歌声解説 男性シンガー

マイケル・ジャクソンの声・歌い方・歌唱力についての研究

投稿日:2018年2月12日 更新日:

今回はキング・オブ・ポップ、マイケル・ジャクソンの歌声・歌い方・歌唱力についての研究分析です。

声質・発声方法について

話し声・持っている声帯の特徴

地声や話し声の音域はかなり高めの音域

持っている声帯のタイプはテノール(男・高音)と言えるでしょう。低い女性の声くらいに感じるようなかなり高めな声帯を持っていますね。

 

声質は柔らかい鳴りのバランスのいい声質

息っぽくもあり、柔らかく鳴るような軽やかな声質の喉を持っていると言えるでしょう。

 

共鳴は上方向(鼻腔など)に響きやすい骨格・声帯を持っているように思います。

 

歌声の特徴

音域

歌声の音域帯は『mid1B〜hihiB』と幅広い音域帯を使っています。

とは言えmid1域あまり使われず、基本的にはmid2域〜hiCあたりくらいまでは余裕で地声もしくはミックスボイス、hihi域はマイケル特有のファルセットなどで使われています。

 

チェストボイス(地声)

低中音域

低中音域とは言っても結構高いです。もともと持っている声帯が高いマイケルにとっての低中音域です。

 

声質は話し声同様に柔らかな声帯の鳴りと息の流れのある声質です。

声帯をそこまで強く鳴らさずに綺麗に息を流すような柔らかい鳴りが特徴です。

 

地声

 

ミドルレンジ(地声)

中高音域(≒ミドルボイス・ミックスボイス)

強い息の圧力をかけてかなり強く声帯を鳴らします

 

唸るようなガリガリした鳴りの倍音を持ち、非常に心地よくかつパワフルに鳴ります。

この仮声帯を使うような特有の倍音を鳴らすことができるのもマイケル特有の声で、まぁなかなか真似できないでしょうね。

 

ミドル

 

ファルセット(裏声)

高音域

くっきりとした芯のあるファルセットを使います。

 

歌の中では特に「フォー!」や「アォ!」「ヒィッヒ!」で使われることが多い発声です。

 

ファルセット


アォ!

歌い方

マイケルジャクソンの歌い方で大きな特徴はなんと言っても、独特のアドリブ。

あの歌の合間に入る「ッダ」「ッア」「ヒッヒー」「アォ!」「フォー!」などの声です。

 

これが歌の中でものすごいグルーブ、リズム感を作り出しています。もはやドラムのフィルのように鳴らします。

 

実ははボイスパーカッションもかなり上手ですね。

それを歌の中に取り入れているような感じで、乗ってくると自然と出てしまうのかもしれませんね。

 

ビブラートはあまり使わないですが、曲によってかけているときもあります。

マイケルジャクソンは色々な長所がありすぎますが、ピッチとリズムが抜群にいいのです。

 

抜群です。やはり歌の上手さの基本はピッチとリズム。そう感じさせてくれるシンガーです。

 

「グルーヴの可視化・体現」ダンスの圧倒的魅力

マイケルジャクソンについて語らなければいけないことがもう一つあります。それは『ダンス』ですね。とは言ってもダンスについての知識も技術も全くないので、僕はその技術力の高さを語ることはできません。

そんな素人な僕でもマイケルのダンスはすごいと感じます。見てしまったら釘付けになります。

 

何が魅力なのかと考えたところ「グルーヴの可視化・体現」という点で圧倒的な魅力なのではないかと考えました。

グルーヴとはリズムやノリのことです。

 

本来音楽のリズムやグルーヴは誰もが音として感じるものです。

そういう音として感じる音楽のグルーヴを動き(ダンス)にして表現するのが非常に優れていると感じます。歌のリズム感がいいのはもちろんですがダンスのリズム感も抜群に良く「音楽のグルーヴがマイケルとなって体現された」ようにさえ感じます。

 

ダンスや動きを見ているだけでリズムを感じます。

ダンスのキレや技術、動きなどももちろんすごいのでしょうが、何より体の揺れや足の運びなどの些細な動きの一つ一つでさえリズムに乗っていてそれが目に見えるグルーヴ感というものを作り出しているのが魅力なのではないかと思います。

 

別にこういうグルーヴの体現はダンスでなくてもいいと思うのです。

 

例えば映画でも話題になったフレディマーキュリーのステージでの特有の様々な動きもものすごくグルーヴに乗っていますし、古いもので言えばエルヴィスプレスリーの動き(ダンス?)もグルーヴィーです。

 

矢沢永吉さんのステージでの動きや布袋寅泰さんの左足の動きなどもそうですね。些細な動きでも音楽のグルーヴにドンピシャでハマっていると非常に魅力的に見えますね視覚と音楽の両方からグルーヴを感じられるのですね。「動きがグルーヴに乗っているシンガーは魅力的に見える」と言えるのかもしれません。

 

そういう点でマイケルジャクソンは音楽のグルーヴを高度に圧倒的クオリティで可視化させたすごい存在なのだと思います。

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