習しないと全然育ちませんし、これでいいのかと自問自答するような道のりになるかと思われます。

 

 

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