この記事は
- 裏声の声量が小さい原因として考えられる4つのポイントとその解決策について
という内容です。
裏声の声量が小さい原因
裏声の声量が小さい原因としては主に
- 変声期
- 裏声の鍛え不足
- 息の量が不足している
- 正しい裏声ではない
という4つの原因が考えられます。
もちろん、人の声帯の状態は人それぞれ違いますから、これらが全てとは言えないのですが、大きくはこの4つでしょう。
①変声期
人によって個人差がありますが、声変わりの時期は裏声が綺麗に出なくなるということがあります。
当然、思い通りの声量が全然出なかったり、かすれたりすることも普通にあると考えられます。
変声期は、声帯が大きく変化している最中なので、ある意味仕方のない事とも言えるでしょう。
こういうときに無理やり裏声を大きく出そうとするよりも、あまり無理せず声変わりが終わるのを焦らず待っていた方が、最終的に声変わりが終わったときにしっかりと裏声も出せる可能性が高まると考えられます。
②裏声の練習不足
これは、『裏声を出す能力が不足している』可能性があるということ。
つまり、「裏声に慣れていない」「裏声のコントロールが上手くできていない」「裏声を出すための声帯の筋肉が弱い」ので声量が出ないということ。
裏声は、地声とは違い日常で使う機会が少ないので、自然と能力が衰えてしまったりすることもあります。
この場合の改善策はシンプルで、『とにかく裏声をたくさん使って裏声を鍛える』ということが改善になるでしょう。
例えば、「地声と裏声を交互に発する練習」や「裏声における低音域や高音域のトレーニング」など色々な裏声の使い方で裏声を自由に操れるようにしていきましょう。これはとにかく練習あるのみ。
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裏声(ファルセット)の音域を広げるトレーニング方法について
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③息の量が不足している
裏声を使いこなす声帯の能力に特に問題ない場合は、『息の量・息の力が不足している』という原因が考えられます。
息の量・息の力は、声帯を振動させる原動力のようなものです。
笛のように弱い息を吐けば小さな音が鳴りますし、強い息を吐けば大きな音が鳴ります。
この『息』という出発点部分の力が不足していると、当然声量は出ませんから、この場合は息の力を鍛えることが改善策になるでしょう。
声量アップのための息のトレーニングは、こちらのページにまとめています。
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声量を上げるトレーニング方法について
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④正しい裏声ではない
「裏声をたくさん鍛えても声量が上がらない」「いくら息を鍛えても裏声の声量が出ない」という場合は、そもそもその裏声が正しくない可能性が高いでしょう。実は、これも意外と多いのではないかと思います。
というのも、一般的に多くの人が認識している「裏声そのもの」は実は2種類に区分できるだろうと考えています。
要するに「裏声を出して」と言うと、人によって『正しい裏声を出す人』と『正しくない裏声出す人』がいるということです。
そして、両者ともその発声を裏声と思い込んでいる。
個人的にはこの二つを
- 「犬ファルセット(正しい裏声)」
- 「猫ファルセット(正しくない裏声)」
と名付けています。
*音色がその鳴き声に近いので「犬・猫」とわかりやすく呼んでいます。私の完全な造語で世間では通用しないので気をつけてください。
猫の鳴き声って犬の鳴き声のように声量が出ないですし、猫がいくら頑張っても犬のように鳴らせそうにないですよね。
同じように、この正しくない裏声の発声状態であれば、いくら頑張っても望むような声量を得られない可能性が高い。この場合、裏声の出し方そのものを一から改善する以外に道はないのかも知れません。
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正しい裏声について【犬ファルセットと猫ファルセット】