歌唱力アップ

ボイトレ初心者の歌の練習手順について

投稿日:2021年3月31日 更新日:

今回はボイトレ初心者・歌の初心者が「まず何をすればいいのか」という手順について。

 

歌の練習を始めるには

  1. 歌の3要素を理解する
  2. 声の4要素を理解する
  3. 声区をしっかりと認識する
  4. 発声表現(方法)の軸を理解する
  5. テクニック・スキルの軸を理解する
  6. 歌える歌をたくさん歌い込む(*難しく考えたくない人はこれだけでも
  7. 呼吸・息継ぎ・ブレスのトレーニング
  8. スケール練習・ボイトレ

という感じで進めていくとある程度大きなミスなく進めるだろうと考えられます。

 

①②③④⑤を大枠理解して、⑥⑦⑧をぐるぐると繰り返しながら①②③④⑤を身につけていくようなイメージで練習するといいと思われます。

①歌の3要素を理解する

初心者のうちは「ふーん」くらいの理解でいいので、まずは歌の3要素を理解しておくべきでしょう。

 

『歌』の3要素は

  1. 音程
  2. リズム
  3. 音色の質(声質・発音など)

です。

この3つの要素によって『歌』というものが作られています。

 

なので、これら全部に「良い」をつけるとそれは『歌が上手い』に繋がります。

  • 「音程が良い」
  • 「リズムが良い」
  • 「音色の質(声質)が良い」

など。

つまり、

『歌が上手くなりたい』とは『この3つを良くしたい』とほぼ同義語です。

よって歌の何かを改善するときはこの3つを軸に考えればいいということになります。

 

それぞれ掘り下げると細かくなっていくのですが、初心者のうちはあまり難しいことは考えなくてもいいので「歌は3つの軸がある」ということを頭に入れておけばいいかと。

②声の4要素を理解する

歌は『声』という楽器を使うので、次に『声の4要素』を理解しておきましょう。

これも初心者のうちは「ふーん」と理解しておくだけでいいかと。

 

声の4要素は

  1. 声帯
  2. 共鳴
  3. 発音

です。

 

『声』という楽器は主にこの4つの要素がメインになっています。

 

なので、『声』の何かを改善するときは必ずこの『4つのうちの何をどうするか』という問題になります。

つまり、声における全ての問題はこの4つの要素から考えればいいということ。

 

こちらも掘り下げると細かくなっていくのですが、まずは「声はこの4つで作られているんだ」と理解しておくだけで十分でしょう。

声が出る仕組みについて【声の4要素について】

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③声区をしっかりと認識する

次に声区を理解して、自分の声における声区をしっかりと分けて出せるようにしておきましょう。

 

声区とは『声帯の機能区分・使い方の違い』のことで、人間は大きく

  1. 地声
  2. 裏声

という2種類の声区を持っています。

 

まずはこの2種類の声区をしっかりと認識して出せるようになることが大切です。

ココがポイント

いい声ではなくても全然いいので、まず自分の「地声はこれ」「裏声はこれ」と理解し、「地声が出せる」「裏声が出せる」という状態を作ることが重要。

 

地声について

歌における『地声』とは?【シンガーは地声で歌っているのか?】

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裏声について

裏声(ファルセット)とは?【裏声の出し方について】

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「あれ、ミックスボイスってやつは?」と思う方もいるでしょうが、正直多くの人は『ミックスボイスについて何も考えない方がいい』『考えなくても損しない(=お得?)』だろうと思われます。

 

もちろん考えることは悪いことではないのですが、初心者がミックスボイスを探求した先に待ち受けるのは無限の迷宮です。笑

「ミックスボイスとは?」についての研究・考察

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④発声表現(方法)の軸を理解する

歌には様々な『発声表現・発声方法(どんな声を出すか)』があるので、それについて学ぶ必要があります。

 

とは言え、発声表現はたくさんあるので一気に全てを学んだら頭がパンクしてしまいますし、先に名称だけ学んでも自分の体の感覚とリンクさせることが出来ないので、焦らずゆっくりと一つ一つ学んでいきましょう。

 

初心者にとって大事なのは考え方の軸を持つこと。

 

発声表現は、

先ほどの声の4要素のうちの3つ『息』『声帯』『共鳴』の選択肢によって決まるので、これを軸にして考えれば基本全て整理できます

 

例えば、

息の選択肢は

  • 「強い」or「弱い」

声帯の選択肢は

  • 「地声」or「裏声」
  • 「伸びる(高音)」or「縮む(低音)」
  • 「開く(息っぽくなる)」or「閉じる(芯)」

共鳴の選択肢は

  • 「深い・太い」or「浅い・細い」

このような選択肢の組み合わせで発声表現が決まります(*全ての選択肢で「普通」も存在します)。

 

これによって、

  • 息(強い)+声帯(地声・伸びる・閉じる)+共鳴(深い・太い)=ベルティングボイス
  • 息(超弱い)+声帯(地声・縮む・閉じる)+共鳴(どちらでも)=エッジボイス
  • 息(普通以上)+声帯(どちらでも・どちらでも・開く)+共鳴(どちらでも)=ウィスパーボイス

