歌声解説 男性シンガー

小田和正の声や歌い方についての分析

投稿日:2017年11月30日 更新日:

今回は小田和正さんの歌声・歌い方についての分析です。

話し声の特徴

地声・話し声の音域は高めくらいの音域

歌声と比較すると低く感じますが、音域的に「高め」の声帯を持っているという印象です。

 

声質は「息」と「鳴り」のバランスのいい声質

声帯も軽やかに鳴りつつ、息も自然に流れるようなバランスのいい声質でしょう。

長く活躍されていますので、当然声質の変化もあり若い頃を比較すると歳をとるごとにかすれるような成分も多く含むようになっています(*男性は歳をとると誰もが声がかすれていくので、自然なことです)。

持っている声帯

高めの音域・軽やかなバランスのいい声質

 歌声の発声方法

チェストボイス(地声)

低中音域は地声(チェストボイス)。

息が綺麗に流れる息系の発声中心です。息の上に綺麗に声が乗っているような発声ですね。

 

この息の流れにより息の倍音成分が多く含まれており非常に心地よい澄んだ音色が特徴。

低中音域

 

ミドルレンジ(地声)

地声の中高音発声(≒ミドルボイス・ミックスボイス)。

低中音域と比較すればやや強く息の圧力をかけて強めに鳴らすことで中高音域を生み出しますが、特有の透明感を保ったままの音色で高音まで登っています。

 

かなり高い音域帯にミドルレンジがあり、高音域まで伸びやかに歌っています。

ミドル

 

ファルセット(裏声)

高音域は裏声(ファルセット)。

とは言っても、かなりの高音域まで地声系の音色で発声するのでほとんど使われることはないのですが、たまに使っているような音色の発声(抜いたような高音)をしていることもあります。

完全なファルセットと言えるかは微妙なラインが多いです。

歌い方

共鳴や音色

基本的に鼻腔や口腔など上方向主体の明るい音色作りです。

声を当てる方向性は斜め上方向〜真上方向くらいが中心でしょう。

 

ただ、時々低音域で下方向へ当てるような音色を使い「高い声帯で生み出す低音域」みたいなものも魅力ですね。

 

ビブラート

ビブラートはあまりかけるタイプではないですが、フレーズ次第では自然にかけています。

 

フレージング・歌い回し

声のアタック(出だし)にインパクトのあるフレージングが特徴です。

 

アタック部分を軽やかにスッと発声し、語尾の方は尾を引かず早い段階で収束するような歌い方です。

シンセに例えるとアタックタイム早めでリリースタイム早めみたいなニュアンスのフレージングですね。

 

なのでロングトーンなどは少ない傾向にあります。

まっすぐに音程をとって、言葉を音に合わせてポンポンと置いていくような感じです。

 

語るような囁くようなニュアンスで歌っているので、とても心地よく伝わりますね。

もちろん全てがそうだとは言えないですが、綺麗な澄んだ声を話すように語るように歌うのが小田和正さんの特徴だと言えるでしょう。

どういう練習をすれば小田和正さんのように歌えるか

小田和正さんのように歌うポイント

ポイント

綺麗な高音発声を身につける

息のある声を身につける

独特の歌い回しを理解し習得する

この3つでしょう。

綺麗な高音発声を身につける

小田さんの最大の特徴と言えば、

  • 高音発声

だと言えると思います。

 

ただ、これに関しては『小田さんはもともと持っている声帯が高めの声帯である』ということを頭に入れておくべきでしょう。

 

低い声帯を持っている人でも訓練次第で音域的には歌えるかもしれませんが、同じように歌うのは相当難しいでしょう。声区がズレるんですね。

自分の持っている声帯を向き合いながら練習しましょう。

 

高音トレーニング

小田さんのような綺麗な高音域のトレーニングは

の練習がおすすめです。

綺麗・澄んだ・柔らかい高音発声はリップロールの練習が一番いいですね。

リップロールで高い音まで練習してみたり、小田和正さんの楽曲をそのままリップロールで歌ってみてもいいと思います。

息のある声はドッグブレスで身につけよう

小田さんは息が綺麗に流れる発声で歌声の透明感を作り出しています。

 

息のトレーニング

息のある声を身につける練習法でオススメは

です。

ドッグブレスで声を出す練習をしていくと、自然と息に声を乗せられるようになってきます。

ドッグブレスで色々な言葉で発声練習してみたり、そのまま歌を歌ってみたりしてもいいと思います。

独特の歌い方を理解する

小田和正さんの歌い方を耳では理解している人も多いと思いますが、具体的に何がどうなってあの歌い方になっているかをしっかりと理解しましょう。

  • 基本的に一音一言をまっすぐに置くようなフレージングで歌う

これはもちろんそうじゃないこともあるのですが、こういう場合が多いです。

  • 言葉は伸ばし過ぎず途切れ途切れにブレーキを利かす

小田和正さんはあまりロングトーンをしないです。音を短く切る傾向がありますが、切り方に注意です。

 

ぶつ切りにしてしまうと雑に聞こえてしまうので、ゆっくりと切るのです。柔らかく切ることが重要です。

小田和正さんはこういうところもすごいですよね。歌い方を理解できると表現しやすくなります。

理解して練習して表現する ですね。

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