今回はタイトルの通りですが、
- 歌が上手いシンガーの歌をたくさん聴く人ほど歌が上手くなる傾向にある
という内容です。
もちろん、あくまでも傾向のお話。
歌が上手いシンガーのファンは歌が上手い?
もちろん『一概には言えない』というのは大前提ですが、確実にその『傾向』はあるでしょう。
まずはいくつか例を↓
巷でまことしやかに囁かれる「玉置ファンは歌が上手い」というやつです。
もちろん、海外でも同じです↓
お客さんの合唱のクオリティがすごい美しいですね。
もちろん合唱って結局、悪いノイズが淘汰されていくので、基本的に上手く聴こえるものではあるのですが。
しかし、合唱じゃないパターンも。
上手すぎるとファンはステージに上がります↓
パッとマイクを差し出すと、すごく上手いんです↓
このように上手いシンガーのファンは歌が上手くなる傾向があると思うんです。
もちろん、すべての人がそうであるわけではないのですが、そういう傾向はあるでしょう。
その理由は?というと説明せずともなんとなくわかるでしょうが、
- 良いお手本になる
- 耳が良くなる
- 理にかなった発声方法を真似することになる
- 上質なものの感性にたくさん浸れる
などなど挙げていけばキリがないでしょう。
ということは、歌唱力アップのためには歌が上手いシンガーをたくさん聴くのも重要
だと考えられますね。
その傾向があるのならその流れに乗るのがベターでしょう。
もちろんそれだけで上手くなるわけではないでしょうが、
- 確実にその”手助け”にはなる
はず。
ただし、この『歌が上手い』という価値観が非常に難しい問題で、個々の感性によってズレる部分があったりと、色々な視点があるために『上手い』を測るのは難しい。
なので、困ったときはとりあえず、プロのシンガー達が「上手い」とか「お手本にした」と言っている人を参考にすればいいんです。
そういうシンガーが上手いという人をどんどん辿ったり、集計をとったりすると、だいたい決まったシンガーの名前が出てくるんです。
そういうシンガーはやはり良いお手本になるはず。
*図はあくまでイメージです。
例えば、アリアナ・グランデさんが影響を受けたシンガーに挙げているのが「ビヨンセさん、ファーギーさん、インディア・アリーさん、ブランデーさん」などですね。
で、そこに挙げられているシンガーの歌声を聴くと「あぁ、なるほどなぁ。」となるわけです。
よくわからなくても、とりあえず聴いておいた方がお得かも
ここで結構あると思うのが、「なんでこの人?何が良いのかわからない」みたいな、全然その上手さが理解できないパターンですね。
中高生くらいの頃の僕のことです。笑
まぁ、歌に限らずどんなことでもこういう初心者と愛好家の差みたいなものってありますよね。
こういう時、「理解できない」と切り捨てるのはもったいないと思います。
そのシンガーが多くのプロシンガーから支持されているような人であった場合は『自分の音楽的感性・感覚』がそれを理解できるレベルに至ってない可能性が高いので、理解しようと嫌でもずっと聴いておいた方が後々必ず得すると思います。
とにかく、そういうシンガーは良いお手本になるのです。
そして良いお手本シンガーからは歌が上手い人が生まれやすい。
それがただのファンであっても同じような傾向にあるのでしょう。
でも、お手本にしてはいけないシンガーもいる
『すごく上手い』けどお手本にはしてはいけないシンガーやお手本にしにくいシンガーも時々いると思います。
これは
- 『その人固有の条件が強すぎる歌唱方法や歌唱スタイル』
である場合はそうだと言えるでしょう。
その人固有の条件とは「”平均的なもの”からかけ離れたもの」のことです。
例えば、
- もともとの声がものすごく高いor低い
- もともとの声がものすごくしゃがれ声、ハスキーボイス
などなど、突出した個性をそのまま活かしているような人の真似はしないほうが懸命です。
自分が同じ条件であるなら話は別ですが。
これは歌に限らず、スポーツなどでも同じで真似しちゃいけないものって確実にあるんです。
例えば、野球だと、落合博満さんの言葉ですが、「バッティングでお手本にしていいのは川上哲治・前田智徳、真似してはいけないのが王貞治・イチロー・落合博満」みたいな格言があります。
自分をいれているという説得力。笑
真似してはいけない人って結局、その人固有の条件が強すぎるのが理由だと思うんです。
普通の人が真似しようとすると大抵、悪い方に転ぶのでしょう。
そして音楽にも同じようなものがあるはず。
ただこれは人によって変化するので、「これ!」とは言えませんが、、、。
まぁ、例えばの話ですが、マイケルジャクソンさん。
もともと持っている声帯(高い)を最大限に活かした発声です↓
歌声も高いですが、話し声もすごく高いですよね。
彼は一般的な声帯を持つ男性なら”原曲キーでは”お手本にしてはいけないでしょう。
キーを下げるのであれば、最高のお手本だと思います(まぁ、そもそも『原曲キー=優』ではない)。
もちろん、声が低い人でも練習すれば”同じキーで”歌えるようにはなると思います。
でも、いくら頑張っても
- 『”同じ美しさ”で歌えるようにはならない』
でしょう。
つまり魅力的には歌えない。
だって、
マイケルにとっては頑張っているうちに入らないというやつですね。
先ほどの動画もすごく軽く歌っていますよね。頑張っているのと頑張らないのだったら、頑張ってないほうが自由自在(=魅力的)というわけです。
しかも、その頑張っていないからこそ、その音域を最高級に仕上げられる。なので、頑張らなければいけない人ではいくら努力しても絶対に届かない領域。
このように”魅力的な”歌声は持っている声帯に依存するんです。
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『自分の持っている声帯の音域』と『魅力的な音域』の関係性について
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とにかく、真似をしてはいけない部分を持つ上手いシンガーもいるので注意が必要です。
今回の記事をまとめると
- 歌が上手いシンガーのファンは歌が上手い傾向にある
なので、
- 歌が上手いシンガーをたくさん聴くことは歌が上手くなるための道の一つと考えられる
ということ。
- だけど時々真似しちゃいけないシンガーもいる。真似するときは”その人固有の要素”を除いて真似するべき
ということです。