今回はスターダストレビューのボーカル、根本要さんの歌声・歌い方・歌唱力についての研究分析です。
声質・発声方法について
話し声・持っている声帯の特徴
地声・話し声の高めくらいの音域。
声帯の音域のタイプはテノール(男・高音)くらいだろうと考えられます。
声質はカサカサとしたハスキーボイス。
「シャリッ」「カサカサ」とした成分(倍音)がしっかりと入りやすい、乾いた息漏れ感のあるハスキーボイスな喉を持っていると言えるでしょう。
この魅力的なハスキーボイスが歌声にも存分に活かされていますね。
歌声の特徴
チェストボイス(地声)低中音域。
話し声同様に、ハスキーな息の倍音が多く鳴っている非常に特徴的な声です。
地声
ミドルレンジ(地声)
中高音域(≒ミドルボイス・ミックスボイス)。
強めに息の圧力をかけることで、声帯が閉鎖的に作用するのですが、ハスキーボイスなので良くも悪くも不完全な閉鎖が生まれます。
おそらくある程度喉を締めても声帯が完全に締まらずに息が漏れて息の倍音が生まれる。
これが特殊な根本さんの歌声を作り上げているように感じます。
非常に個性的で誰にも真似できないであろう声を生み出しています。
息っぽくて伸びやかなミドルです。かなり高音域まで出すことができています。
ミドル
ファルセット(裏声)
高音域。
綺麗にするりと抜けるファルセットです。息の倍音を多く含んでいます。
ファルセット
「流す涙は〜」の「は〜」です。
どういう練習をすれば根本要さんのように歌えるか
根本要さんの歌声に近づくためには多くのトレーニングが必要でしょう。
要点を絞りましょう。
根本要さんのように歌うポイント
ポイント
鳴りの強い中高音域を身につける
これが重要でしょう。
では書いていきたいと思います。
鳴りの強い中高音発声を身につける
根本さんは大前提『ハスキーボイス』という面があります。
これはハスキーな声帯を持っていない人の場合、同じような音色を鳴らすのは難しいでしょう。
ただ、息が多いとそれだけでハスキー系の声と同系統の倍音が鳴ります。
もちろん全く同じではないのですが、近づくには息を増やすのが一番でしょう。
息のある声を習得するのは「スー」「ズー」トレーニングで練習をするのがいいでしょう。
息系のトレーニングは毎日5分でもいいのでトレーニングするのが重要です。
ハスキーな面を置いておけば、しっかりと鳴らす中高音域が大事になってくるでしょう。
鳴りの強い発声を身につけるには「ネイ」「ヤイ」トレーニングが最適です。
「ネイ」「ヤイ」トレーニングはその名の通り「ネイ」と「ヤイ」の発声でトレーニングする練習法です。
このトレーニングは高音開発はもちろんのこと、鳴りの強い声を練習するのにも最適です。
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