今回はUruさんの歌声について書いていきたいと思います。
Uruさんと言えば、近年大人気のシンガーですね。YouTubeから活躍を広げ、詳しい素性は一切公表されていない謎の多いシンガーです。
何と言ってもその綺麗で澄んだ音色の歌声ですね。
個性的な響きやその歌唱力に魅了されている方も多いのではないでしょうか。
どういう声質・声の出し方か
地声・話し声の普通〜やや高めくらいの音域で、息系の声質
地声・話し声の音域は普通〜やや高めくらいの音域です。
普通〜やや高めくらいの音域帯の声帯を持っているように思います。
声質は息が流れやすい息系の声質です。
声帯の鳴りよりも息の流れが先行するような息主体の声質です。少しカラッとしたエッジ感もありますね。
歌声は澄んだ空気感を持った音色が特徴
チェストボイス低中音域は地声。
声質は非常に息が綺麗に流れる声質です。
声帯の鳴りよりも息が先行するような声の作り方で息の倍音成分が非常に多いのが特徴です。この息の倍音により澄んだ音色を作り出しているのですね。
美しいウィスパーボイスと言えるでしょう。
声帯を鳴らすような発声は少なく、強めな鳴りの発声でも息が綺麗に流れています。
地声
息系の地声↓
鳴らすような地声↓
ミックスボイス
中高音域はミックスボイス(ミドル)的なニュアンスの発声もありますが、ほとんど地声系かファルセットでしょう。
地声とファルセットの落差が少ないのでミックス的ニュアンスに聞こえるフレーズも多いですね。
ミックス的な音色のファルセット
高音部分で完全にひっくり返さずにミックスっぽく抜くようなニュアンスですね。
ファルセット
高音域はファルセット(裏声)。
地声域同様に息の倍音成分が多く澄んだ音色のファルセットを使いこなしています。
高音域帯は綺麗にファルセットへと移行させることが多いですね。
わかりやすいファルセット
後半の「離れていく〜」の部分。
どういう歌い方か
共鳴や音色
共鳴は上方向主体(軟口蓋や鼻腔)への響きが主体で澄んだ綺麗な音色を作り出しています。
下方向への響きはあまり作らないタイプですね。
ビブラート
ビブラートはあまりかけるタイプではないですが、あっさりくらいのニュアンスで細かくかけています。
フレージング・歌い回し・歌唱力
楽曲にもよるのはもちろんですが、Uruさんは基本的には寂しさを感じるような暗めの雰囲気のある歌い方です。これは口や口の中の空間が横方向ではなく、縦方向のニュアンスが強いからですね。
口の開きもおそらく小さいのでさらりと語るような暗めのニュアンスが生まれています。(歌においては明るい・暗いに良し悪しはないです。表現、ニュアンス、個性です。)
どういう練習をすればUruさんのように歌えるか
Uruさんのように歌うには多くの音楽的要素が必要です。
そのぶん、多くの練習や訓練が必要となります。
しかし、要点やポイントを絞ることで近づく近道になります。
Uruさんのように歌うポイント
ポイント
息が綺麗に流れる発声を身につける
澄んだ音色のファルセットを身につける
これが重要ですね。
では練習方法を紹介していきたいと思います。
息が綺麗に流れる発声を身につける
Uruさんの歌声の重要な部分は「息」ですね。
息の倍音が綺麗に乗った声は澄んだ音色を生み出します。声帯を鳴らすよりも息主体の発声を作り出す練習をします。
息主体の発声を作るには声帯を鳴らしすぎないようにしてドッグブレス・「スー」「ズー」トレーニングのトレーニングをしましょう。
まずは息と声とを連動させていく。
さらに声帯を鳴らさずに息主体の発声を作っていくという感じになると思います。
もともと息系の地声を持っている人は比較的簡単かもしれませんが、鳴り系の地声を持っている人は結構息を使うので大変かもしれません。
澄んだ音色のファルセットを身につける
ファルセットは地声系の発声に比べると息が流れやすいので、息の倍音は入りやすいです。
ただ、ファルセットはコントロールが難しいのでしっかりとファルセットを鍛えることで自在に使えるように練習していきましょう。
ファルセットのトレーニングは
で練習するといいと思います。
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