エドシーランさんと言えば、世界中の人を魅了しているシンガーソングライターですね。
何と言ってもあの、ギター1本でなんでもやってしまうスタイルはものすごくかっこいいですよね。
ループステーションの使い手でもあります。あのかっこよさに魅了されている方も多いのではないでしょうか。
今回はそんなエド・シーランさんの歌声について書いていきたいと思います。
どういう声質・声の出し方か
地声・話し声の音域は普通の音域で、声帯の鳴りがいい声
地声や話し声の音域は普通の音域です。
高くも低くもない普通くらいの音域帯の声帯を持っているように感じます。
声質は声帯の鳴りがしっかりとある鳴り系の声質です。息の流れよりも声帯の鳴り先行するような鳴り主体の声質です。口が大きいので、やや明るいい響きの声ですね。
咽頭共鳴・鼻腔共鳴ともバランスがよく非常に聞いていて気持ちのいい声です。
歌声は柔らかな鳴りと透明感のコントラストが特徴
チェストボイス低中音域は地声。
声質は息系の声質から鳴り系の声質まで使いこなしています。初期のアルバム「+」方が息系の声質を使っており、近年は鳴り系の地声を使うことが多いです。
綺麗な息の流れと柔らかな声帯の鳴りの倍音がある心地よい声質です。鳴りの倍音は柔らかいチリチリしたような鳴りの倍音です。
この息と鳴りのコントラストが魅力的ですね。
地声
息系の地声。サビはファルセット。
柔らかい鳴り系の地声。
ミドルレンジ
中高音域(≒ミックスボイス)。
基本的には地声やファルセット主体の発声でその両方の音域が広いためそこまで多く使われる発声ではないですね。強く歌うような高音域で使っています。
声帯を息の圧力で押し出すようにして強く鳴らしているので独特の声の割れ感があります。
「ガラッ」としたニュアンスが地声やファルセットとも違う音色を演出しているように思います。
中高音
後半、サビの強い鳴り。
ファルセット
中高音域はファルセット(裏声)。
このファルセットを自由自在に使いこなすのもエドシーランさんの圧倒的武器の一つですね。特にファルセットの低音域から高音域までかなりの音域を自在に歌っています。切り替えも非常に上手いです。
音色も息の多いファルセットから芯のある鳴り系のファルセットまで使いこなしています。
世界クラスの美しいファルセットです。
ファルセット
どういう歌い方か
共鳴や音色
鼻腔や軟口蓋などの上方向主体の響き中心です。
声の方向性は斜め前主体という印象です。
ビブラート
ビブラートはそこまでかけるタイプではないのですが、自然にかかっているフレーズもあります。
フレージング・歌い回し・歌唱力
フレーングが非常に独特で、かつ言葉の詰め込み方が絶妙ですよね。結構早口な歌も多いですが、ピッチを外すことなく綺麗に言葉をポコポコと発します。
コードをループさせるような曲も多いのですが、非常に多彩な歌い方で変化をつけていますね。
ロングトーンよりは短く切るようなフレージングが多いです。
どういう練習をすればエド・シーランさんのように歌えるか
エド・シーランさんのように歌うには多くの音楽的要素が必要です。
その分多くの練習や訓練が必要です。
しかし、要点やポイントを絞ることで近づく近道になります。
エド・シーランさんのように歌うポイント
ポイント
柔らかい鳴りの声質を身につける
ファルセットを鍛える
これが重要ですね。では練習方法を書いていきたいと思います。
柔らかい鳴りの声質を身につける
柔らかい鳴りの声質は息のコントロールと声帯のコントロールの両方が必要です。
息の流れは
でトレーニングしましょう。
このトレーニングは息と声を連動させ息の流れる発声を身につけるトレーニングになります。まずはしっかりと息に声を乗せられるようにしましょう。
声帯の鳴りについては
のトレーニングをするのがいいでしょう。エッジボイスは声帯コントロールのトレーニングになります。
また、リップロールは声帯の鳴りを柔らかくする効果があります。
この息の流れと声帯の鳴りのバランスをしっかりと整え、あとは自分でバランス調整をしていくことが重要だと考えます。
ファルセットを鍛える
ファルセットの精度をしっかりと上げていくことも重要です。
ファルセットを鍛えるには
のトレーニングがオススメです。
音域を広げるトレーニングは地声であれ裏声であれミックスボイスであれ、筋トレのようにコツコツとしたものです。頑張りましょう。
もちろんこれ以外のあらゆる音楽的要素が圧倒的ですが、、、、頑張りましょう!
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