歌声解説 男性シンガー

山下達郎の歌い方・歌唱力【歌声解説】

投稿日:2017年10月30日 更新日:

今回は山下達郎さんの歌声について書いていきたいと思います。山下達郎さんと言えば、多くの名曲を世に残しているミュージシャンですね。

CMなどで使われることも多いのでとても有名です。知らない人はいないというほどのミュージシャンだと思います。何と言ってもあの楽曲、そして歌声は素晴らしいですね。あの歌声に魅了されている方も多いのではないでしょうか。

今回はそんな山下達郎さんの歌声について書いていきたいと思います。

どういう声質・声の出し方か

地声・話し声はやや高めの音域で、柔らかい声帯の鳴りと鼻腔共鳴が強い声質

地声の音域はやや高めの音域ですね。やや高めの音域を持つ声帯を持っているように感じます。声質は柔らかい声帯の鳴りがある声質です。息よりも声帯の鳴りが先行しているような声です。

この柔らかな声帯閉鎖の鳴りはミックスボイスと呼ばれるものに非常に近く、天然ミックスボイスなんて言われるような話し声の声質ですね。

鼻腔にかなり響きやすいのが特徴的ですね。鼻の奥に声が向かっているというか、当たっているというようなニュアンスです。意識することなく、自然な話し声として斜め後ろ方向へ声が響きやすい声です。この響きが特徴的な話し声、歌声を作っている大きな要因ですね。

歌声は鼻腔にとてもよく響く柔らかな閉鎖感のあるミックスボイス

歌声は地声・ミックスボイス・ファルセットの3種類の歌声を使っています。主にミックスボイス中心の歌声ですね。というより地声からミックスボイスへの変化が少ない声質です。

実は先ほどは地声と書きましたが、実際低音域から高音域まで一本化されたミックスボイスのような声を使っています。元々の声質が天然ミックスボイスのような声質でもあるので、山下達郎さんの場合、大抵の音域をミックスボイスで歌っているような感じの印象を受けます。つまり地声がない?というよりは全て地声と言えるでしょう。

つまり声区や声質の変化がほとんどない声で、低音域から高音域まで歌っています。これをミックスボイスとするか地声とするかは個人個人の捉え方次第です。ここでは低中高音域を地声(もともと持っている声ということで)としておきましょう。ただ、普通の一般的な声帯ならばミックスボイスと呼べそうな種類の声です。

この声の声質は非常に柔らかい声帯閉鎖の鳴りが特徴で、芯がしっかりありウェットな鳴りの倍音があるのが特徴です。芯がくっきりとあり、鳴りが強いのですがトゲトゲしくない、むしろその逆の印象を受ける声質です。

この柔らかな鳴りを引き出しているのが、鼻腔共鳴だと感じます。鼻腔の奥の方(斜め後ろ方向をイメージ)へ声が響き柔らかで丸い声の印象を作り出しています。

これは話し声からそうですが、歌声になるとより強まり丸みのある独特な声を作り出しています。

高音域はファルセットを使うことも多いです。このファルセットの声質もくっきりと芯があり、柔らかな丸みのあるファルセットです。息主体ではなく、鳴り主体のファルセットです。切り替えも非常にうまく、自由自在に使いこなしていますね。フレーズのほとんどをファルセットで歌うようなフレーズも多くあり、ここまでファルセットを自在に使いこなせる人もそういないでしょうね。

どういう歌い方か

鼻腔への声の通し方、発音の仕方が特徴的

全ての発音がというわけではないのですが、鼻の方へ息を流しており、その全てが鼻に通り切らずに軟口蓋と鼻腔で息を2分したようなニュアンスになることが多いです。

言葉では非常に説明しづらく、余計にわかりにくいかもしれません。わかりやすいものだと、「に」という発音が「にひ」になったりするようなニュアンスがあるということです。最初は鼻腔に当たり屋やななめ前にこの方向が降りていき、そこに息が通るので「にひ」になるのですね。そこまで大げさではないのでが、そういう独特のニュアンスがあります。