などのように3つを順番に考えることで発声方法は決まります

 

なので、まずはこの3つの軸によって発声方法が決まるということを頭に入れておけばいいと思います。

⑤テクニック・スキルの軸を理解する

発声表現と同様に『テクニック・スキル』にも考え方の軸があります。

 

ここで言う「テクニック・スキル」とは、例えば『ビブラート』『こぶし』など。

 

この「スキル・テクニック」は歌の3要素『音程』『リズム』『音色の質』を軸に考えればいいということになります。

ほとんどの場合『音程』と『リズム』という2つでしょう。

 

例えば、

  • 音程を一定のリズムで上下させるのが『ビブラート
  • 音程を一瞬(のリズムで)変化させるのが『こぶし
  • 音程をフレーズの語尾(のリズムで)ではね上げるのが『ヒーカップ

などのように歌の技法は『「音程」と「リズム」をどうするか』によって決まります(*『音色の質』が入ってくる場合もある)。

 

必要かどうかは人によって違うでしょうが、初心者はまずビブラートなどから入っていくといいかと。

ここでも一つ一つをゆっくりとクリアにしていけばいいかと。

 

大事なのは『音程・リズム・音色の質』が「スキル・テクニック」の軸になるということを頭に入れておくことです。

⑥歌える歌をたくさん歌い込む(実践練習)

ある程度色々な理解を深めたら、まずひたすらに歌い込むことが大事だと考えられます。

 

「シュートが上手くなりたいならシュートの練習をする」「絵が上手くなりたいならとにかく描く」のように、結局たくさん歌い込む以上の練習はないわけです(*無理はしない範囲で)。

 

しかし、何も考えずただ歌いたい歌を歌い込むだけではダメかと。

実践練習もやり方次第で成功にも失敗にもつながりますから。

 

これは初心者に限らず大事ですが、初心者のうちは特に

  1. 現状の自分の能力(音域)でも無理なく歌える曲を極める
  2. 自分の歌声をとにかく録音して聴く

この二つをしっかりと守ることが重要だと考えられます。

 

ここでは細かい理由は省きますが、まず音域に関して、

  • 現状の自分の音域でも無理なく歌える音域の曲を極める
  • 自分が出したい音域の曲を最初から練習する

では『”長期的に”どちらの方が成長できるか』は言わずもがなというやつです(*あくまでも確率論)。

 

また、録音のメリットは

  1. 「自分に聞こえる自分の歌声」と「本当の自分の歌声」との誤差を修正する
  2. 自分の歌声を客観的に聞くことができる
  3. マイク乗りがいい発声が身につく

などが考えられます。

録音をするかしないかで歌の成長の仕方・成長速度などに大きな差が出るので録音は必須です。

⑦呼吸・息継ぎ・ブレスのトレーニング

歌の基礎として重要なのが「呼吸」「息継ぎ」「ブレスコントロール」です。

 

歌うという行動は普段の会話などと比較すると、大量の息を循環させる作業になります。つまり、たくさんの息を上手くコントロールでいる能力が必要になるということですね。

 

歌の初心者はまずここを徹底的に鍛えると、歌に必要な”土台”が上手く出来上がるでしょう。

よく「歌はまず腹式呼吸を身につけましょう」言われるのもそういうことですね。

 

ただし、腹式呼吸に関しては個人的には

  • 『腹式呼吸』という”呼吸方法”自体が大事なのではなく、腹式呼吸を意識することで”歌に必要なブレスのコントロールが身につく”ことが大事

なのだと思っています。

 

つまり、『型・フォーム』ではなく『結果・能力』が大事と。

 

なので腹式呼吸という型にこだわり過ぎる必要はないと思います(*クラシックは別)。

腹式呼吸についてはこちらの記事にまとめています。

歌における『腹式呼吸』の必要性についての研究

続きを見る

 

とにかく、「息の能力」「ブレスコントロール」が必要なことには変わりないので、そこを徹底的に鍛えていきましょう。

 

息継ぎ・ブレストレーニングについて詳しくはこちらにまとめています。

歌の息継ぎの仕方とブレストレーニングについて

続きを見る

⑧スケール練習・ボイトレ

初心者のうちはスケール練習が大きな効果を発揮すると考えられます(*もちろん、プロでもやっています)。

 

『スケール練習』とはピアノの音階(「ドレミファソ〜♪」)などに合わせて「あああああ〜♪」などと歌う練習です。

 

発音や音階はトレーニング方法によって様々ですが、特殊な発音などを繰り返すことで鍛えたい部分へ集中的なトレーニングができますし、何より『音感』『リズム感』の向上につながります。

 

とにかくこの音階に合わせて発声するというトレーニングは歌の成長に最適です。

 

ココがポイント

『⑥実践練習』は歌の総合力を鍛えて、『⑦ブレス・息の能力』『⑧スケール練習・ボイトレ』で歌の基礎や部分的に集中して鍛えるというイメージです。

 

スケール練習で歌の基礎力を鍛える【スケール練習の重要性について】

続きを見る

 

ボイトレ音源に困っている方はこちらをどうぞ。

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