これは当然ながら鼻腔方向へガンガンに声が飛んでいるからですね。その方向にしか飛んでないと言っても過言でないくらい声の方向は上です。

ビブラートも綺麗にかかりかつダイナミックに流れるようなピッチ感、そして綺麗なグルーブの持ち主です。

どういう練習をすれば山下達郎さんのように歌えるか

山下達郎さんのように歌うには多くの音楽的要素が必要です。その分多くの練習や訓練が必要です。

しかし、要点やポイントを絞ることで近づく近道になります。

山下達郎さんのように歌うポイント

ポイント

閉鎖の強いミックスボイスを身につける

芯のあるファルセットを身につける

鼻腔共鳴を身につける

この3つが重要ですね。

では練習法を書いていきたいと思います。

『ネイ』『ヤイ』で閉鎖の強いミックスボイスを練習

山下達郎さんは天然ミックスボイスなので、なんとも言えないところですが普通の人であれば柔らかい閉鎖系のミックスボイスのような発声方法ですね。

閉鎖系ミックスボイスを身につけるには「ネイ」「ヤイ」トレーニングが最適です。「ネイ」「ヤイ」トレーニングは閉鎖の強い高音域を余計な力を脱力しながら練習できます。

この発声は鼻腔の方へ響きがいくので山下達郎さんの発声に近いものがあると思います。この練習で閉鎖力を身につけていきます。

「ネイ」「ヤイ」トレーニングについて詳しくはこちら

【「ネイ」「ヤイ」トレーニング】のやり方・効果・練習方法について

強いファルセットが必要

山下達郎さんのファルセットはとても強いファルセットで歌います。強いというか、閉鎖の強いファルセットです。ミックスに近いですが明らかにファルセットとわかるのです。それでいて強く伸びるようなファルセットなのです。

こういうファルセットの練習はリップロールで綺麗に響くように練習しましょう。ファルセットでリップロールをするということです。これによりファルセットを使う部分の声帯をうまくコントロールできるようになります。

リップロールについて詳しくはこちら

【リップロール】のやり方・効果・練習方法・理屈について

裏声(ファルセット)の出し方・効果・練習方法について

鼻腔に響かせるには

山下達郎さんは声が斜め後ろ方向へ当たっているニュアンスが強いです。(そこを意識するだけで少し真似できますね)これは鼻腔共鳴を鍛える必要があります。

鼻腔や軟口蓋へ響かせる練習はハミング練習が最適です。ハミング練習は大きく分けて2つの練習法があります。

「M」の発音での練習と「N」の発音での練習があります。2つとも効果が違いますので、使い分けて練習しましょう。

ハミング練習について詳しくはこちら

【鼻歌・ハミング練習法】のやり方・効果・練習方法について

 

まとめ


山下達郎さんのように歌うには同じようなこえを持っていない限りは、閉鎖系の柔らかいミックスボイスを身につけましょう。

その声を鼻腔に強く当てることである程度は近づくことができるでしょうが、ピッチ感やリズム感や表現力など実はものすごい匠なのが山下達郎さんです。圧倒的です。頑張りましょう。

竹内まりやの歌い方・歌唱力【歌声解説】

今回は竹内まりやさんの歌声について書いていきたいと思います。 竹内まりやさんと言えば、日本の音楽界で長く活躍している大人気のシンガーですね。   何と言ってもあの歌声。特徴的で素晴らしい歌唱 ...

続きを見る

オススメ記事

1

今回はボイストレーニングの効果を高めるグッズや声を鍛えるのに欠かせないグッズについて書いていきたいと思います。グッズがなくてもボイストレーニングはできるのですが、あれば便利です。 グッズを使うメリット ...

2

今回はボイストレーニングにオススメの本について書いていきたいと思います。ボイストレーニングというものは、なかなか独学でやっていくというのは難しいですよね。「何からやればいいのか、何が正しいのか、何が一 ...

3

今回は少し変わった視点からボイストレーニング・歌や声の成長の方法を書いていきたいと思います。変わったと言うより、少しずるい方法ですが。効果は抜群です。ボイストレーニングは独学でする人も多いでしょうが、 ...

4

今回はボイストレーニング教室の選び方について書いていきたいと思います。ボイトレ教室って興味が湧きますよね?ボイストレーニング教室に通ってみたいと思ったことがある人も少なくはないはずです。歌も人から習う ...

5

今回はミックスボイス(ミドルボイス)について書いていきたいと思います。『ミックスボイス』というものについて疑問を持っている人は多いと思います。そもそもなんなの?何がミックスボイスなの?自分の声はどうな ...

-歌声解説 男性シンガー
-

Copyright© 【ミュートレグ】 , 2019 All Rights Reserved.